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個人投資家がどの米国株に資金をつぎ込んでいるかを確認出来るサイト

Twitterで知ったのですが、Robinhoodというネット証券では、APIを利用してRobinhoodに口座を持つ投資家がどの株に資金をつぎ込んでいるかのデータを取得できるようです。

そのデータを使って、ほぼリアルタイムにどの米国株を購入しているのかを見える化してくれているRobintrackというサイトがありました。

調べて見ると、Robinhoodというネット証券は新興企業で、当初はユーザー数も少なくバイアスが酷くて、データとしては使えないという話だったそうですが、2020年にユーザー数が1000万人を超え、いよいよ活用できるようになってきたのではとのこと。

Robintrackの使い方

使い方はものすごく簡単で、トップ画面の検索ウインドウにティッカーを入力するだけです。米国個別株とETFに対応しています。

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米国個人投資家のほとんどが購入しているんじゃないかと思っている代表的ETFの「SPY」を調べて見ます。

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赤が株価で、緑が保有株数です。

コロナによる暴落時に買いが一気に増えて、その後もどんどん買い増ししていますね。

個別株も見てみましょう。コロナ関連株のZOOMを見てみます。

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コロナが流行するタイミングで強烈な買いが入っていますが、4月に入ってから保有者数は横ばいになっています。あくまで保有者数のグラフのため、売り買いが交錯しているのか、単純に新規購入者がいないのかは不明ですが、何となく利益確定売りと新規購入者が交錯しているように思えますね。

このデータを活用すれば、事前に騰がる銘柄を察知できるのでは?と考える方もいるかもしれませんが、もちろん株式投資はそんなに簡単なものではなく。

例えばデルタ航空のグラフを見てみると、

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コロナで暴落したデルタ株に強烈な買いが入っていますが、株価はそれほど騰がっていません。これは、個人の買いが全部機関投資家の売りに吸収されていることを意味しています。

このように、個人投資家の投資意欲をチェックするには有用なツールかとは思いますが、投資判断の1つとして活用していけば面白いかもしれません。

また、Robinhoodユーザーの中間年齢は28歳とのことで、幅広い投資家の市場心理が反映されていない可能性もあります。でも逆に考えれば、そこには若い投資家や新しい投資家の関心が投影されているとも言えますね。

余談

ちなみにRobintrackは、RobinhoodのAPIを使って集計しているので、Robinhoodユーザーになればデータ収集も出来ますし、RobintrackのサイトのソースもGithubで公開しているようなので、Robintrackと同じサイトを個人でも構築できそうです。


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