クラシックスタイルについて考える

クラシックスタイルとは、いわゆるテーラード系アイテムのジャケットやトラウザーズ(スラックス)またはスーツ(セットアップ)などを使った着こなしのことである。
さて、この界隈は非常に面倒くさい。
ファッション関連の情報媒体はたいてい面倒な方々が幅を利かせていて、取っつきにくい部分が少なからずあるのだが、クラシック界隈にも、「これはこうでなければならない」、「あれはああしてはならない」、「この着こなしはクラシックではない」などと言う着こなし警察が居てうるさい。

こうした方々は、ここが日本であり亜熱帯気候であることやその気候も年々変化しており一定ではない事が頭から抜け落ちていて、真夏の日本においても上着は絶対だとか、裏地は総裏が正解だとか健康を害しそうな提案を平気でしている。快適な生活を営む為に着る衣服で、健康を害していては元も子もない。

そもそもクラシックスタイルと言われている着こなしは、もともとは上流階級の服であって着用する物や着こなしは朝・晩や喫煙、散歩、狩猟、スポーツ(競技毎)と厳密に決まっていた。それが略式化や機能性の追求、着崩した物が流行して、今のスーツという一つの形が出来上がったのである。
つまりはずっと時代と共に変化してきたのだ。

現代において、ブリッチェス(かぼちゃパンツみたいな半ズボンで童話の王子様が履いているアレ)を履いている人はまずいないし、フロックコートやモーニングコート(もともとは普段着だが今では結婚式か政治の式典くらいでしか見ない)を普段から着用する人もいないのだ。これらは現代のスーツの原型とされていおり最もクラシックなはずだが、そうはなっていない。
結局は自分たちが好きな年代の着こなしをして、発信して他を否定しているだけなのだ。なので安心して着こなし警察の話は聞き流してほしい。

当ページにおいては、私が好きな着こなし、アイテムを発信する事に留め、読んでいただいた読者本人が気に入ったのならどんどん取り入れて頂ければ嬉しいし、嫌いならば流してもらって結構である。

今回はここまで。


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