2024/7/15(月)~の日経225先物/日経平均のトレード戦略、チャート分析

■日経225先物 月足(期近)

まずはいつも通り月足から。この画像は金曜日夜間が引けた後の画像。今日は休日で先物だけ動いている状態だが日中は特に動きはなく、NY時間を待つ状態。先週も買いが買いを生む状況が続き9日(火)の日中に41000円を完全にブレイクし新値を付けてからは、あっという間に41500円も突破する新値追い。41790円まで付けSQは42000円越えか?という状況に。その後も押し目を付けながら上昇し、木曜日中に41960円の高値。その日の夜間も上昇し続け、遂に42490円まで到達。翌日中は500円近い(日中足)ギャップアップスタートだった為に流石に高値は更新せず下落基調。ただ引け直前に不自然な担ぎ上げがあり最高値寸前まで行くが、即座に売られそのまま引けた。

今思えば既にこの時点で同日夜間に起こったCPI値発表から、為替介入の流れは「連中」には織り込み済だったと言える。そして21:30の発表のCPI値。発表直後にじわじわと不自然に上げを見せた後に一気に下落。結果的にここで今回の上昇相場は終焉。日本政府は為替介入に対するコメントをしていないが、介入があったことは明らか。ドル円も161.63付近から154.40付近まで一気に下落。SQ清算日の前夜という不意打ちで「玉」を打ってきた。これは日銀が「植田体制」になって以降に良く取る手法で、過去2回ほどSQ前夜に日銀政策発表の情報リークを日経を通じて意図的に行い、揺さぶりを掛けた「実績」がある。

結局SQは42000円どころか41,531.26円となり、金曜夜間に41020円の安値を付けるところまで下落した。

来月このCPI値からパウエル自身がどんな判断をするかによってだが、このままの流れであれば、恐らく一旦円安相場が反転する可能性が高く、相場の様相が一変する可能性を秘めている。また昨日、ペンシルベニアでの演説中にトランプ前大統領の暗殺未遂事件が発生。その困難から立ち上がる強いリーダー像を強くしたことから、次はトランプと言う空気感がさらに強まっていることもこの件に影響を及ぼすとみている。(トランプは今のドル高を是としていないことに何度も言及している。)

先週高値(=直近高値)は42490円。BB+2σが42080円で、さすがにこの基準以上は保てず+2σ以下へ回帰した形。5MAは39700円と乖離は大きい。先週末の下落で41020円まで下落しているが、前回高値(今年三月)の40910円以上は保っている形。ほぼ一日で1500円下落したとは言え、パーフェクトオーダー継続、行き過ぎた値がBB+2σ以下へ回帰しただけの状況である事には変わりはない。41000円以上を死守し、この上髭(日足では大陰線だが月足、週足では上髭)に対してどのように動くかが次の焦点になる。

■日経225先物 週足(期近)

BB+2σ:41480円を大きく超え、BB+3σ(42830円)にも迫るかと思われた状態からの下落→BB+2σ内へ回帰・・と言うのが認識できる。41170円が終値となっており、ここから42490円までが上髭となる。この上髭を登って行き否定するのか、一旦の天井のサインとなるかを見極める時間が今と言うことになる。5MAが40320円付近で乖離も大きいが役500円ペースで上昇してきており、翌足の値が40800円付近となり得え、41000円以下、前回の高値40910円付近でのサポートラインと重なってくる。BB+1σは40300円付近。

やはり41000円、前回高値の40910円以下の展開になるか否かで展開は大きく変わる可能性がある。それ以下での推移なら、RSIダイバージェンスで長い上髭を含めた週足Wトップ形成へ向かう可能性もあり(ただこれにはかなりの時間も必要になり、下にサポートも多いため現時点では現実味がない)、この上髭を指定するようにじわじわと上昇を開始するなら再び高値更新、新値追いの展開が戻ってくることも十分に考えられる。そろそろ夏枯れの時期にも入るのでその判断には一拍置く必要が出てくるかもしれない。

■日経225先物 日足(期近)

BB+2σ(42400円)を超える水準でバンドウォークする異様に強い相場から過去2本(3本目も包むような)を包む大陰線が出ていることが分かる。BB+1σが41160円付近にあり、5MA(41600円付近)との間に挟まれている状態。やはり下は41000円を割れて推移するか否かに注視したい。

41600円はCPI後に下落した木曜夜間の終値、翌日中もGUスタートしたが即座にこれ以下となり売りで抑えられているライン。はやりこれ以上になり、金曜日中の高値41780円を超えるか否かで再び42000円(42120円←→41770円の窓あり)、再度の高値更新へ向かうかの分岐点になり得る。41600円付近は週足BB+2σ付近でもあり、先週の下落で全て上髭になっているが、やはりこれを超えてもそのまま推移するとなると展開は変わったと言える。

逆にここまでは戻りでここを背中に再度売りが始まり、41000円割れを起こし、それ以下での推移が決定的となれば更なる下落が始まることになる。

ただ5MAが上がって来ること、6/17の安値から直近高値にフィボを当てると・・

23.6%:41350円付近
(今朝、今日の夜間の高値付近)

38.5%:40750円付近 
(41000円を割り週足5MAが上がって来ると思われる位置でもあり7/5(金)と7/8(月)の押し目レンジの底値ライン)

50%:40250円付近 (7/2の高値付近)

となっている。41000円を割れても40800円~40700円付近はまだサポートが強く効く可能性がある。逆に割れれば日足でも値幅が出ている領域なので「走る」ことになりやすい。

短期的にはまず41300円をきちんと超えるのか(超えずに41000円割れをしたらかなり弱い)、41600円付近までの戻りがあるか否か。それ以上でも推移するなら上、ここで叩かれ折れるなら再び41000円割れチャレンジへ。と言う流れが考えられる。

■日経225先物(日足チャート:日中)(期近)

日中日足の窓

42120円←→41770円(42120円←→41960円含む)
36300円←→36190円
34820円←→34530円
33580円←→33560円
31870円←→31640円
31190円←→31090円
31320円←→30980円
30370円←→30140円
29770円←→29670円
29470円←→29430円(週足窓)
28930円←→28770円
28490円←→28460円
28240円←→28210円(僅かに埋まっていない)
27850円←→27740円
27830円←→27710円(二空:下落時)
27780円←→27660円
26180円←→26170円
25220円←→25200円
24540円←→24390円(週足窓でもある)
23860円←→23850円
23530円←→23350円(日本が休場明けに空いた窓)

■日経VI 週足

■日経VI 日足

■日経225先物(4時間足)

■日経225先物(1時間足)

■今後節目となりえる価格帯

42490円
(史上最高値、直近高値)

42400円
(CPI発表直後の高値)

42320円
(42490円の高値を付けた後のこれ以上でサポートはされていないライン。)

42120円
(窓埋めライン。42490円からの下落時のWボトムネックラインになっている。CPIの下落時も一旦42000円まで下落後にここまで戻して再び下落開始したライン。)

42000円

41770円
(金曜日中の寄り高値で窓埋め開始ライン(42120円←→41770円)。この領域に入れば再び42000円へ。CPIでの下落全戻しの可能性もあり。)

41600円付近
(木曜夜間の終値、金曜日中にこれ以上でGUしたが即座に埋め売られたライン。これも突破し41770円の金曜日中の寄り高値を超え窓埋め(42120円←→41770円)に入ると再び42000円、直近高値チャレンジへ。一方下方向継続なら絶好の売りポイントで41000円割れへ再び向かう。)

41480円付近
(金曜夜間高値)

41400円付近
(金曜夜間、今日の休日トレードでもこれ以上で推移出来ないライン。日足フィボ23.6%ライン。)

■41190円
(金曜夜間終値)
あれだけ動いたが一週間前の金曜夜間引けと160円しか変わってない。
また日足BB+1σ付近でサポートが効いている状態。

41020円
(先週安値)

41000円

40800円
(「翌」週足5MAが上がって来ると思われる価格)

40700円付近
(日足フィボ38.5%ラインで、41000円を割れても40800円~40700円付近はまだサポートが強く効く可能性がある。逆に割れれば日足でも値幅が出ている領域なので「走る」可能性あり。)

40500円
(7/4の安値が40490円。ここから40350円付近までゾーンとして意識されている。そのゾーンも突破すれば40000円までお帰りもあり。)

40350円付近
(40500円付近からのゾーン下限)

40190円付近
(7/2高値、翌日日中に40160円の安値を付けて40700円台まで駆け上がった)

40000円


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