見出し画像

80’s レコーディングのクリック

クリックの歴史を考察しているので機材は何を使っていたかなど知りたい、という方のために調べたり聞いたり思い出したりした事を書いてみます。

80年代レコーディングといえば冒頭は「ドンカマ」とみんなが呼んでいたクリックを鳴らしてました。

京王技術研究所 KORGの商品 ドンカマチック発売
1963年に発売され、当時の価格は280,000円(2006年現在の貨幣価値に換算すると約300万円)。
なんでも出た時ってお高いのね〜...

そして60年代からあったとは...

スタジオレコーディングの現場で働けるようになったのは70年代末ですがアレンジャーとして現場を回すようになったのは80年代。回すとは偉そうな!しかし現実としてはこのポジションの仕切りで全てが進むのでこの言葉で問題ないのです。そのようになってから改めてクリックが作業を左右することが多い事が自然とわかってきました。やりにくい音、耳が痛い、一方で乗れる音、邪魔にならない...などそれはシーンにより様々。

80年代からはMIDIを使うレコーディングがほとんどになってきたので当時は機材を持ってきてDATAを管理したり音色を作るなどの作業をするマニピュレーターの存在は絶対的でクリックもそこから出ていました。


上記は私がアレンジをするレコーディング現場でマニピュレーターとしてたくさん仕事を一緒にしてくれた中山信彦氏から伺った詳細を参考にしたもの。

そして現代のクリック事情...
何年か前までパラデータとしてクリックも作ってたのですがいつからか私は書き出していません。
何故か?必要な時はそれぞれのDAWでいい感じに作るから、それだと思いますがさて。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?