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「盤とギア 第2回」

faraquet「the view from this tower」とMXR「distortion Ⅱ」

継続は力なり。という事で、今回も自分が影響を受けた音源そこでフィーチャーされている(されているであろう)機材について、勝手にかつ私的に紹介・考察していく。

1.faraquet「the view from this tower(以下、tvftt)」について
<盤概要>
2000年2月リリース。アメリカはワシントンD.C.、dischord records所属のポストハードコア/マスロックバンドfaraquet唯一のフルアルバム。
変拍子、必殺のリフ、渋エモい歌心、プログレやジャズからの影響等々を全てぶち込み、温度高く練り上げた楽曲群の切れ味はまさに抜群。
ちなみにギターのdevin ocampoのフェイバリットは※minutemanking crimsonからの影響も強いらしく、それがこのような形で結実するのは流石のセンスとしか言いようがないなと思う。

<出会いと影響>
自分の演奏に関して、もちろん好きなアーティストからの影響もあるが、自分の場合「友達や先輩といった周囲のカッコいい人」からの影響も非常に強い。
faraquetは大学時代、尊敬するサークルの先輩がフェイバリットの一つに挙げていて、いつしか「完成度の高いfaraquetのコピーをライブで演奏すること」が一つの目標みたいになっていた時期があった。(ちなみにそんな感じで大学時代はその先輩のフェイバリットや奏法を追っかけまくった。)
そういうことも含めて強烈に影響を受けている一枚だけども、あえて単純に受けた影響を一つ言うなら「ギターの音作り」だと思う。「歪んでいても芯がハッキリ残ってる音の威力」みたいなのを強く学んだ一枚だと断言出来る。そして、それに一役買ってるだろうと思われるのが今回のペダルである。

2.MXR「distortion Ⅱ」について 

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<機材概要>
MXRから1980年代前半に発売されていた、ディストーションペダル。前期型(塗装がツルツル)と後期型(塗装がザラザラ)があり、特に前期型の人気が非常に高い。近年では市場に出回る数も少なくなり、価格高騰が著しいペダルの一つである。
特徴としては分離感とエッジの利きが挙げられ、その独特なキャラクターからプリアンプとして使用する人も多い。

<tvfttにおけるMXR「distortion Ⅱ」>
恐らくリフやソロ等、「より音に張りを持たせたい場面」で使っているのではないかと思われる。(アルバム中で言えばM-1のリフ、M-3の後半等)
↓devinがfaraquet解散後に結成したmedicationsのライブでもその様な操作が見られる。(4:41〜

また、「歪ませずにサスティーンを得る手段」としても用いられているのではないだろうか。 
↓こちらは再結成時のライブのソロより(2:50〜

使用しているアンプがMarshallのjmp期のものということもあり、このペダルがdevinのソリッド感を保ちつつも、バランスの良いふくよかなギターサウンドを生み出している肝ではないかと拝察する。

3.まとめ
というわけで第2回はfaraquet「the view from this tower」とMXR「distortion Ⅱ」についてでした。
ちなみにMXR distortion Ⅱは実機が欲しい欲しいと思いつつ、近年の価格高騰についていけず、買えてないペダルの一つです。ここらでMXRのカスタムショップから1万後半〜2万前半くらいの価格で復刻出せばそれなりに需要あると思うんだけどな〜。(西◯進さんとか凄く助かると思うし。)
あとは、このイントロをどうやって弾いてるか未だに判然としないので、いつか謎が解けるといいなと思いつつ、最近トライしてみています。

それでは、また次回。

【エビデンス等】
※devinのフェイバリットについて↓


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