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インドに呼ばれなくてもインドに向かう

プロローグ

「インドに呼ばれる」
「インドは選ばれた人が行ける」
「インドは好き嫌いがハッキリ分かれる」

巷で言われるインド旅行のイメージ。

私もそう思っていたし、自分がインドに行くなんて想像もできなかった。

今じゃ、インドをもっと見てみたい。絶対にまた行くとまで思っている。
そんな考えになった旅行記の前に、序章としてインド旅行までの道のりを振り返りたい。

※私について※
私はアラサーの男で、現在はベトナムのハノイで現地採用者として働いている。シフト勤務かつ祝日出勤もあるため、計画的なまとまった休みは取れず、ふとした時に3連休を確保し近隣諸国に弾丸旅行に行くのが趣味。

西インドの大都市・コルカタとの出会い

バックパッカーのあいだではインド旅行の王道都市らしいが、恥ずかしながらこの「コルカタ(旧カルカッタ)」という都市を私は知らなかった。

知ったきっかけは”間違え”と”好奇心”から。

あるとき、家でくつろいでいたら、インスタグラムの通知が来た。
スクリーンを見ると、知らない人からの友達申請。

煌びやかな民族衣装を着た家族が仲睦まじく写っているプロフィール画像に目を奪われた。

私のインスタグラムはプライベートアカウントかつ友達もかなり少ないため、知らない人からのリクエストが来ることはほぼない。

興味本位でリクエストを許可すると、すぐにDMが来た。

👳 Hi やぁ
🧑‍💼 Hi やぁ
👳 Where r u from? どこ出身?
🧑‍💼 Japan 日本だよ
👳 I am from India 僕はインドから。
🧑‍💼 but I live in Vietnam でもベトナムに住んでる。
🧑‍💼 How did you find me?  どうやってこのアカウントを見つけたの?
👳 I don't know actually my friend have a id in same name.So that I thought this is her id. I am sorry, but I want to be your friend.
わからない。実のところ、僕の友達が同じIDを持っているから、彼女のIDだと思った。ごめんね。でも友だちになりたいな。
🧑‍💼 😅 Sure! もちろん

それから、名前やら家族構成やら仕事は何をしてるのかなど話した。
彼は28歳で自動車エンジニアらしい。
インドのどこ出身なの?と聞くと、彼はコルカタだと言った。

初めて聞く都市名だったので、すぐにググってみる。

・コルカタ
「世界屈指のメガシティ」
「旧イギリス領インド帝国の首都」
「マザーテレサの活動拠点」

興味深いワードが続いた。
さらに、イギリス調の建築や美しい寺院の数々、ハウラー橋と呼ばれるコルカタを代表するダイナミックな橋の写真も出てきた。

場所も、私の住んでいるハノイから直行便で3時間未満と行きやすい。

これで一気にコルカタという都市に興味を持った。((行ってみたい!))

私がインドに行ってみたいなというと、「案内するよ」と言ってくれた。リップサービスだろうけど、知り合いがいれば心強い。

その後はインスタグラムで繋がってはいるものの、特に会話することなく日々が過ぎていく。

インド旅行に行かせてください

コルカタに興味を持ってからインド旅行が現実的なものになるまで時間はかからなかった。

しかし、これもインドの気まぐれなのか、ただ単に自分の気まぐれなのか。インドは、私にはまだ時期尚早だと言わんばかりに入国を拒んで来た。

1度目のチャンス

あるとき、祝日出勤が重なり、その分の代休が数日取れる月があったので、4連休くらいにしてインドに行こうかなと考えた。

日程を確定する前に、コルカタの友達(会ったことないけど)に早速連絡をする。
しかし、1日経っても返事は疎か既読にもならない。

その後、さらにシフト調整をしていくと、5連休とっても大丈夫そうなスケジュールだった。今後5連休を取れる機会はもうないだろう。

コルカタの友人からも返事がないし、せっかくの5連休ならもっと遠く、ヨーロッパの方に行ってみたい。と急遽予定を変更。

結果このときは、3泊5日というこれまたタイトなスケジュールで初フランス・パリへと旅立った。
※パリ旅行記も書いているので、プロフィールから記事を読んで見てほしい。

2度目のチャンス

パリ旅行から2ヶ月後、今度は4連休のチャンスが舞い込んできた。
なんだかんだ連休が取れるのはありがたい。

今度こそコルカタに行くぞ。と気合を入れ、今回はシフト希望を出し、確定してからコルカタ行きの航空券を買った。

いよいよインド旅行が現実のものになる。

そう思ったのもつかの間、シフトが確定しているにも関わらず、チームリーダーから「この日とこの日休ませてもらっていいかな?」と修辞的質問が。

いや、私の休みと丸かぶりなんだが。と思ったが、お人好しが出て、二つ返事で了承してしまった。

まぁ実際、私の方は気ままな一人旅だし、リーダーもなかなか長期休暇取れないから、そのチャンスを与えてあげたいと思ったのだ。

案の定、家族と海外旅行に行ったようだ。
シフト確定してるのに、こんな事が起きるのは残念だが、もっとコミュニケーション取っておけばよかったなと。

更に残念なことは続く。

返金してください

航空券は旅行予約サイトを使って予約したのだが、問い合わせをしてみると、私が予約したLCCいわゆる格安航空は、代理店では予約に関する変更は出来ないため、航空会社に直接連絡してください。とのこと。

インドの航空会社IndiGoのホームページに行って、フライト変更やキャンセルポリシーを確認する。

4連休自体は消えてないので、週をずらして行くこともできるが、フライト変更すると、結局元の金額分かかるので、2倍払って旅行することになる。

かといってキャンセルだと半額以上がキャンセル料として引かれる。
ちなみに、航空券はハノイ⇔コルカタで3万6千くらい。

迷った挙げ句、今回はキャンセルして、旅行プラン自体一から考え直すことにした。

色々な国を候補にしたが、最終的に全く考えてもなかった香港に行くことに。

都会の便利さや美味しい中華に飢えていたので、香港旅行は最高だった。
結果オーライ。

まぁこんな感じで、気ままで、時に突飛に1人で旅行するのだ。

香港から帰った後、ふとIndiGoのフライト返金料が振り込まれていないことに気がつく。

改めてIndiGoに問い合わせると、すでに返金手続きはされているとのこと。
ホームページの返金ステータスでも確認すると返金済みとなっている。

分からないのは、旅行代理店側でペンディング、いわゆる保留になっているとのこと。詳しいことは旅行代理店にお問い合わせくださいと書いてある。

その後旅行予約サイトに連絡しても、LCCの予約変更は直接空港会社に連絡してくださいの一点張りで埒が明かない。

後日もう一度IndiGoに連絡すると、やはりもう返金したとのこと。
ただ今回は、使ったカードに直接返金していると案内された。

本当に?でも返金されていないのだが・・・。

確認のしようもないし、もう諦めた。

3度目の正直

それからまた2ヶ月、またも連休のチャンスが訪れる。
今回は3連休なので、あまりゆっくり観光する時間はない。

前回の教訓を活かし、リーダーと相談して休みを確保する。
懲りずにIndiGoを利用したが、1日に1本しか飛んでおらず、フライトも深夜3時となかなかシビアな時間帯。

そのため、1日目コルカタに早朝到着、翌日夜中の便で飛び、3日目の朝にベトナムに帰ってくる1泊2日(到着日3日め)というプラン。

まぁ相手はインドなので、雰囲気を味わう程度であればこれくらいの日数がむしろちょうどいいかもしれない。実は航空券を買うとき、アプリで買ったほうが割引があったので試したが、出来ず、Web上で購入手続きをしても2枚のクレジットカードが弾かれるアクシデントがあった。

最終的にVISAデビットで無事支払いが済んだが、どれだけ私をインドに行かせたくないんだ?と思った。

スケジュールについては自分のさじ加減だが、これまでの流れから、私はインドに呼ばれているようには感じなかった。

呼ばれてないなら行かない。という選択もできた。
だが、なぜか意地になってインドに行くことに決めた。そして今回の旅になった。予期せぬことが起き、出会いがあった思い出深い旅。

言うなれば、今回の度は次に繋がる”旅”の旅だったと思う。

私はすべての物事は必然であり運命であると考えるのが好きなのだが、本当にそうだった。インドは私を呼ばなかったんじゃない。もう少し待てと呼び止めていたんだと思う。

インド・コルカタ旅行記はまた別記事で。

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