2023/5/21(月)~の日経225先物/日経平均のトレード戦略、チャート分析

■日経225先物 月足(期近)

記録、記憶に残るような相場となった先週。いつも通り月足から。期近チャートでは「アベノミクス」高値は2021年2月の30720円、日経平均では同年9月の30795.78円。先週高値は31000円直前まで迫る先物30980、日経平均30924.57円となり遂に長い期間せめぎ合っていた月足レンジを上方突破した。

年足レベルにはなるが日経平均の年足、1988年(昭和63年)高値は30264円、史上最高値を記録した翌年の安値が30082円。 すでにこの領域に入っており年足レベルでは残るは史上最高値38957.44円のみとなっており、更に値幅が過去(上下とも)出ている領域なので今後も上下にボラが大きくなることが予想される。

月足ベースではBB+2σ:30000円付近を超え、+3σ:31100円付近となっており完全に月足ベースでのバンドウォーク状態と言って良い。5MAは28500円付近で約1000円ペースで上昇して来ている。+2σ:30000円、5MAの28500円(5MA+1000円)と考えるとやはり30000円付近は次の下落ターゲット、押し目が入り易い領域と言える。今後中長期目線、心理的要素も含めで3万円以上での推移が当たり前になれば、日本の相場は完全に別ステージに移ったと言って良いだろう。まだ8日営業が残されているがこの月足にどれだけ上髭を引くのか、更に伸びるのかを意識して月内トレードに挑んで行きたい時期だ。

■日経225先物 週足(期近)

当然ながら週足でもバンドウォーク状態。これをしっかりと頭に入れてトレードを組み立てないと、安易に「高値、値ごろ感」で売ると死を招くことになる可能性を秘めている事はしっかりと認識しておきたい。

週足でもBB+3σ:31600円付近、BB+2σ:30300円付近となっている。5MAは29750円、BB+1σ:299000円付近となっている。このままBB+2σ:30300円以上でのバンドウォークとなればやはり33000円~30000円が意識され、5MAまで押せば30000円割れ~29750円付近が意識されると思われる。

但しこれだけの長い陽線の後なだけに、このまま大きく上昇する流れは流石に厳しい見方も出来る。まずは直近高値で節目である31000円に対して土様な動きを見せるかを意識しながらBB+2σ:30300円付近への回帰を注視してみたい。

■日経225先物 日足(期近)

日足でも当然ながらBB+2σ~+3σ間のバンドウォークになっている。BB+3σが31300円付近、+2σが30620円付近、5MAが30400円付近となっている。まだ夜間のみだが日足では上下ほぼ同じ値で抑えられており、月曜日中の展開次第では、一服となり少し違った展開になる事も考えられる。いずれにせよ30400円以上では買い有利となるが週足で指摘した週足BB+2σへの回帰である30300円付近と重なる。

まずは上は31000円タッチをするか、超えるか、BB+2σ:30620円付近を割れるか否かを見て行きたい所。30620円は木曜夜間にギャップを付けて寄りついた領域で30660円から30610円まで5分足で空いたままになっている。更に金曜夜間でパウエル発言があった際に下落をして付けた安値でかなり意識されている。ここを割れれば節目の30500円→5MAの30400円付近が意識され易い。

■日経225先物(日足チャート:日中)(期近)

日中チャートでは一点気になる点があるとすれば、始値と終値がほぼ同じで下髭になっており、高値圏での「毛抜き天井」という見方も出来る。

以下は窓の領域

30680円←→30670円
30370円←→30140円
29770円←→29670円
29470円←→29430円(週足窓)
28930円←→28770円
28490円←→28460円
28240円←→28210円(僅かに埋まっていない)
27850円←→27740円
27830円←→27710円(二空:下落時)
27780円←→27660円
26180円←→26170円
25220円←→25200円
24540円←→24390円(週足窓でもある)
23860円←→23850円
23530円←→23350円(日本が休場明けに空いた窓)

■日経VI 週足

日経VIは上昇の中でも底値圏からリバウンドしており、相場の最終局面に来ている可能性を示唆している。

■日経VI 日足

■日経225先物(4時間足)

日経225先物(1時間足)

■今度節目となり得る価格帯(期近基準)

31600円付近
(足BB+3σ)

31350円付近
(日足BB+3σ)

31000円
(月足BB+3σ付近)

30980円
(直近高値)

■30820円
(金曜夜間引け)

30800円
(30800円以下で推移した場合金曜夜間の安値を目指す展開へ)

30660円
(金曜夜間安値。30680円←→30670円窓埋めあり。)

30610円
(木曜夜間で空けたギャップ埋めライン)

30500円

30440円付近
(日足5MA付近)

30370円
(木曜日中の安値でここから30300円を割れると売り有利になり30000円割れを意識する展開へ。30370円←→30140円窓埋め開始ライン。週足BB+2σ付近。)

30140円
(30370円←→30140円窓埋め開始ライン。)

30000円
(月足BB+2σ、日足BB+1σが30070円付近)

29750円
(先週火曜日に形成したレンジ底値。29770円←→29670円の窓埋めあり。ここを割れると29500円、29400円へ向かう。)

29500円
29470円←→29430円週足窓あり)

29400円
(3万円到達する前までの年内高値ライン。)



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