2024/3/11(月)~の日経225先物/日経平均のトレード戦略、チャート分析

■日経225先物 月足(期近)

いつも通り月足から。大荒れの3月メジャーSQ週となった先週。遂に相場が転換した。火曜日の夜間に39450円(期近の39670円)まで下落をし、一瞬日足5MAを割り、リバウンド。このリバウンドもかなり強く再び40000円台を回復し、40350円の高値も突破。41000円までやるのではという雰囲気まで漂っていたが、板の動き、5分足などの動きは明らかにオーバーシュートで異常な動きになっていた。高値は4/5(火)の夜間(正確には水曜日の明け方)の40570円となり、SQを前日に控えた翌日中寄り後に、高値を超えられずここから一気に下落が始まり、相場が反転した形となった。

そのまま戻りを試しながらある意味「いつもの先物」らしい動きを見せ、やり過ぎなくらいの値幅、下落を短期間で見せ、39000円の大台も突破し金曜夜間には38740円の安値を記録。38790円での引けとなった。

月足はしっかりとした陽線から、実質1日半であっという間に「とんかち」、上髭陰線となり印象ががらりと変わった。但し月足(年足も)大きなトレンドの中であることには変わらず、パーフェクトオーダー継続、バンドウォークである事には変化はない為、下位の日足等の状態が実際のトレードのシナリオ構築には重点が置かれる状況も変わらず。

BB+2σは37900円付近にある。この水準を過去2か月間は終値ベースでは下回っておらず、一つの指標になり得る。月足レベルではこの付近までの下落は想定しておいても良よさそう。5MAは36260円付近となっており乖離は依然として大きい。

また年足レベルとみるとしっかりとした陽線が僅かに上髭となっているだけの状態。(もちろん明日の寄りで髭は伸びるが)このしっかりとした陽線がどこまで潰されるのかは現時点では見えてこないし、一旦潰れても”残り時間”があれば戻す力は大きくなることも十分に考えられる。

少し長い目線が見るなら、一つの目安としては1989年の高値38957円。6月限では現在38700円台だが、CFDや現物で換算すると、金曜日にこの高値付近まで戻って来たことになる。ここを割れて推移する時間がどれだけになるのかは注視したい。年足では約15年かけて底値から高値を抜けた。その後再び前回のバブル高値の下で推移しても、大きく崩れることがなければ、年足レベルでのカップ&ハンドルのような形を形成する可能性も見えてくる。年足3MA、5MAは今のペースで言えば3000円~3500円前後のペースで上がってきており、それに倣うならば来年は3MAが36600円付近、5MAが34000円付近となる。

36600円付近は1月下旬にブレイクアウトで4万円へ向かった起点となったライン付近と重なり、34000円は年初にこのラリーが始まったブレイクラインと重なる。双方とも意識されやすい水準。このあたりの数値も意識しておくと、一旦相場が変わった今、今後数か月レベルの流れ、年末へ向けた流れを想定する役立つかもしれない。特に36600円付近はここから2千円(一日千円動く先物からすれば・・・)で届いてしまうレベルなので、年間の流れの中でこのラインを試してくる可能性は十分にあり得る。

※日経平均年足

■日経225先物 週足(期近)

揃っていた先々週の安値、先週安値の38900円ラインを割り5MA(39270円付近)も割り、あっという間に雰囲気が変わったチャートとなった。但し5MAはまだ上向きのままで上への引力はまだ残っているとも言え、5MA(39270円付近)までの戻りを試す場面は十分に考えられる。39270円は金曜夜間でもかなり意識されたラインで、NYカット後、1時過ぎにここで5分足でWトップ形成し、大きく下落が始まったラインでもある。この辺りは戻り高値候補として意識したい領域。次のターゲットとしては2/19週の始値の38610円、安値の38080円などがあり。

ただ週足もまだパーフェクトオーダー、5MAを割ったとは言え上向きと言うこともあることから、戻りを確認してから売る鉄則は上位足でもしっかりと持ってシナリオ構築をして行きたい。

■日経225先物 日足(期近)

やはり日足だとしっかりと流れが掴みやすい。5MAが39600円付近で金曜夜間の戻り高値付近。そして25MAが38600円付近にあり、もうすぐタッチしそうなところまで迫って来ている。(20MAはすでに割れていて39100円付近)

恐らくこの25MAへ引き寄せられるのは鉄板と思われる。ただ割れても一旦短期的な反発ポイントとして狙われやすいので注意が必要。36650円付近(CFD、期近だと38650円付近)は2月下旬で付けた押し目の底値でもあり意識されやすいライン。ここを割れればかなりの注文を巻き込む可能性もあり、同MAの水準付近でもあることから値動きには特に注意したい。このラインも割れ、25MAのレジスタンスが確認されると相場はさらに別の領域に入るので、この領域からすぐに離れられなければ、方向感なく一定期間揉む可能性も十分に考えられる。

いずれにせよ、短期的には戻り売りが基本となる相場が続くと思われる。

■日経225先物(日足チャート:日中)(期近)

■日中チャートの窓が空いている領域(注釈以外全て期近水準)

39290円←→明日の寄り(週足窓)
39290円←→39260円(6月限基準だと39020円←→39000円)
38640円←→38340円
37920円←→37820円
37460円←→37280円
36300円←→36190円
34820円←→34530円
33580円←→33560円
31870円←→31640円
31190円←→31090円
31320円←→30980円
30370円←→30140円
29770円←→29670円
29470円←→29430円(週足窓)
28930円←→28770円
28490円←→28460円
28240円←→28210円(僅かに埋まっていない)
27850円←→27740円
27830円←→27710円(二空:下落時)
27780円←→27660円
26180円←→26170円
25220円←→25200円
24540円←→24390円(週足窓でもある)
23860円←→23850円
23530円←→23350円(日本が休場明けに空いた窓)

■日経VI 週足

■日経VI 日足

■日経225先物(4時間足)

■日経225先物(1時間足)

■今後節目となりえる価格帯

39760円
(木曜日中午後の高値。ここから木曜夜間セッションの39000円まで下落したライン。現時点では見えてこないがここも超えると再び40000円チャレンジへ。)

39660円
(木曜日中午後の高値。翌日中の高値付近で5分足で二度ここをネックラインとしてWトップを形成し、当時の日足5MA:39750円をレジスタンスに変えた。)

39570円
(金曜夜間の高値。上を削って来たとしても39500円付近からここまで。39500円~これ以上での推移となると話は変わる。日足5MAが39620円付近にあり現状、短期的にはここを超えるのは考えにくい。)

39500円

39360円
(ここも抜けると金曜夜間の高値39570円へ向かう可能性あり。)

39280円付近(CFD、3月限基準だと39500円前後)
(明日の寄りからここまで週足窓となり戻りターゲット。戻り売りポイント。週足5MA付近とも重なりかなり注視したい価格帯。これより上でサポートが出来て推移し始めると短期的には少し相場の方向性が変わる可能性。)

39100円付近
(日足20MA付近。戻り売り候補の一つだが浅い。)

39000円
(前日超えたバブル高値が38957円)

■38790円
(金曜夜間引け)

38740円
(金曜安値)

38600円
(上向き日足25MAであり、2月下旬で付けた押し目の底値が38630円でもあるためかなり注視したいポイント。オーバーシュートしても一旦リバがあり得るポイント。これ以下で推移した場合は相場はさらに下向きへと進む。)

38500円
(38600円以下は値幅が出ている領域でもあり、38600円も割れ、ここも割れると1/22から始まった上げは消すことになり38100円、38000円付近までお帰りとなる。)

38180円付近
(ここから38080円付近まで、2月の下旬に形成られたレンジゾーン。28600円以下で推移ならこのゾーンを目指し38000円割れチャレンジへ。)

38080円付近

38000円

37900円付近
(月足BB+2σ付近。過去2か月この下で引けた事はない。この下での推移になれば月足のレンジが一つ下がありBB+2σ~+1σ間となる。)

37800円
(2/21の安値であり2/19から形成した日足チャネルの下限ライン。ここから39000突破まで上昇しており、ここも割れると相場は更に別領域へと向かう。)


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