30 Day Song Challenge Day 18

Day 18 A song from the year I was born(生まれ年の曲)

〇サヨナラはいつもこの胸に居ます/ZARD

今日ZARDの命日らしいんですよ。それでこの曲にしました。小学生のころよくZARD聴いてた。わたしの中ではちょっとした懐メロです。ZARDの声を聞くと思い出す風景があって、それは生まれ育った家の狭いキッチンなんですね。 ちょうどリビングの壁紙の張り替えをしたばかりの時で、糊の匂いがきつかったから、狭いキッチンに小さなテーブルを並べて食事をしていたころの話です。キッチンの流しの下に置かれたCDプレイヤーからZARDの声がしていた。アルバムをまるまる一つ流しっぱなしにしていたんですね。何のアルバムだったかあまり覚えていないけれど、記憶から推測するにたぶん「揺れる想い」です。
ZARDには特有の曲調があって、初めのうちはどの曲も全部似たように聞こえたものだけど、慣れてくるうちにだんだん区別もついてきて、すっかりZARDの曲調のファンになってしまいました。小学生のころZARDなんか聴いてるやつ他にいないよなあと思っていたけど、大人になってから、俺も小学生のころZARD聴いてたよ、という人に出会って感動しました。いるもんなんだな。でもそりゃそうか。

この曲というかZARD全体の話になってしまいますけど、曲調自体はポジティブなのに、いつもどこか湿っぽい感じがするのが特徴的だなあと思っています。ちょうどこれからの季節にぴったりの、しとしとと降る雨粒みたいな歌声。広い音域と高音域でも褪せない深み。最初の一呼吸ですぐにZARDだってわかります。
坂井泉水は憧れの女性像でもあります。あんな風に黒髪ロングの似合うすらっとしたお姉さんになりたいと思いながら生きています。デニムのミニスカートめちゃくちゃ似合うよな。不思議な色気があって、吸い寄せられてしまう。あんまりテレビに出ないタイプの歌手、好きです。なんかそっちのほうが神秘性が増すような気がしませんか。もちろんテレビに出る歌手も好きですが。
この曲は、矛盾する女心、内気だけど大胆、サヨナラと言いつつ家の前まで行ってしまう、釈然としない気持ち、そんないじらしくかわいらしい心持ちを歌った曲です。ZARDを聴くと自分が女だったことを思い出すんだよな。フェミニンなプロジェクトですよね、ZARDって。坂井泉水以外はみんな男なのに。