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トランスコスモスグループで「AWS GameDay」に挑戦しました!

3月13日、アマゾンウェブサービスジャパン様ご協力の元、トランスコスモスと関連会社のエンジニアを対象にした「AWS GameDay for TCI」を開催しました。

オフライン会場はAWS様のオフィス内にて、会場参加が難しいメンバーはオンラインで参加し、国内は東京、大阪、京都、福岡、北海道、海外は中国、ベトナム、シンガポールの各拠点から総勢60名、合計14チームが参加しました。

トランスコスモスグループとして初のチャレンジとなったAWS GameDay。その様子をレポートします!

AWS GameDayとは

AWS GameDayは、AWS社が主催するゲーム形式のAWS学習イベントです。参加者はチームを組み、チームで協力しながらAWSの環境内で発生する技術的なクエストをクリアしていきます。クエストをクリアするごとに加点されるスコアをチームで競い合い、最も高いスコアを獲得したチームが優勝です。

今回は「AWS認定資格保有者」もしくは「AWS実務経験1年以上」を参加条件とし、個人または4~5人1組のチームで参加者を募りました。また、スキルに不安がある方に向けて、計3回(約10時間分)事前勉強会を開催し、本番を迎えました。

AWS様オフィス内のオフライン会場

12:30' 事前準備と顔合わせタイム

チーム別にテーブルに着席し、各チームに提供されたAWSアカウント(開発環境)にそれぞれアクセスしてイベントの開始を待ちます。また、同時にオンライン参加のチームも準備を進めました。

オフライン会場には7チームが参加

同じ部署でお互いのスキルを把握しているチームもあれば、個人参加で初対面の方と組んだチームも。イベント開始まで自己紹介や雑談をしながら過ごしました。

AWS様から各チームにお菓子の差し入れをいただきました✨
ありがとうございます!

13:00' イントロダクション&ルール説明

イベント開始時刻の13時。
今回のGameDayの企画から運営までご担当いただいた、AWSの泉様が登壇され‥

AWS 泉様

「では… ユニコーンレンタルズ副社長の泉と申します!

!? 副社長🦄!?
泉さん、AWSの他にユニコーン?の副社長もやられてたんですか?!と思ったらユニコーンレンタルズはGameDay内で設定された架空の会社でした-☆

今日から皆さんはユニコーンレンタルズの社員です。新しい一日へようこそ!AWS GameDayは、楽しんで新しいことを学んでもらうことを目的としています。ぜひ想像性を発揮していただいて、この架空の世界の曖昧さを受け入れて楽しんでいただきたいです。では、早速皆さんのミッションをお伝えします」と、イントロダクションが始まりました。

GameDayの課題内容はシークレットなので、大まかにお伝えすると…
ユニコーンレンタルズが現在使用している、処理速度の遅いレガシーサービスから脱却すべく、下記のミッションをクリアして欲しいとのこと。

ミッション
AWS マイクロサービスを使って、サービスをデプロイすること
・既存のレガシーサービスから、新サービスへ移行し安定運用すること

下記のクエストをクリアすると、チームにスコアが加点されていきます。

・サービスのデプロイ
・レガシーサービスから、新サービスへの移行
・サービスを稼働させてリクエストを処理する(件数に応じた成果報酬)

スコアはリアルタイムにランキング形式でスコアボードに表示されます。

ここでポイントとなるのが、下記のルール。

・自分のチームがデプロイしたサービスは使用不可。使用するとペナルティとなりスコアがマイナスされる
・他チームのサービスを使用してリクエストを処理するとスコアが加点される&サービスの開発元チームにもスコアが加点される

どのチームのサービスを使うかは、性能と開発元チームのスコア状況を見て判断する必要があり、同時に自分のチームのサービスを追加したり改良しながら安定稼働させつつ、他のチームに使ってもらえるように働きかける必要も。忙しそうですね?!

「GameDayはチーム力が大事になります。やることが多いので、一人スーパーマンがいてもチーム力を発揮して協力し合わないと難しい。ぜひチームワークを活かしてゲームを進めて行って欲しいです」と、副社長。

13:30' ゲームスタート

「3、2、1‥スタート!」の掛け声とともにゲームスタートです!3時間半の戦いが始まりました。

一斉に作業を始める皆さん

行き詰まった時には、ユニコーンレンタルズ専門家の皆さんがサポートしてくれます。

オンライン参加チームは、専用チャットルームで専門家のサポートを受けられます

デプロイが完了したのか、他チームのサービスを利用し始めたのか、スコアボードが動き出しました。ボード内のトレンドは一定の時間内のリクエスト処理状況を数値化したもの。トレンドがグリーン表示の場合は、サービスが安定稼働中と考えられます。

順調にスコアを伸ばす各チーム
時々ヒントやアナウンスをくれる副社長

14:20’ おや!?トレンドに赤文字が…??

開始から約50分経過したその時、突然トレンドに赤文字が表示され始めました。障害発生です!

そしてユニコーンレンタルズのゴンゾーさんからチャットにメッセージが。
調査の結果、あるシステムにトラブルが起きているとのこと。

トレンドが一気に赤く染まりました

障害の原因は何なのか、各チーム特定を急ぎます。素早く一時的な対処法を取るチームや、根本的解決に注力するチームなど、障害対応の方法も様々。
徐々にトレンドも回復し、各チームのスコアも再び伸び始めました。
「実務じゃないから障害も気持ちが楽…」という声も。実害のない環境で現実的な障害対応を経験できます。

情シスチーム
JST-aws-ファミリー

障害が収束して喜びも束の間、STNDチームに新たな障害が発生!他チームに差をつけていたSTNDに個別にアタックが… 目立つとクラッカーに狙われてしまうリアル。
この後も、ランキング上位のチームは度々個別にアタックされ、障害が発生していきます。恐怖!!

STND

開始から約2時間。「のんびりやれるかと思ったら、忙しいな…」とぼやくteamXの木本さん。teamXはトランスコスモスから2名、トランスコスモス・デジタル・テクノロジーから2名、それぞれ個人応募したメンバーで構成されたチームです。

ふぅ…

残念ながら木本さんの忙しさ、加速します。

15:00' !!

またなの~~~~~~

全チーム漏れなく真っ赤に🔥

今度はセキュリティチームのTotoさんからチャットにメッセージが。
どうやら重大な問題を検出したとのこと。「このメッセージに他のチームに勝てるヒントが隠されているかもしれません」と副社長。
Totoさんのメッセージには「WAF」に言及する内容が。

業務でWAFの導入実績があるという情シスチーム

攻撃に対する防御対策、エラー調査、サービス稼働確認… そして、他チームのサービス状況とスコアの確認、必要に応じてサービスの見直しと再設定。同時に処理すべきタスクが多く、個々の知見やスキル以外にも、役割分担やチームワークが必須に。

真剣な表情でトラブルに立ち向かう皆さん

15:30' 次々襲い来る障害

開始から2時間が経過。シンガポールからオンライン参加のZero Gearsがトップを走ります。そして、またチャットにメッセージが。

今度は依存する外部のサービスにも問題がありそうとのこと。。。
障害タイムアゲイン&アゲインです!

専門家さんとエイリアンズチーム

全チームに障害が起きたはずですが、Zero Gearsだけトレンドがグリーンのままスコアを伸ばし続けていきます。

ホワイ!?

皆さん障害の原因について予測を立てながら特定を急ぎますが、今回は中々トリッキーな様子… 差し入れのお菓子をいただいて、少し息抜きしながら解決に努めます。

疲れた時は、糖分!糖分!
お菓子と息抜き、大事ですね
AWS様の差し入れに大感謝です

16:00’ CEOからチャットが

障害が収束しないチームが多い中、お次はCEOからチャットにメッセージが。もうチャットが来るだけで恐怖。次は何?何の障害…?

経営方針変えたから、
   スコアのルール変えるね!  / by CEO

え?
障害じゃないパターン!!このルール変更はトップを独走するZero Gearsを抜かすチャンスなのか?!早速2位だった情シスチームが順位を落とし、ランキングに大きな変動が。各チーム戦略を立て直し、障害対応も続行します。

JST運営課チーム
AIサブスクSquad

AWS X-Rayなど、複数のAWSサービスを使って検証しながら「今まで色々経験してきたけど、これは結構厳しいな……」と木本さん。

「 具合悪くなってきた… 」

!!!!!!!!!

どなたかー!!!この中にお医者様はいらっしゃいませんかー!!!!!

お隣の島田さんは「実務じゃなくてよかった笑」と一言。

その時、同じチームの小田さんから「やった…!みつけた…!」との声が。
ついに解決の糸口が…?

エラー解決のヒントを見つけた小田さん(写真右)

16:30’ 障害対応は続く

残り30分。相変わらずZero Gearsがトップですが、全チームのトレンドが赤文字マイナスに。まだまだ障害対応は終わりません。過酷。

ここで新たにエラーの原因を特定した小田さん。とあるサービスの設定に不整合が生じていたとのこと。一連の障害対応の中で、AWSサービスのアーキテクチャや運用スキームに関する新たな知見を得られたようです。

全員で画面を確認するteamX

17:00’ ゲーム終了

障害対応中のチームが多い中、ついに終了時刻に。
副社長の「お疲れ様でした!」の声と共に、会場には自然と拍手が沸き上がりました。

非常にハードな入社初日を終えた皆さん、お疲れ様でした!

結果発表

結果は… 途中から独走状態でおそらく個別アタックも受けたであろうに、それをものともせずにトップを走り続けたZero Gears優勝です!

Zero Gears 強い!圧倒的!

第1位 Zero Gears(TRANSCOSMOS ZERO PTE. LTD.:シンガポール/ベトナム)
「私たちはシンガポールと一部ベトナムのチームです。1年間の出来事がこの数時間に全て詰め込まれたような(笑)、凄く楽しい時間でした。障害対応をしながら全てのサービスを動かすのが難しかったので、一つのサービスを稼働させることに注力したことが、良い結果に繋がったのだと思います。本当に楽しかったです!」

1位のZero Gearsの皆さんには、後日各拠点から豪華賞品が贈られました。優勝おめでとうございます!

第2位 JBC(応用技術株式会社:福岡/京都、トランスコスモス株式会社:福岡)
「私たちの勝因はみんなでお昼ご飯を一緒に食べてチーム力を高めてから参加したことと(笑)、日頃の業務での役割分担を活かしながら、相互に情報共有できたことだと思います。楽しかったです!」

第3位 JST運営課チーム(株式会社Jストリーム:東京)
「我々のチームはデプロイするよりも、運用を安定稼働させることに注力し、運営課チームらしい形でスコアを伸ばすことができたと思います。本日はありがとうございました!」

オフライン会場で唯一の入賞となった
JST運営課チームの菅野さん

2位のJBCと3位のJST運営課チームの皆さんには、国内拠点用に用意された豪華賞品が贈られました。

豪華賞品の数々
チームワークの良さが伝わってきたJST運営課チームの皆さん、3位入賞おめでとうございました!
全チームのランキングはこちら

最後にシンガポールからオンラインでGameDayを見守った山根常務執行役員からコメントがありました。

「今回AWS様にご協力いただき、AWS GameDayを実施できたことに感謝いたします。トランスコスモスは、グループを上げてテクノロジーソリューションカンパニーになろうとしています。自分たちが今どの位置にいるのかを理解するためにも、もっともっとこのようなイベントをやって行きたいですね。
今回は参加できなかったのですが、韓国拠点の開発陣も入ってもらって、また国内外の拠点合同でエンジニアリングのイベントを開催したいと思います。皆さん、お疲れ様でした!」

トランスコスモス常務執行役員 兼
TRANSCOSMOS ZERO PTE. LTD.
Director CEO&CTO 山根 径さん
全員で集合写真📷

また、今日解消できなかった障害や疑問に対して、後日改めて解説いただける「AWS GameDay振り返り会」のアナウンスがありました。更に学びを深められそうです。

イベント終了後、teamXのお二人に感想を伺いました。

左:木本さん、右:島田さん

teamX 木本さん(トランスコスモス CX事業統括 エンジニアリング本部)
「思った以上にハードでした。普段触っているサービスから分かる範囲もあったのですが、サービスによっては管理画面の見方や設定方法が分からなかったり。調べながら作業を進めたので、知識レベルがまだ運用者レベルに追いついていないんだなと感じました。次々と起きる障害に対して、運用者目線でスキームを見つけていかなくてはいけない点が難易度が高かったです。

最後まで解決できなかった障害があったので、今度の振り返り会に参加しようと思います。これはリベンジしないと気持ちが収まらないので、次回のGameDayも絶対に参加したいです」

teamX 島田さん(トランスコスモス CX事業統括 DI事業本部)
「おもしろかったです。参加した目的は二つあって、一つ目は苦手なところや今の自分に足りないところを知りたかったということ、二つ目は個人参加で普段関わらない方と交流を図ることでした。AWSの皆さんとも交流できて、海外拠点に凄いチームがいると知れたことも良かったです。

ゲームを振り返ると、普段もサービスをゼロから立ち上げることが多いので最初の立ち上げは早かったと思うのですが、障害が次々と起こってからは普段使っていないサービスに触れ、自分の足りない部分が明確になりました。今日学んだAWSサービスは、今後作るサービス次第で活かせそうです」

「ゲームをするように楽しみながら学ぶ要素を取り入れたい」AWS 泉様

「普段からトランスコスモスさんに向けてAWSの勉強会を開催しておりますが、ゲームをするように楽しみながら学ぶ要素を取り入れたいと思い、このような企画に至りました。今回は、普段の業務で使いやすいサービスを選び、今後の業務に活かしていただけるように企画しました。

Amazon 創業者 ジェフ・ベゾス氏の名言「IT'S STILL DAY ONE」の前で

今回のGameDayはトランスコスモスグループ内での開催ということで、普段業務をするチーム内のコミュニケーション強化や、会社やグループとしての繋がり、技術力を育む機会になれたのではないかと思います。

今後もこのような取り組みを続け、国内を始め海外拠点の皆さまとも良い関係性を築いていけたらと思っています。また皆さんに楽しんでいただけるようなイベントを企画したいと思っておりますので、次回もぜひ挑戦していただきたいです」

企画から事前勉強会、イベント当日のオペレーションまで、本当にありがとうございました!

泉様と、イベント企画・運営を担当した情報システム本部 TCI PF推進統括部 高橋さん
すっかり日も暮れて… オフィスからの景色が美しい


続いては、カフェテリアに移動して…

カフェテリアのロゴがかわいい🍊🥝🥕

懇親会のスタートです!

美味しいお料理をいただきながら、リラックスムードでGameDayを振り返りました。

🍻乾杯🌺

AWS 矢島様の「GameDayいかがでしたか」との問いに「資格取得と実務対応は違うんだと実感しました」という田邊さん。AWSサービスや技術の話題で盛り上がりながら、楽しいひと時を過ごしました。

AWS 矢島様(写真左)、田邊さん(写真右)

トランスコスモスグループ初のAWS GameDay、まさに新たな挑戦を始める第一日目「IT'S STILL DAY ONE」の理念を体験できた非常に濃密な1日でした。
AWSの皆さま、新たな学びに溢れた楽しい1日をご提供いただき、本当にありがとうございました!

またGameDay、ぜひ挑戦させてください!




おまけ

この日の月はAmazonさんのSmileロゴのようでした☆

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