見出し画像

札幌市内ブックオフ探訪(その4)

今日は札幌市南区にあるブックオフ川沿店に行く。
地下鉄でさっぽろ駅まで行き、そこからバス乗り場へと向かう。
改札へ向かうために歩いていたら靴を踏まれたような感じがしたので、後ろを振り返るとおばあさんらしき人だった。
私は目つきがあまり良くないようなので、怖がらせてしまったら申し訳ない。自分の狭量なところが出てしまい嫌な気分になる。

じょうてつバス(札幌駅前バス停)


地下鉄さっぽろ駅前から、じょうてつバス定山渓行きに乗車。
「じょうてつ」とは、「定山渓鉄道」の略。
定山渓鉄道は1969年に廃止されているが、当時あった鉄道会社の後継という形でじょうてつバスが路線バスを走らせている。

始発の札幌駅前の時点で、5~6人が乗っていた。
外国人観光客?らしき人がいて、バス出発前に運転席の方へ行って何かを話していたが、運転手はイライラした調子で「後払いです!」と連呼していた。
きっとこのバスの乗り方がよく分からず、運賃が前払いだと勘違いしたのだろう。じょうてつバスには英語放送がないから、それも無理はない。
外国人観光客を利用してカネを稼ごうとするなら、それ相応の受け入れ態勢を用意しておかなきゃダメだと思った。

何だか感じの悪い運転手だなあと思いながら、札幌駅前を出発。
すすきのの停留所では、また外国人観光客と思しき人が乗ってくる。
運転手が客のスーツケースを回収し、車内の後部に置いた後、乗客に「後ろ(北海道独特のアクセントで)に座って」と2度ほど促した。
相変わらずイライラした様子である、バス運転手はストレスの溜まる仕事なのだろう。

初めは感じの悪い運転手だなと苛々させられたが、案内放送はしっかりしているし、一度だけだが簡単な英語で案内(This bus is bound for Jozankei…だったか?よく覚えていないがそのような趣旨の放送)をしていたから、田舎のローカルバスによくいる、無言で何もしゃべらない無愛想な運転手よりはよほどマシである。少なくとも一般の乗客に対してはきちんと接している。

外国人観光客に対して横柄な態度を取るのはいただけないが、運転手は日本語しか分からない、そして観光客は日本語が分からないとなると、どうしてもコミュニケーションするうえで衝突が起きやすいのは仕様がない

路線バス各社は、運転手に簡単な英語の研修を受けさせた方が良いのではないだろうか。
ところで、「後払い」って英語で何というのだろうか?
TOEIC820点の私でも、すぐに表現が浮かばない。
こういうところで地頭の悪さが露呈する。

"pay when you arrived the destination"とか、それとも単純に"pay later"か?
そんなことを考えながらバスは札幌市内を南下し、30分ほどかけて「藻岩高校前」バス停に到着。

「藻岩高校前」バス停付近

このバス停から、ブックオフ川沿店にアクセスできる。
写真にある通り、「イオン札幌藻岩店」があり、周辺は意外と栄えている。

川を渡ってブックオフへと至る

雪によって白く装飾された山と川を見ながら、ブックオフ川沿店へ。
札幌市内でもこの辺りまで来ると、自然が多くて気分が晴れやかになる。

ブックオフ川沿店

雪山があって場所が分かりにくかったが、バス停から10分もたたずに到着した。
開店したばかりの時刻だが、車が多く停まっている。

川沿1条1丁目バス停

ちなみに、この川沿店の最寄は「川沿1条1丁目」というバス停で、地下鉄真駒内駅方面から来るバスがここに停車する。
公共交通だけを利用し、ほとんど歩かずにアクセスしたい場合は、地下鉄で真駒内まで行き、そこから川沿方面に行く路線バスに乗ると良い。

さっそく店内を物色する。
山鼻店と同様、110円本専用の棚あり。
文庫本、新書本の品揃えは多い部類に入る。以前行った屯田店と同じくらいか、やや少ないくらいという印象だ。

岩波文庫、岩波新書、講談社学術文庫、新潮文庫などの様子を見てみる。
岩波文庫(110円)に関しては、「日本の古代国家」「方法序説」「徒然草」「おくのほそ道」などの本があった。
岩波新書(110円)など、他の出版社の本も充実していた。

最終的に岩波文庫の「日本の古代国家」と、文春文庫「日本のいちばん長い日」の2冊を計220円で購入。

その他気になった本は、

  • 老朽マンションの奇跡(井形慶子)

  • 日本の権力人脈(佐高信)

  • 日本国最後の帰還兵 深谷義治とその家族(深谷敏雄)

  • 下流志向(内田樹)

  • 古典文法質問箱(大野晋)

  • 交渉術(佐藤優)

などがあった。いつか図書館で読んでみようと思う。

さすが郊外店、川沿店は品揃えの充実した店舗だった。
帰りはバスではなく、徒歩で真駒内駅まで行ってみる。
地図を見ると遠そうだが、実際はどれくらい時間がかかるのか。

美しい冬の自然を見ながら真駒内方面へ歩く。
やはりこれくらい田舎の方が自然と心が落ち着く。

札幌駅からバスで30分ちょっとで、こんな自然豊かな場所まで行けてしまう。これは首都圏にはない魅力であろう。
地下鉄が南区の真駒内~石山~簾舞(みすまい)~定山渓方面まで通っていれば良いのにと思うが、もし地下鉄があったら宅地造成が進んで、家やマンションばかりの景色になってしまっているだろう。

高い建物が見えてくると、真駒内の住宅地に入る。
この周辺はマンションや団地が多いが、南区は札幌でも特に人口減少、高齢化の進んでいる地域だ。
空室の多い物件も多いのだろうなと思いながら駅に向かう。

真駒内はクマが出没しやすいという危険はあるが、自然は多く治安も良く、しかも地下鉄で簡単に中心部までアクセスできるから、意外と住みやすそうな地域だと思うのだが。

駅を目指し歩いていたら、靴底に違和感を感じた。
どうやら雪が挟まっているらしい。
ちょうど光塩学園女子という名前の短大の辺りで靴を脱ぎ、靴底に溜まった雪を掻き出そうとしてみると、驚くべきことが分かった。

何と靴底の一部が破けていて、そこから雪の塊が靴の内部に入っていたのである。この靴を買ってからまだ2年も経っていないのに。
本来ならすぐに新しい靴を買った方が良いのだろうが、もうすぐ冬が終わるから、来年の冬までに買えば良いか。

地下鉄真駒内駅前の様子

真駒内の駅前の様子。札幌の地下鉄駅の中では珍しく広々とした駅前で、人もそれほど多くなく、札幌移住前から個人的に気に入っていた駅である。
駅前に良さげなマンションがあったら、もしかしたらこの辺に住んでいたかもしれない。

ようやく地下鉄真駒内駅に到着。
ブックオフ川沿店から真駒内駅まで、徒歩で30~40分くらいかかった。やはり徒歩でアクセスするのは大変だから、路線バスで行くことをおすすめする。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?