Mitakaカスタマイズ(星座・アステリズムの色)
Mitakaは国立天文台が、 国立天文台 4次元デジタル宇宙プロジェクト(4D2U)で開発している天文学の様々な観測データや理論的モデルを見るためのソフトウェアです。
星空観望会などで曇ってしまい実際の星が見えないとき、星空シミュレーターとして使用することもできます。
その際、星座線や星座絵、アステリズムなどの色がプロジェクターなどで表示するには暗めに表示されてしまい、見づらいという声をもらっていました。
この表示色は変えることができます。
公式サイトにあるマニュアルを見ればすぐにわかるのですが、読み慣れている方ではないと見つけにくいと思うので、実例を交えて変更方法をご紹介します。
変更するファイルは、Mitakaをインストール(展開)したフォルダにある「mitaka.ini」になります。
このファイルをテキストエディタで開いて直接修正します。
ファイルを見ると、(ver.1.7.3aの場合)325行目あたりに
ConstellationName = #AED75B
ConstellationNameSize = 2.6
ConstellationLine = #778899
ConstellationIllust = #1A6699
ConstellationBoundary = #434D56
Asterism = #00A59F
AsterismName = #00A59F
の記述があります。
それぞれの意味は、
ConstellationName :星座名の色
ConstellationNameSize :星座名の文字サイズ
ConstellationLine :星座線の色
ConstellationIllust :星座絵の色
ConstellationBoundary :星座の境界線の色
Asterism :アステリズムの色
AsterismName :アステリズムの名前の色
となります。
「#00A59F」はカラーコードといい、RGBそれぞれの色を64ビットで表します。
各色256階調ですのでフルカラー(1677万色)表現できます。
以下はMDNのCSSのcolorのリンクです。
ここにあるカラーコードを使って「mitaka.ini」を以下のように変更します。
ConstellationName = #B0E0E6
ConstellationNameSize = 4.0
ConstellationLine = #E0FFFF
ConstellationIllust = #7FFFD4
ConstellationBoundary = #F5F5F5
Asterism = #FFFF00
AsterismName = #FFFF00
Mitakaを再起動し、最初と同じように表示すると
これで星座線や星座絵、アステリズムの色が目立つようになりました。
このほかにも変更可能な色は、マニュアルの「7.2 色のキー」に記載されています。
お好みにカスタマイズしてみてはいかがでしょうか。
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