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Sky Watcher AZ-GTiを買いました。

巷で話題(?)のSky Watcher AZ-GTiを馴染みの望遠鏡ショップに依頼してゲットしたので、その使い勝手を紹介します。

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買ったのは、三脚セットです。

架台本体だけでもよかったんですけど、どちらにしろ三脚は必要で専用設計の方が使い勝手が良いだろうという考えでした。
(それに三脚もいいの買ったら数万しますしw)

操作はスマホ(iPhone、Android)から行います。
私はiPhoneユーザなので、手持ちのiPhone8に専用アプリ「SynScan」をインストールします。(アプリは日本語対応!)
ただ、AZ-GTiとの接続はWi-Fiで行うので、接続中はインターネットにつながりません。
それだと不便なので、お古のiPhone7でも使えるようにしました。

電源は12Vなので、外部電源か電池になります。
電池は単3電池8つで内部に入れられます。試しましたが、電圧の低い充電電池(エネループ)8本でもいけました。
動作電圧が7.5V〜14Vと幅があるので、多少低くても問題ないのはありがたいです。

使い方は至って簡単
1。スマホとAZ-GTiをWi-Fiで接続する
2。SynScanを立ち上げ、接続ボタンを押下し、AZ-GTiと接続する
3。AZ-GTiと望遠鏡を所定の姿勢にする
  (鏡筒を西側にして水平にし北に向ける)
4。アライメントから「2スターアライメント」を選択する
5。画面に従い二つの天体を選ぶ(一つ目を選ぶと次の候補が選択される)
6。二つの天体が表示されるので、「アライメントをはじめる」を押下
7。自動で一つ目の天体が導入されるので、停止したら視野の真ん中に入るようにスマホを操作して位置合わせをする
8。二つ目の天体を導入し、停止したら7と同様に位置合わせをして完了

これで初期設定は終わりです。
画面に操作の案内が表示されるので、手順を覚える必要もありません。
以降はスマホで導入したい天体を選ぶと自動で導入してくれます。

もちろん月を入れれは月時追尾モードで、それ以外なら恒星時追尾モードで追尾してくれます。

導入精度もドンピシャまではいきませんが、視野には十分入ります。

動きも早い(取説上は最高1000倍?)のでストレスもありません。

私は手持ちのBORG77EDIIを載せていますが、バランス的にも問題はないです。
AZ-GTi側にはアリミゾが最初から取り付けられていますので、アリガタプレートで望遠鏡を載せ替えることができます。

ただ、経緯台ですので、鏡筒が三脚の中心から外れた位置になり、あまり大きなものを載せるとバランス的に不安な感じにはなりますので、注意が必要かもしれません。

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アライメント時の導入も大まかに望遠鏡が向いてくれるので、肉眼で見えている惑星、一等星レベルの明るい星であればそんなに苦労はしないと思います。

というのも赤道儀と異なり、上下左右方向に動くため、「もうちょっと右」とか「もうちょっと上」の操作がしやすく、スマホのボタンを押しながらの微調整が非常に楽でした。

これなら、初めて買う望遠鏡として十分お勧めでき、星が導入できなくてタンスの肥やしになる可能性も低いのではないかと思いました。

デュアルエンコーダを内蔵しているので、アライメント完了後に手動で操作をしても位置情報を保持していて、再アライメントすることなく、自動導入や追尾が可能な点もポイントです。

注意点を挙げるなら、スマホ操作ですので覗きながら操作をするとどこをタップしたらいいのかがわかりにくい点でしょうか。
画面は赤く表示されているので明るさに目を眩惑されることはないのですが、覗きながらだと8方向操作のボタンを間違って押してしまうので、その点だけは慣れが必要です。

ちなみに
 ・AZ-GTi
 ・AZ-GTe
と2種類ありますが、GTeは水平クランプがなく補助エンコーダがないため、一度締めたら動かさない使い方になります。
(詳しくは、シュミットのブログへ)

ですので、「自動導入しかない!」という方にはGTeでも問題はありません。

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