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インタビュー:Milanoとの2年契約にサインしたマッテオ・ピアノの最初の言葉

元記事:https://www.powervolleymilano.it/2022/06/25/le-parole-del-capitano-matteo-piano-sul-rinnovo-biennale-con-milano/

見出し画像素材:https://twitter.com/PowervolleyMI

※翻訳はあくまで趣味の範囲であり、誤訳が含まれる可能性もあることを了承いただきお読みください。
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―マッテオ・ピアノ、来季もAllianz Powervolley Milanoのキャプテンを務めますね。 昨シーズンの初めに、あなたが自分の進むべき道をタペストリーに例えていたのを覚えています。そのタペストリーを、今、どのようにイメージしていますか?
「時間の経過とともに変化していくタペストリーを想像しています。私たちは最初の数ヶ月でタペストリーを織り始めたと思います。
その後、自問自答し、自分自身を発見し、おそらく最初の糸をほどく瞬間がありました。そして、2022年に重要な形で再び織り上げることになったのです。
特にシーズンの中盤では、Milanoが見たこともないような重要な色彩が加えられました。例えば、ファイナル4、そしてレギュラーシーズン5位という、近年ではまだ達成できていない順位です」

―私たちクラブはあなたをフレンドリーなキャプテンだと認識しています。Milanoの選手たちはあなたのおかげで常に一体感を感じているのです。ご自身の役割は年々進化していると感じますか、また、まだまだ進化の余地があると感じますか?
「私は、自分がフレンドリーなキャプテンであることを望みますし、そうありたいと思っています。また、時には感情的で敏感な人間だとも思います。これらすべてが合わさって、私は人を真正面から直接的に経験することができます。この話を聞いてもしかしたら、『フレンドリー』という認識が少し損なわれるかもしれませんが…。私は、長年にわたり、フレンドリーなキャプテンでありたいと願っています。次のキャプテンもそうであるように、私は多くの疑問を持たず、ただ希望を持っています。

2017年、Milanoでの最初の1年間は少し恐れていたのを覚えています。できなかったかどうかはわかりませんが、もっと何かしなければならなかったのです。
ある時点で、私は自分自身でなければならないことに気づきました。特別なことをする必要はありません。知っていることをうまくやる必要がありました。もちろん、追加するものは常にあります。 しかし最初に、何を追加できるかを知るために、知っていることをうまくやらなければなりません。

だから私はそれをこのように解決しました。
私が信じる価値観を重視し、私が感じるすべての感情と私が近くにいる人々から私が感じるものを大切にしました。
私は世界一のキャプテンにはなれませんが、自分ができる最高のキャプテンになりたいと思っています。
改善の余地?そうですね、この役割は私に多くのエネルギーを与えます。私の眼には、Milanoが生まれ変わり、成長する未来が見えるからです」

―何年も同じクラブにいれば、キャプテンとしての役割はほぼ自動的に決まってしまう、と思う人もいるかもしれない。しかし実際には、マッテオは毎シーズン、自分自身とチームメイトのために、常に付加価値を与えることに成功している。そのプラスアルファの刺激というのは、どこにあるのだろうか。
「自分が選んだものに満足しなければいけないと思うんです。私はバレーボールを選び、ここではキャプテンをしています。それは一方では責任であり、他方ではチャンスでもあるのです。このことをキャプテンの輪の『陰と陽』に例えるのが好きなんです。『責任』もあれば、『チャンス』もあり、そのひとつが 『共に存在している』という貴重なものであることは間違いありません。
この観点から、私がキャプテンになることはとても重要でした。なぜなら、一方では単に自分の道を、自分のバレーボールの道を歩むことができるようなものであり、自分自身に疑問を抱かないわけではないからです。
自分がキャプテンを務めたチームでは、他の選手を見るようにしていました。今も昔も、年上か年下か、他のキャプテンの振る舞いなど。自分本位ではなく、相手から何かを学ぶために相手を見ることが大切です。それが、私がここにいて一番好きなことです。私は幸運に恵まれていると思うので、それを最大限に活用し、私が好きなことを楽しくやれば、みんなが恩恵を受けると思いますし、その逆もしかりです。チームメイトやMilanoで働くすべての人も、喜びをもって自分らしく仕事ができれば、すべてがメリーゴーランドになり、とても楽しいのです」

―昨年のCEV Challenge Cup、今年のCoppa Italia ファイナル4、そしてレギュラーシーズンのランキング5位と、Milanoはシーズンを重ねるごとに飛躍的に成長している。つまり、シーズン中に何度かフザロ社長が発言したように、明らかに野心的な目標を持ってプロジェクトが進められているのです。その意味で、チームとの関係において、感情的なリーダーとしての役割をどのように管理しているのでしょうか?
「クラブの目標が大きくなり、私たち一人ひとりがその生き方を知るために十分な準備をするだけでなく、より大きな目標に向けて準備することができるのは素敵なことだと思います。二つのとても素敵なことが頭に浮かびました。
ひとつは、かつてチームメイトだった大親友のリカルド・ズベルトリと、『今を生きる』ことの大切さについて、何度かメッセージを交わしたことです。
これは、私が学んだことであり、チームメイトにもよく言っていたことです。これは、一緒にいて、一緒に何かをする方法です。ゲームや達成したことを楽しむチャンスをお互いに与えるのです。私にとってこれは素晴らしいことです。
多分ですが、私は長年バレーボールをやってきたので、それをすごく感じていて、最初のほうは楽しめなかったわけではなく、おそらく緊張やアドレナリン、不全感などがあった時期だっただけで、その後に楽しめたんだと実感しています。以前は、喜びもいろいろなものに埋もれてしまっていて、後から気づくこともありました。しかし今は、アドレナリンや緊張感、緊張、喜び、チームメイトや観客と一緒にフィールドに立ちたいという気持ちなど、その瞬間を楽しむことが大切なのです。これは私たちが持っている最も貴重なものなので、できるようになりたいと思っています。

もうひとつは、先日マルコ・メンゴーニのコンサートに行ったとき、彼が言った美しい言葉の中に、私は自分自身を見つけることができました。
すべての人々の前で、彼は『あなた方ひとりひとりが、自分の情熱に喜びを感じることができるように。やりたいことをやって、それを分かち合える人たちがたくさんいることに気づくように願います』と言いました。

昨シーズンの初戦を思い出します。私の目標は、一般の人々にアリーナを体験してもらうことでした。観客のモチベーションの高さは素晴らしいものがありました。実際、1回目は特別な試合をしたと思います。そうであってほしいし、一年を通していい状態でいたいですね。Allianz Cloudで一般の人たちの前でバレーボールの試合をするだけで、自分が持っているものを楽しむ方法を知ることができます。それは非常に美しく、重要なことだと思います。
レギュラーシーズンでは当たり前のことですが、一年を通して、一試合一試合が貴重なものであることを忘れないようにしなければなりません。
なぜなら、そのイベントにはたくさんの人が参加していて、その主役は私たちなのですから。チームメイトと一緒に何かできたらいいなと思います」

―これからの季節、自分自身に願うことはありますか?
「リーグ戦で上位を確定させたい、Coppa Italiaファイナル4を繰り返したい。今年一緒だったチームメイトがたくさんいるので、その人たちとはまた違った視点で向き合えると思います。
現時点でのCEV Challenge Cupはまだわかりませんが、ヨーロッパにも行きたいと思っています。
そして何より、Allianz Cloudがロンバルディア州、ミラノ、そしてイタリア全土のバレーボールのリファレンス・ポイントになることを望んでいるのです。そのためには、いいバレーボールをすること、カリスマ的なチームであること、重要なチームに勝利をもたらすこと、バレーボールと結びついた温かみがこのアリーナにたくさんあってほしいと思っています」

▼昨シーズンのピアノのインタビュー


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