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ハイパーグロース株銘柄における日々のお手入れ方法

最近、個人投資家の間ではSPACや大麻銘柄、Reddit銘柄が流行っていますが、個人的にはボラも大きいですし遊びには良いけど主力には出来ないです。
過去の投資経験から、慣れないことをすると失敗するのは目に見えているので、引き続きブレずにハイパーグロース投資が中心です。

少数のハイパーグロース株に集中させたポートフォリオは、それ以外の銘柄で構成されたポートフォリオと比較しても優れたリターンを生み出してくれると思ってます。

デメリットは、保有株それぞれがポートフォリオの価値の大きな割合を占めているため、当然一つの銘柄が急落するとリターンにも弊害が生じる可能性があります。

そのため、ポートフォリオの中の各企業についての深い知識を持つことが不可欠だと考えています。私が考えるハイパーグロース株に投資する際の日々の調査方法を書いておきます。

今回は銘柄選定手法ではなく、保有しているハイパーグロース株の日々のお手入れ方法の紹介です。


😙 四半期決算の重要性

四半期決算では財務諸表の提供に加えて、電話会議を開催して投資家に事業の最新情報を提供してくれます。決算では売上、EPS、ガイダンスをチェックするだけではなく、会社の全体像やCEOの生の声を把握するために財務諸表と電話会議は必ずチェックします。
この情報に基づいて、売却するか、買い増しするか、あるいはポジションのウエイトを再配分するかを決めます。

😙 収益ガイダンス

ハイパーグロース株では、当期売上やEPSも大事ですが、それ以上に収益ガイダンスが重要です。決算で発表されたガイダンスはもちろん、過去のガイダンスも含めて比較するようにしています。この履歴を見ることで、次の四半期に何が来るかを示唆しているかもしれませんし、過去に起こったことを重く評価すべきか、それとも外れ値として捨てるべきかを把握することができるようになります。

😙 競合他社の業績

ポートフォリオに含まれていない競合他社の業績は、そのセクターが直近の四半期にどのようなパフォーマンスを示したかを知る上で重要です。
セクターの事業環境の強さを評価するために、競合他社の決算や経営陣のコメントに注目しています。

例えば、 $CRWD を保有しているなら、 $PANW $FEYE $CYBR $ZSの業績もチェックします。
特に、保有銘柄よりも先に業績を報告している会社は重要です。保有銘柄が最終四半期にどのような業績を上げたかを予測することができるからです。

😙 SaaSへの移行動向

ハイパーグロース株はSaaS企業が多くを占めています。そのため、企業がオンプレミスからクラウドへ移行がどのように進んだかを知るために、SaaSを利用する企業と、競合のSaaS企業をチェックするようにしています。
具体的には企業の財務指標と、経営陣のコメントからクラウドの採用やデジタルトランスフォーメーションに関連するコメントに注目しています。

また、 $AMZN $MSFT $GOOGL のクラウド収益も当然チェックします。 $AMZN と $GOOGL はクラウド収益を発表してくれているので把握しやすいのですが、 $MSFT はAzureの収益は分けておらず、Azureとその他のクラウド関連の収益を含んだ形で発表しているため、クラウド収益を把握するためには決算説明会のコメントを確認する必要があります。
この3社は、他のSaaS企業よりも先に業績を報告しているため、この情報を考慮に入れてることで、保有銘柄の業績を予測することができます。

😙 スピードが超重要

私は個人投資家なので、私が保有する株式数は、発行済株式数に比べると取るに足らないものです。つまり、株価に影響を与えることなく、すぐに株式を追加または売却することができるということ。大量の株式を保有しているファンドマネージャーは、株価を動かさずにすぐにポジションに入ったり、ポジションから抜けたりすることはできません。これは彼らにとって大きなデメリットです。
個人投資家である私には、大きなスピードとスケールメリットがあります。すぐに何が起こったかを分析することができるし、決算の電話会議中の時間外取引で売買することもできます。このスピードの優位性は、ハイパーグロース投資では特に重要です。

😙 常に情報をチェック

スピードの優位性を活かすためには、決算はもちろんニュースやプレスリリースがいつ公開されるのかをチェックする必要があります。情報が出たらできるだけ早く入手する必要があります。具体的には、以下のような情報です。

・投資先企業の株価、業績レポート
・競合他社の株価、業績レポート
・その他、ポートフォリオの株価に影響を与えるニュースなど

最近はTwitterで銘柄のニュースや情報をツイートしてくれる方が増えたため、情報のインプットには事欠かないですね。

😙 ダッシュボードの作成

以上のような情報収集を効率良く行うために、ダッシュボードを作成しています。最近は便利なWebサービスが沢山ありますので、使いやすいサービスを使えば良いかと思います。私はDocohというWebサービスを利用して管理しています。

以上の作業をちゃんと実施するにはそれなりの時間もかかるため、必然的に保有銘柄数も少なくなります。
理想は多くても6〜7銘柄で、それ以上増えてしまうと管理しきれないため、ハイパーグロース株以外の資産は、インデックスや大型銘柄に寄せています。


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