しがないものよ

雲が低く垂れこめる朝。  
空は曇天で、雨がぽつりと降りそうな気配。  
どこか不安定な天気は、気分まで曖昧にしてくる。  

今日は日曜日。  
いつもより早く外に出る人々、  
家族連れやお年寄りが、地元のスーパーへと向かっていく。  
田舎では珍しい24時間営業の店。  
普通なら見過ごしてしまいそうだが、  
仕事帰りには本当に助かる。  

お弁当や飲み物、軽食の調達。  
コンビニよりも割安で、日々の生活費には大きな支えだ。  
最近の値上がり続きの世の中では、  
「ありがとう、営業努力」と言いたくなる。  

だが、こちらの給料は一向に上がらない。  
感謝あれども財布の中は寂しくなるばかり。  
うちの業界では、賃上げなんて夢物語だ。  
むしろブラックやグレーな話の方が耳に届くことが多い。  

見通しの悪い道を、手探りで歩いているようなものだ。  
今の状況がすぐに変わるとは思えないけど、  
知らんけどさ。  
「需要と供給」という基本から見直さないと、  
なんて、ありきたりなことを考えつつ、  
今日も更新されない制度に呆れる。  

どこも同じように誤魔化し続けてるんだろうけど、  
この白々しさには、どうしても慣れない。  

さて、明日もぼちぼち
　ぼちぼちに
無理せず、乗り切っていこう、この1日を。