2024/6/17(月)~の日経225先物/日経平均のトレード戦略、チャート分析

■日経225先物 月足(期近)

いつも通り月足から。CPI、FOMC、日銀政策発表、そしてSQ週と重要指標がこれでもかと重なった先週だが、特にレンジからブレイクしてこの状況から脱出することは結局起こらず一週間を終えた。しかし、下値は若干切り上げてきたかと言う印象はあった物の、依然として39000円以上で推移することは出来ず、SQ日も39000円超えまで吊り上げた後に売り崩され、同日の夜間に38200円台まで下げ続けた。

月足ベースでは何も起きていないが、5MA(39040円)以上には顔を出すだけで終わり、ここまでは先月と同じように上髭を引いている。先月の終値と始値は全く同じの38490円となっており、金曜夜間の引けはこのラインを下回る38460円(安値は38280円)となっており、これ以下での推移になれば月足ベースでは先月安値の37610円までの下髭を下って行く事となる。このまま月足ベースでしっかりと陰線になってくれれば変わってくるが、まだ5MAは上向きなため、月足が入れ替わっても再び同MAを叩きに行く可能性はあり、このレンジ状態が続く可能性は大いにある。4月の終値も38470円であり、ここに回帰する力が強いことが分かる。39000円がこれだけ重いと、あとはこの水準から離れられるかを注視していると、見えてくる物があると言える。

■日経225先物 週足(期近)

かなりの長期間サポートが続いている20MA(38770円)だが、サポートはされても、39000円の蓋があるため上には跳ねていない。金曜終値ベースではここをすでに割れており少し変化が見られる。一方、25MA(39090円)がしっかりと上昇してきており、20MA以上のサポートが効いてくる可能性が高い。38000円の「防衛隊」は以前から言うまでもなく、ここを完全に割れレジスタンスになるか否かは大きな分水嶺になることは、先物のトレーダーならもう何か月も「耳にたこ」の状態かと思う。月足5MAの39000円の高値叩き、38000円の週足25MAの間での攻防になりこれのどちらかに明確に抜けなければこの相場から抜け出すことはない。

38000円の大台、週足25MAの39090円、金曜夜間安値の38280円、月足の4,5月の終値レベルの38470円、月足5MAの39040円などがここまで抑えておきたい価格帯として見えてくる。

■日経225先物 日足(期近)

日足は金曜のSQ通過→日銀政策発表後の39000円超えから売られ5MA(38830円)、25MA(38720円)をしっかり割れてきており、BB-1σ(38450円)の水準にあることが分かる。BB-2σは38180円にあり、金曜安値の約100円下に。38090円が週足25MAと言うこともあり、この領域をぶち抜ければ日足のバンドウォークに入ることが分かる。5/30の下落で37610円(5月の月足安値)を付けた時もBB-2σを超えているがここから再びリバウンドしており、このパターンを崩さない限り日足レベルで流れが出来ることはない。ボリンジャーバンドの収縮も近年では最も「極」になっており大きな動きが待ち構えてることは間違いない。

■日経225先物(日足チャート:日中)(期近)

■日中チャートの窓が空いている領域

39460円←→39480円
36300円←→36190円
34820円←→34530円
33580円←→33560円
31870円←→31640円
31190円←→31090円
31320円←→30980円
30370円←→30140円
29770円←→29670円
29470円←→29430円(週足窓)
28930円←→28770円
28490円←→28460円
28240円←→28210円(僅かに埋まっていない)
27850円←→27740円
27830円←→27710円(二空:下落時)
27780円←→27660円
26180円←→26170円
25220円←→25200円
24540円←→24390円(週足窓でもある)
23860円←→23850円
23530円←→23350円(日本が休場明けに空いた窓)

■日経VI 週足

■日経VI 日足

■日経225先物(4時間足)

■日経225先物(1時間足)

■今後節目となりえる価格帯

40290円
(4/4高値)

40000円

39800円
(週足BB+1σ、4月上旬に形成したレンジ高値。39240円付近を抜ければここまであり。)

39500円

(39460円←→39480円の窓埋めあり。4/16高値、5/15週の高値39570円となっている。)

39460円
(5/20の高値で直近高値。)

39350円
(先週高値)

39300円付近

(4/16始値が39240円。日足BB+2σが39300円。ここをブレイクして推移すれば日足バンドウォークへ。先週高値39350円、直近高値の39460円がターゲット。)

39100円付近

39090円

(月足5MA。39000円を超えてもここで折れれば展開は変わらない。)

39000円
(SQ通過後、日銀金融政策発表で39020円まで吊り上げたがここまで。)

38800円
(金曜日中で39000円で叩き売られ午後のレンジ安値で、夜間にギャップを開け38280円の安値まで売られた起点。欧州時間の動きは短期間で否定されることが多く、戻りが強ければこの付近まで戻る可能性あり。一方でそのパターンが否定され下抜けした場合は強い動きとなる。)

38660円付近
(木曜夜間の欧州時間で付けたレンジ下限、金曜寄り後の高値(その後ここを抜け39000円まで)のライン。ここを超えてくれば金曜夜間のギャップ埋めへ。)

38520円
(金曜夜間のレンジ高値。4,5月の月足終値が38470円となっているラインで、超えるか否かで月足レベルでは重要な分水嶺となる。)

■38460円
(金曜夜間終値)

38370円
(木曜夜間の安値。割れれば38280円の夜間安値割れ、38000円チャレンジへ。)

38280円
(金曜夜間の安値)

38180円
(日足BB-2σ。これ以下で推移すると日足のバンドウォークになる意味に。)

38090円
(週足25MAがしっかりと上がって来ているラインなので、38000円の防衛隊と合わせてサポートはかなり強固ははず。割れれて戻らなければ波乱に繋がる。)

38000円

37900円
(38000円を割れここも割れると、再び先週安値チャレンジへ。1時間足で5月の安値を付けてから足一本でここまでほぼ丸坊主で戻っている。)

37800円付近
(5月、4月下旬から意識されているライン、ここから先週安値までは(37900円から含め)値幅が出やすい環境。)

37610円
(5/30安値。直近安値)

37600円~37550円付近
(4月の安値36710円からの底値圏で形成したレンジネックライン、4月24日、25日でサポートを受けたライン。ここを割れると37000円割れチャレンジがより現実的に。また37610円以下は4/26日足で37130円まで下髭を引いている。)

37300円~37400円付近
(4月中旬から下旬の下落で意識されている領域。)

37130円
(4/25のPPI指標後に大きく下落した時の安値。4/26安値。)

37020円
(4/22安値)

37000円

36700円
(4/19安値)

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