見出し画像

SNAPが調子良さそうだったので業績を調べて見た。広告収入以外の収入源の確保を進めており、成功すれば業績への影響も大。

スマートフォンアプリ「Snapchat」を開発する「Snap」が、Snap Partner Summit 2020を開催したのですが、その中でかなり業績好調なことを言っていたので、過去の業績を調べて見ました。

・2020年第1四半期の平均デイリーアクティブユーザー数は2億2,900万人超。
・アメリカだけでも1億ユーザー以上に達している。TwitterとTikTokを合わせた数よりも多くの米国ユーザーにリーチできている。
・同じく第1四半期には、FacebookやInstagramよりも多くの13歳から34歳の若者にリーチ。
・イギリス、フランス、カナダ、オーストラリアなど、世界中で大きな成長を遂げている。また、インド市場では、過去1年間で1日のアクティブユーザー数が120%以上増加。
・Snapchatters(Snapchatユーザーの名称)は非ユーザーよりも何かしらのコミュニティサービスに従事する可能性が50%高くなっている。
・動画コンテンツをマップに表示・検索できたり、友人と繋がれる「Snap map」の月間リーチユーザ数は2億以上。地元商店のリストが並び、ストーリー・営業時間・レビュー・PostmatesやDoordashを通じた配達オプションを備えている。
・Snapchat上のプレミアムコンテンツの視聴時間は第1四半期に前年比2倍以上に増加。60以上の番組が月間視聴者数1,000万人以上に達している。
・毎日40億回以上スナップが作成され、1日に300万回以上のスナップがストーリーに投稿されている。

SNAPとは

会社名:Snap Inc.
ティッカー:SNAP
Marketcap: $29,992,880,100.00
業種: Internet Content & Information
Webサイト: http://www.snap.com
会社概要:
米国のソーシャルメディア企業で、写真・動画共有アプリの「スナップチャット」を通じ、短いビデオや画像イメージで情報交換やコミュニケーションのサービスを提供。

通期業績

売上高と収益性 (13)

利益 (12)

EPS(GAAPベース) (13)

キャッシュフロー (12)

売上は順調に右肩上がりで、営業利益もまだ損失を出してはいるものの、損失額は減少傾向にあります。

フリーキャッシュフローはまだマイナスではあるものの、こちらも徐々にマイナス額を減らしてきています。

四半期毎業績

売上高と収益性 (14)

利益 (13)

EPS(GAAPベース) (14)

キャッシュフロー (13)

今後の見通し

Snap Partner Summit 2020で、今後の業績に影響がありそうな発表は以下の通り。

・Snapchatプラットフォームをサードパーティの開発者に公開
 これにより、更なるユーザーの獲得と収益が期待できそう。
・Snap Miniの発表
 Snap Gamesというサービスはすでに発表されていて、1億人以上がSnap Gamesをプレイし、1日あたり平均20分間プレイしていると発表していたが、Snap Gamesと同じHTML5ベースを使用してSnap Miniを今回発表。これはSnapchatのチャット内で動作し、すでに1億人以上が利用しているSnap Gamesと同じインターフェイスからアクセスできるアプリ。これを使えばコンサートや映画のチケット予約などができるようになる。

これらの発表で、広告収入が収益の柱だったところに、新たな収益源が期待出来る可能性がありそうです。

SNAPの最大の投資家が、中国のTencentであるためか、WeChatのビジネスモデルを上手く模倣しているようにも見て取れます。WeChatは、メッセージング以外にもゲーム、、サードパーティアプリ、eコマースと拡大することで様々な収益源を確保してきています。

今回の発表で、いよいよユーザー数拡大路線から、収益確保路線に変更してきたように感じました。

また同日に、Zyngaとゲーム市場において、パートナーシップを結ぶというニュースも発表されています。

FY20 Q2の予想EPSは-0.23で、FY20通期の予想EPSは-0.74となっています。急いでかう必要は無いかなと思いますが、Q2の決算は注目しておきたいところ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?