2024/9/9(月)~の日経225先物/日経平均のトレード戦略、チャート分析

■日経225先物 月足(期近)

いつも通り月足から。「前回の日銀ライン」その上の39350円、39460円を超えるか否かは重要ラインになり、大暴落からの戻りの二波目(日足、週足のカウント)と言うことを認識しておきたいと・・先週記述した通りの展開となり、明日のザラ場は先月の続いて「今月のブラックマンデー」となり得るほど下落を見せて金曜夜間を引けた。

先々週金曜日の夜間までは底堅い、強い展開を見せていたが先週高値は結局月曜日ザラ場の寄りの39150円となった。これは前回の「日銀」の高値の39230円にも届かない値で、あれだけ長期間38000円を背中に底堅い展開を見せていたが、反転する事となった。結局は先月の下落からの戻りでしかなく日足、週足ベースの「第三波」に入ったている状態。

5MAは38240円で、先月ベースでも38900円。結局は月足の同MAを上回って推移する状況ではなく、ここに当たり戻りが始まったことになる。また先月の足もギリギリ陽線になることなく引け、この下落で先月の下髭を下る展開となり、状況はかなり下へ強く引っ張られるチャートに。以前から指摘していた4月~7月の足の下髭が重なっているエリア(38470円付近~36700円付)もあっさりと突破し、36000円の大台も雇用統計の「大相場」であっさりと突破。2月安値(35710円)も一時ここで止まるかと思われる動きを見せたが更に売られ続け35120円の安値まで行く事態となった。(金曜夜間の終値は35150円)

既に1月の足のゾーンに入っており、その終値が33430円、安値は32670円、今年1月に史上最高値へ向かったブレイクしたラインが33900円付近となっており、月足ベースでは既にその付近がターゲットになりつつある。非常に悪い形でここで止まるような状況ではない事は見て取れるが、実際に高値安値を追っていくと、月足の形が崩れるのは史上最高値へ向かった昨年10月安値安値30350円、ここを割れて初めて高値安値が崩れる形となる。先月の暴落での安値は30370円となっている。当然ここを崩してくることも、現実的なシナリオとして頭に入れて置くべき現実となって来ている。その前にまずブレイクライン33900円~1月の終値が33430円付近で一旦止まるか否か、そこも突破してそのまま「逝って」しまうのかと言う場面に来ている。

また25MAは33000円付近に構える。この33000円と言うのは先月の暴落後に夜間でリバウンドし、翌朝寄り付いて上下を繰り返し割り込むなかったライン。5分足レベルではここから31000円付近までギャップが空いている。

■日経225先物 週足(期近)

25MA(先々週レベルでは38600円付近、現時点で38670円)で頭を抑えられ綺麗に下落し、第三波目に入っている事が分かる。但し注目したいのはBB-2σが35270円付近、75MA(しっかりと上向き)が34650円付近、8/13週の始値35100円、34800円となており、節目となり得るポイントが重なっている事には注意したい。8月の暴落後も75MA以下は保てておらず、同MA以下に足の実態があるのは2022年の12/19週の足まで遡らないといけない。

更に先月の暴落時の8/5週の足、終値が35050円、ここから30370円まで下髭となっており、かなり意識されそうなポイントが重なっている。35000円割れ、もしくは割れた後の動きはこの後の流れを示唆する物になる可能性がある。前回の下落ではBB-3σも突破するくらいの下落を見せており、そこまでのオーバーシュートは無くても、現時点での同値:33730円付近まで週明け一気に届く動きになる可能性も否定できない。

BB-1σが36800円付近、5MAは37350円付近となっている。短期、中期MAはまだ75MAよりも上になり乖離も大きく、綺麗に下げる形にはまだなっていない事は、完全に売り有利の状況でも頭に入れえ置くべき状況でもある。もし35000円を割れても一旦下落が鈍る、リバが発生する場合、それ以下の水準での推移に移行するにはもう少し時間が必要になる場合も想定されれる。

但し忘れてはいけないのは日足、週足共に一番伸びるとされる第三波の真っ最中であること。35050円以下の下髭は異常なオーバーシュートとして考え除外すると仮定した場合、史上最高値42500円から7450円下落したこととなる。今回の下落の戻り高値は39150円。そこから35050円以下の推移になり下髭を下って行き、それと同値幅が出ると仮定するなら、到達点は31700円となる。これは先月の暴落で30370円安値を付けた後のリバウントして引けたライン付近と重なる水準。もちろんすぐにここまでの下落になるか否かは分からないが計算上、十分にこれらの水準に届く場面に来ていることは現実として認識しておきたい。

■日経225先物 日足(期近)

問題の日足。まだ僅かに上向きな200MA(37660円付近)もあっさりと割れ25MAも(36830円付近)も割れ、5MAも36780円となっており、パーフェクトオーダーの状態。形は非常に悪い。現時点では上への形は絶望的に見えてこない。200MA以下でパーフェクトーダーになった状況が近年であるかをザっと見てみたが昨年の1月がある。但しこの時点では2020年以降の上昇後のレンジ内の動き。更にさかのぼると2020年3月のコロナショック時の下落がある。これは明らかな災害要因の状況であり、その後V字回復し米大統領選への流れを経て上昇へと戻っている。

但し今回は暴落後の戻りで、きっちりと頭置抑えられ、高値を確認されてからの下落になっており、市場参加者のセンチメントの悪化は避けられないと感じられ、近年で最も悪い形になって来ていると言える。

BB-1σが35100円で、きっちりと金曜夜間の水準で止まっていることが分かる。BB-2σは33350円付近にありかなり乖離がある。やはりこの辺りで一旦止められる、もしくはもたつく可能性もあることが分かる。大陽線がある8/13の安値が34800円となっており、35000円を割った場合のまずのターゲット。

8/12の安値が35360円。同日34820円となっており、34800円水準を割れば34360円の同日安値へ向かい、34000円割れへの流れが見えてくる。4時間足で見ても34380円付近で二度止められているがその下は34000円割れ、33850円、8/8安値33750円、33670円付近まで値幅が出そうな範囲に入る。

■日経225先物(日足チャート:日中)(期近)

日中、日足窓の位置

42120円←→41960円(41770円 7/12基準)
41060円←→40420円(40410円 7/19基準)
38480円(38580円 9/3基準)←→37570円(37040円 9/6基準)
36240円(36200円 9/6基準)←→ 明日の寄りの週足窓
30370円←→30140円
29770円←→29670円
29470円←→29430円(週足窓)
28930円←→28770円
28490円←→28460円
28240円←→28210円(僅かに埋まっていない)
27850円←→27740円
27830円←→27710円(二空:下落時)
27780円←→27660円
26180円←→26170円
25220円←→25200円
24540円←→24390円(週足窓でもある)
23860円←→23850円
23530円←→23350円(日本が休場明けに空いた窓)

■日経VI 月足

■日経VI 週足

■日経VI 日足

■日経225先物(4時間足)

■日経225先物(1時間足)

■今後節目となりえる価格帯

37660円付近
(日足200MA)

37640円
(9/3夜間の引け値。37570円とここを抜け、日足200MAを抜けると38000円回復が見えてくる。買いがさらに有利に。)

37570円
(9/4日中高値)

37430円

37090円~37140円
(9/5の日中高値、夜間~9/6日中で抑えられたライン。ここを抜け、32750円付近も抜けると断然買い有利に。)

37000円

36860円
(金曜の雇用統計での事故(?)での高値。日足25MA付近。現状直ぐにこれ以上に行くことはイメージできない。9/4安値が36870円。)

36800円付近
(日足5MAが36780円。週足BB-1σ)

36670円
(金曜の雇用統計での事故(?)で36860円まで上がり上髭を付け後、再度戻りを試した高値。ここから35120円まで下落。抜ければ36850円。)

36500円

36230円
(金曜日中の安値。明日の寄りからこの付近まで週足窓となる。)

36000円

35750円付近
(35120円の安値を付ける前の戻り高値。抜ければブレイク前のライン、36000円へ(正確には35960円)

35590円
(金曜夜間の安値後の戻り高値。最低限ここを抜け、35750円を抜けないと上への動きはない。)

35500円

■35150円
(金曜夜間終値。日足BB-1σが35100円。)

35120円
(金曜夜間の安値)

35000円

34820円
(8/13安値)

34820円
(8/9の始値であり前日の安値と重なる。これも割れると同日安値へ向かう流れに)

34360円付近
(8/13安値の34800円付近を割れると下位足でもここまで引っかかる所があまりない。)

34000円

33900円付近
(史上最高値へ向かったレンジブレイクライン)

33750円
(ギャップダウンスタートした8/8日中寄りの安値であり、ここからかなり強くリバウンドして、以後このラインは一度も割っていない。4時間足、1時間足でもかなり強い下髭陽線が出ている。)

33500円付近

33300円付近
(日足BB-2σ。33220円のラインと合わせかなり意識され、サポートされる可能性も)

33220円付近
(8/8同様に、8/7の日中寄りのギャップダウンで買われたライン。)

33000円
(月足25MA付近)

32830円
(8/7日足安値。実際には8/6夜間の欧州時間の安値で、30370円まで暴落→リバ→翌日中に33500円~35000円のレンジ→翌夜間出の安値がここ。リバウンドが決定的となったライン。この下は日中の5分足では31000円台まで値が全くついていないギャップになる)

32700円台後半
(ここから32250円付近までゾーンとして捉えられる領域。そのエリアに入り、割るといよいよ暴落時の安値割れが明確に指揮される展開へ。)

32500円

32250円
(32700円台後半からのゾーン下限。ここを割れ8/5夜間の節目32080円付近→32000円を割れると)

32080円付近

32000円

31700円付近

31500円付近
(30370円の暴落時に安値を付けた後にリバウンドして引けたライン。)

31140円付近
(日中の暴落後の夜間安値。ここから一気に33000円の領域までリバウンド。)

31000円

30750円付近

30370円
(8月暴落安値)


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