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伝統工芸NFT 第一弾作品紹介

はじめに

みなさん、こんにちは。
TRADITIONAL CRAFTS NFT 運営チームです。

2022/7/18(月)に伝統工芸NFTの第一弾作品をリリースしました。
本記事は、その第一弾作品の紹介記事となります。

今回ご縁があり、本プロジェクトのビジョンに賛同いただいたデザイナーさんに素晴らしい作品をご提供いただきました。
コンセプト段階からお力添えいただき、第一弾にふさわしい作品に仕上がっております。
是非一度ご覧ください!

制作者紹介

山田 水香さん(Facebook)

<略歴紹介>
東京藝術大学デザイン科卒業、株式会社リクルートを経て秋からTakramに参画予定。
UI・UXデザインをメインとする傍ら、ドローイングなどの創作活動を行う。
大学の卒業制作プロジェクトで上野焼窯元とコラボして作成した季節の器『ちゃこよみ』を販売中。

制作者コメント

日本の伝統工芸は、日本の風土のもとにかたちづくられ、伝承されてきた歴史があります。
変化していく自然を材料としたり、モチーフとしたり。季節の感じ方は古くから工芸品のなかに取り込まれてきました。
伝統工芸品に関わる人のコミュニティの核となるNFT作品としてテーマを考えた時に、そんな四季の移ろいを表現した七十二候を思いつきました。
それぞれの月からひとつの七十二候を選び、その時季が持つイメージをドローイングとして表現しています。

各作品の紹介

水沢腹堅|さわみずこおりつめる / January

1月の寒さのなか、氷が厚く張りつめる頃を指す七十二候。
水は、素材を晒して柔らかくしたり本体を成形する際など、工芸品にとって欠かせない存在です。厳冬の冷たい水に手を赤くしながらつくり出される品は、ものづくりの厳しさや凛とした冬の空気まで伝えてくれるようです。

東風解凍|はるかぜこおりをとく / February

2月に早春のやわらかな風が吹き、川や湖の氷が解け始める頃を指す七十二候。
春先に吹く東からの柔らかな東風のことを「こち」と読み、寒気が緩み春の訪れを告げる風として喜ばれてきました。なごり雪の間から草花が芽を出し動物が動き始める季節、自然のなかに豊かな色が戻り始める頃でもあります。

桃華笑|ももはじめてさく / March

春たけなわとなる3月、桃の花が咲くあたたくなってゆく頃を指す七十二候。
昔の人は、桃のつぼみがほころんで花開くさまを「笑う」と表現しました。近い語に「山笑う」という春の季語もあり、山々が華やかに芽吹き始める様子を表現しています。

牡丹華|ぼたんはなさく / April

豪華で艶やかな百花の王・牡丹が大きな花を咲かせる4月の終わり頃を指す七十二候。
あたたかくなり様々な花が咲き始める時季です。日本の風土が生む豊かな植物は染料として使用され、工芸品を色鮮やかに、時にはしめやかに彩ります。

竹笋生|たけのこしょうず / May

5月になり、竹の子がひょっこりと顔を出す頃を指す七十二候。
竹はすくすく育つことから「成長」を表す縁起物のひとつで、古くから工芸品の素材や絵柄などさまざまなところに取り入れられてきました。

腐草為螢|くされたるくさほたるとなる / June

6月、夏の風物詩である蛍が明りを灯しながら舞う頃を指す七十二候。
昔は、暑さに蒸れて腐った草や竹の根が蛍になると言われていたそうです。自然の循環を意識し、素材を無駄にせずいろんな場所に使っていく日本人の考え方は、工芸品づくりの過程にも反映されています。

大雨時行|たいうときどきにふる / July

7月の青空にむくむくと夏の入道雲が湧き上がり、夕立が降る頃を指す七十二候。
厳しい暑さが続く頃ですが、時折り降る激しい雨が乾いた大地を潤します。冬のぱりっとした空気と違った夏の湿気を含む空気、季節により全く違った空気をまとう日本の気候が、工芸品を含む独自の文化や風土をかたちづくってきました。

涼風至|すずかぜいたる / August

まだまだ残暑が続く8月、夕暮れに涼しげな風が吹いてくる頃を指す七十二候。
まだ暑さは厳しいながらに、空気のなかにかすかな秋のにおいを感じられる頃です。暑い夏に涼を感じさせる鈴虫や流水、季節の花など、日本の工芸品の絵柄は四季に寄り寄ったものをたくさん見ることができます。

草露白|くさのつゆしろし / September

9月になり、秋への変わりめに草に降りた朝露が白く光って見える頃を指す七十二候。
露は朝晩の気温が下がる日に多く見られ、秋の季語にもなっています。仲秋の名月が見える頃でもあり、昔から日本人に愛されてきたこの時季の月やすすきは工芸品にもよく登場する絵柄です。

楓蔦黄|もみじつたきばむ / October

かえでや蔦の葉が色づき、山々が紅葉し始める10月の頃を指す七十二候。
秋が深まるごとに色を重ね、やがて散っていく紅葉は、季節の移ろいのなかで生きる日本人に昔から愛されてきました。 紅葉 (もみじ) は、鮮やかな色に紅葉する様子が染料の色を揉み出す様を連想させることから、「揉みいず」が語源となっているそうです。

朔風払葉|きたかぜこのはをはらう / November

11月になり、北から吹く木枯しが木の葉を散らす頃を指す七十二候。
水分を含んだ北風は日本海側では多くの雪を降らせ、平洋側では「からっ風」と呼ばれる乾燥した風を吹かせます。この風で雪山から運ばれてきて太平洋側で晴天のなか舞う雪を「風花」と呼び、日本の両沿海のつながりを感じさせます。

閉塞成冬|そらさむくふゆとなる / December

重い灰色の雲が広がり空を塞ぐ12月、各地で雪が降り積もる頃を指す七十二候。
一年で一番日の短い冬至を迎えますが、太陽が力を取り戻していく折り返しであり、来年への希望を持ち新年の準備をする時季です。普段は使わない工芸品を使い、丁寧な時間を味わうのにうってつけの特別な時季です。


終わりに

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では、お会いできるのを楽しみにしております。

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