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外国での会話が日本語に思える時。

レジに、私の買うものを持っていくと、

「ありがとう!」と店員さんが喜んでくれた。

「あなた用かしら?」と聞かれたので、

「母と友達にあげるつもりです」と答える。

すると店員さんは、

あなたの大切な人にあげるプレゼントに選んでくれて嬉しい。

とびきりの包装で素敵にするね」と言ってくれた。

そして、せっせと包装してくれて、

これもまた派手すぎない北欧らしい

シンプルだけどセンスのいいおしゃれな包装にしてくれた。

私もお礼を言って、お店を出る。

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ふと、お店を出て

「あれ、私あの店員さんと英語でしゃべってた?」と自問自答する。

あまりに流れがスムーズ過ぎて、

そう、まるで日本語でやりとりしていた気分なんだ。

この文章を書いている時ですら、

あの店員さんが私に言った言葉がすべて

自然と日本語に変換されて思い出される。

きっと、伝えたいことが言葉だけでなくて、

心でも伝わってきたんだな。

だから、「言葉」ではなく

心で会話できたから、

私の中で一番身近な日本語で聞こえたのかもしれないね。


他にもお店をしばらくブラブラし、

そろそろサウナに向かおうかなと歩いていると、

このカウニステをまた道沿いに見つけた。


今午後5時。もう閉まっていた。

北欧の仕事は、ほとんど早い時間に終わって、

従業員はプライベートを楽しむと聞いたことがあった。

本当にそうなんだな。

あの店員さんも、プライベートも大切にして、

だからこそ

仕事もあんな最高のクオリティで

行うことができるんだな、と

すごく納得した。

素敵だな。

フィンランドで仕事への向き合い方まで

考えるとは思わなかった。

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北欧は幸福度の高い国、というけれど、

お店1つ、店員さんの態度1つで

それが本当によく分かる。



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