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都の都の減税ミーティング〜その2〜東北の方々に伝えたい事:渡瀬裕哉先生

3.11震災後の復旧復興予算は、復旧予算が全体の半分、復興予算が半分という構成でした。
震災以降導入された「復興所得税」は令和4年まで大体5兆円程徴収されてきました。
25年間徴収する予定なので、全部で10兆円程です。つまり…

復旧→以前の状態を取り戻す→5兆円。
復興→以前より豊かになる→5兆円。

一方、例えば宮城県の年間の地方税の総額は、3千4百億円程。
岩手県は1千4百億円程。福島県は3千億円程。合計で7千8百億円…大体8千億円程。
…つまり…復興の5兆円で、この地域の地方税を5年程ゼロにすることができました。
復興予算は実際にはもっと大きいので、地方税を10年程ゼロにすることができたはずです。


これを実行した時に起きる変化は…まず企業が引っ越して来ます。
なにせ地方税収めなくて良いのだから、それだけで利益が出ます。東京からそんなに遠くありませんので、交通の便も良いです。
企業が来れば人も集まってくる。そこで稼いだ人も地方税収めなくて良いのです。


このようなことが可能だった…軽いタックスヘイブンの様な感じとなります。
モニュメント作ったり、集会所の改修改築などするのと、どちらがインパクトありますか?
期間限定とはいえ地方税が無い方が断然「復興」するはずですよね…いや、復興しないわけがない(笑)。
余計な規制をしない、または外す…もセットにするとより効果的ですね。
役所が「余計なことしないから、好きにやっていいよ」なら、様々な人が来て、様々なサービスが増えます。
しかし、実際には復旧のために復興の予算まで食ってしまい、逆に衰退している所もある…というのが現状です。


記述者ノート:参加者の内、県内在住のほとんどの方々が3.11大震災の被災者です。
ご経験も様々ですが…行き着くところ「震災以降の行政ってどーよ?」と、疑問を持っていました。
では、どうあればよかったのか…渡瀬先生が普段ネットでおっしゃっている事と変わらないのですが、
ご本人の口から直接話をお聞きするのは迫力がありました。

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