canata.

おんがく、お芝居、本、旅、文章が何よりも好き。記憶のような、写真のような文章を書いてい…

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おんがく、お芝居、本、旅、文章が何よりも好き。記憶のような、写真のような文章を書いていきたい、小説家/脚本家をめざして修行中の28歳。*すき→松重豊/堺雅人/佐々木蔵之介/クラムボン/くるり/安藤裕子/青葉市子/haruka nakamura/predawn

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ぼくの短所、をジョークにしても眉をひそめないで

蒸し暑い7月の11日の夕暮れに、 恋人ができた。 前の恋人とお別れを決めてから。 わたしは精神的にも 肉体的にもボロボロになり。 よくある失恋のうたの軽いそれではなく、 本当に "しばらく、ひとを好きにはなれないだろうな" そう思っていた。 ひとを好きになるスイッチ、が 心のどこを探しても 沈んで流されてしまったのか 見つからなかった。 そもそも、お別れを決めたのはわたしで。 彼といても もうひたすらに疲弊するだけで、 いい未来が全く見えなかった。 楽しいことも

    • 野音の、はなし。

      2017年、5月。 8年ぶりに、大学生の頃から大好きなバンド・ クラムボンが日比谷野外音楽堂(通称・野音)で ライブを行う。 運よくチケットを 手にすることができてからというもの、 わたしの頭の中は 野音のことでいっぱいだ。 8年前の野音のライブ。 あの時は確か10月10日で、 わたしは自分がなにになりたいのか、 なにをしたらいいのか、何もわからず ただ、言葉とおんがくと演劇が好きで好きで。持て余したエネルギーを ライブにぶつける大学生だった。 不安ともやもやを音楽のグルー

    ぼくの短所、をジョークにしても眉をひそめないで