見出し画像

ウィークエンドけそ(第37回/2021.5.2号)

くずざんぽー、けそです!
今週も、勝手にやってるテキストラジオ、『ウィークエンドけそ』のお時間がやってまいりました。
皆さんは、どちらで、いかがお過ごしでしょうか?

つらいことの多い毎日ですが、ドラマを楽しみに生きております…。
今期は『大豆田とわ子と三人の元夫』と『コントが始まる』を楽しく追っています!



『大豆田』は建設会社社長のとわ子とクセのある3人の元夫たちの物語(ひねくれてるけどかわいい、岡田将生演ずる弁護士・慎森が特に好き)。
『コント』は、成功を夢見るも10年売れることができず解散を視野に入れ始めるお笑いトリオと、人生に疲れてしまっている姉妹が交流する話(みんな素晴らしい演技なんだけど、特に有村架純の演技に惚れる…!)。

どちらも、センス良く面白い脚本・役者さんたちの演技・絶妙な衣装がいいんですわ…。

いずれも最新話はアプリのTVerで観られますので、気になった方はぜひご覧になってみてください!

さて、この番組では、今週けそがビビビと来た、SNSの話題・ラジオで聴いたもの・YouTubeで観たもの等の中から、特に皆さんにお伝えしたいものを紹介していきます。(前の週に字数が多くなりすぎちゃって載せきれなかったものを載せたりもしてます…)

それでは、今週の最初の部門!

ーーー

画像1

自分の未解決問題を、代わりの誰かにぶつけちゃだめだ。それに向き合えるのは、自分だけ

昨年頃から度々トラブルが起こっている、cakes(とnote)。
4月も2件「うーん…」と黙ってしまうことがありました。
そのほかの件もあわせて、イラストレーターのオオスキトモコさんがまとめてくださっているので、特にnoteユーザーの方はぜひお読みください。

noteの問題点の話について、「そもそもみんなnoteに期待しすぎなのでは?」という意見を書かれている方も見かけたのですが、ちょっとそれだけでは済まないレベルです…。

(個人的には、note社の特に問題な点は「期待させるような目標を掲げたりはするけど、一番根幹にかかわるようなところの実現についてはうやむやで、お茶濁しがちなところ」(クリエイターを大事にすると言いながら、記事のエクスポート機能はつけてないところとか)だと思うので、「期待する」利用者を責めるのは違うんじゃないかな…とも思っています。他と違うと思ったから、共感できる志があるように思えたから、noteを使うことを選んでる人も多いと感じるので)

ただ、(以前もちょっと書きましたが、)noteには好きなところも思い入れもあるので、今のところ完全撤退はしたくないと思っています。

でもやっぱり、軸足をnoteに任せ過ぎちゃうことはやめようと思っていて、noteのコンテストに作品を出すことはしなくなりました。

the Letterというサービスの方にも記事を書き始めようと思っています(ということをnoteに書いてるのも変なんだけども…同じようにモヤモヤしてる方がnoteにいると思って、共有させていただく次第)。
(※)ウェイティングリストに事前登録が必要で、今登録までした状態なのですが、実際に記事が書けるようになるかはまだわかりません…。

先ほど挙げたオオスキトモコさんがはてなブログへの移行についても解説をしてくださってるので、こちらについてももう少し研究してみたいと思っています(はてなはひどいコメントがつくイメージがあるので、それをどうやって回避できるかわかったら、使えるかも)。


さて、前置きがすでにだいぶ長くなってしまったんですが、今回取り上げようと思っていたのは実は「noteとの向き合い方どうするか問題」ではなく…。

人生相談が問題となっていた、幡野広志さんのことについて、です。

より正確に言えば、「私も、幡野さんに近いところがあると思ったこと」ですね。

==

一連のnoteの問題の一つに、cakesで連載されている幡野さんの人生相談が炎上したことがあります(「炎上」って言葉は誰かを救うための批判であっても「不必要に騒ぎ立てる」みたいな印象にまとめられちゃうところもあって好きじゃないんですが…一旦そう書いておきます)。
昨年は、DVを受けているという方の相談内容を「嘘」「大袈裟」と決めつけたことから、幡野さんの記事が炎上しました。

その後、次につなげるための勉強として、幡野さんと担当編集者の大熊さんが、カウンセラー・信田さよ子さんと対談をされていました。対談の様子は全4回の記事にまとめられていて、とても勉強になる内容でした。

特に印象に残ったのは、第3回の記事でされていたやり取りでした。



信田 やっぱり、聞く人がどの立場に立つかで話の聞こえ方って変わるんですよ。DV被害者の話って、中立の立場で客観的に聞こうと思うと、嘘に聞こえてくるんです。

幡野広志(以下、幡野) それはどうしてですか?

信田 不思議ですよね。実は「中立」や「客観」って、マジョリティの立場に立つことなんですよ。それは強者の眼差しなんです。DVの問題だったら、男性の視点に重なってしまう。だから私は「客観的」という言葉をほとんど使わないようにしています。

幡野 それは聞き手が女性だったとしてもですか?

信田 女性が聞いてもそう。たぶん、「私はそれくらい我慢しているのに」っていう感情があるんだと思います。

—— ああ、女性に限らず起こる感情かもしれませんね。

信田 客観的な視点というのは、「相手は確かにひどいかもしれないけど、あなたもどうかと思うよ」って話になるんですよね。でも被害を受けてる人は、100%聞き入れてもらえないと、否定されたように感じてしまう。それは性被害も同様です。

(cakesの記事『DV被害者の告白が信用されないという問題はなぜ起きてしまうのか』より引用)


だから、信田さんは「たとえ相手が嘘を言っていたとしても、完全に肩入れする」という姿勢でカウンセリングを行っているそうです。なるほど…。

でも、信田さんのようにまずは相手を100%肯定する聞き手になるためには、クリアしなきゃいけないことがあるように感じて。
以下は、第一回の対談記事で幡野さんが語られていた、ご自身の見方の偏りについてのやり取りです。

—— 今回信田さんには、幡野さんが最初に書いた原稿を読んでいただきました。まず、率直な感想をお聞きしたいです。

信田 率直に言うと、ものすごく個人的な思いが入りすぎているように感じました。今回幡野さんの本も読んで、その率直性が人気のもとなんだと思ったんだけど、それにしても個人の思いが噴出しすぎている。

幡野 僕の思い、ですか。

信田 私に求められている役割って、きっとお説教することですよね。でもそんなのは意味がないと思っています。だから正直に感じたことを言うと、DVを受けているであろう相談者に対して「嘘」「大袈裟」「盛ってる」と答えていたのを読んだときは、「幡野さん、何かあったんですか?」という気持ちになりました。

幡野 今は相談者の方と何度も話しているので、全くそうは思っていないんですが、相談文を読んだときに大袈裟だと感じたのは事実です。「そんな10対0で相手が一方的に悪いなんてこと起きるかな」と。それで原稿の後半に書いていたんですが、嘘だった場合、子どもに良くない影響があると考えてしまったんですね。

信田 うん。たぶん、お子さんのほうに気持ちが寄ってしまったんですよね。

幡野 これは僕のすごく悪いところだと自覚したんですが、僕自身が機能不全家庭で育ったこともあって、虐待がすごく嫌いなんです。だけどそれが元で相談者の女性が嘘をついていると決めつけてしまい、彼女がDV被害者であることに全く目がいかなかった。

(cakesの記事『専門家にお話を聞いて知った、現在のDV問題』)より引用

幡野さんのお気持ちは幡野さんにしかわかりませんので勝手な想像でしかありませんが、私も機能不全家族で育ったので、「ああ、その感じ、なんだかわかる気がする…」と思いました。

もしかすると幡野さんは、ご自身の親御さんに対する怒りを、他の「親の立場の人」にぶつけてしまっているところがあるのではないでしょうか。

「子供は自分で居場所を選べないから最も配慮されるべき存在なのに、子供である自分のことを考えた選択をしてほしかったのに、そうしてもらえなかった」という気持ちがくすぶっていて、他の「親の立場の人」が子供を大事にしていないような話を聞くと、「自分と同じような被害者が生まれてしまう!」と過剰反応してしまうのではないでしょうか。

なぜそう思うかというと、私自身がそうだからです。

攻撃的な夫と暮らし続けて子供を育てている女性を見ると「もちろん一番悪いのは夫だけど、なんでそんな環境で産むことを選ぶんだろう…。心の安全が確保できない家で暮らす運命に、なんで子供を引きずりこむんだろう?」と思ってしまうし、「持ち家だから」という理由で引っ越しができず、人間関係でトラブルが生じても同じ学校に行き続けないといけない子の話を聞いたりすると「子供が生きるのが嫌になるほど苦しくても、逃げ道を用意できない親ってなんなの…」と思ってしまいます。

これって全部、子供のとき救ってほしかったのにそうしてもらえなかった自分の心の叫びなんですよね…。

でもそれで「他人の親」を責めても、私の心の苦しさは減りません。
私の心の苦しさは、私が向き合って私が消化するしかない。
自分の苦しさを「子供のため」という大義名分で他の人にまき散らしていたら、私を苦しめてきた父と同じになってしまう。

子供が苦しい環境に置かれる背景には親の苦しさがあると思うので、それらを減らすための活動に署名したりしつつ…、

私は私を救うための研究を、引き続きしていきたいと思います。

(幡野さんも、ご自身の子供の頃の苦しみがいつか消化できるといいな…。子供の立場に立ってお話をされる幡野さんのお言葉に何度も救われたこともある身として、勝手にそう願っています)

今日の話に関連して。
機能不全家族で育ったことに向き合うために、田房永子さんの作品にいつもお世話になっているのですが、今日拝読したこちら(↓)の記事にもとっても感銘を受けました。

「親をゆるさなくちゃいけない」という気持ちで苦しくなってしまっている方に、特におすすめの記事です。

ーーー

続いては

ウィークエンドミュージック


のコーナー。

Netflixで『ルポールのドラァグレース』シーズン1を観て以来、頭の中でエンドレス再生になってるこちらの曲…。

Girl』

2009年の作品なので映像がめちゃくちゃ粗いんですが…、ドラァグクイーンたちのかっこよさ(と、ルポールさんの迫力)を感じてください!

私がこの番組を知ったきっかけとなった、あさなさくまさんのマンガも貼っておきましょう…。


ーーー

続いての部門!

画像3

先日、恋人が誕生日だったので、パーティーっぽいメニューにしたいな、どうしようかな…と検討して、前にスクショしておいたこちら(↓)のレシピを参考に押し寿司を作ってみました!

以下の材料と…

・寿司酢
(+塩・砂糖)
・酢
・刺身
・米
・塩昆布
・大葉

あとプラ容器で押し寿司をつくっちゃうぞ!というレシピです。
今回は、サーモンと鯛を入れた寿司にしてみたのですが、大成功!
(一番下の層を鯛にして、真ん中の層にサーモンと大葉を入れてみた)

ご参考までに、私が不安だった点と、実際つくってみた結果をまとめておきます。

・寿司飯の味のゴールがわからない…。
→結構酸っぱいにおいがたちのぼってくるまで、つまり米がまあまあびしゃびしゃになるまで寿司酢を入れるくらいでちょうどよかった。

・米はスプーンで押すって書いてあるけど、スプーンって結構丸みがあるから、うまく押せなくない?
→スプーンの代わりにしゃもじでぎゅうぎゅう押してみたところ、いい感じにまとまった。米を圧迫しすぎて、プラ容器が凶器のように重くなった。

・レシピには「魚は半日くらいしめておくべし!」とあるが、3時間しかしめてない。大丈夫だろうか…。
→ひたひたというよりも20%増しくらいに酢を入れていたこともあって大丈夫だった!ちゃんとしまった味になってた!

・材料を全部入れた後、容器の蓋を閉めちゃうと、うまく圧迫できなくない?
→一旦、蓋はしめずにラップをかけて、その上から缶詰(=台所にあった比較的重さのあるもの)を置いて圧迫してみたら、割とうまくいった!

==

皆様も機会がありましたら、試してみてください!

ーーー

最後の部門!

画像4

こちらのブレスレット、デザインもかわいいし寄付もできるので、ぜひご紹介したく!!

ユニクロの件は、「ブルータス、お前もか…!」とぐったりしたんですが…(ことの経緯はこちら↓をお読みくださいまし。これも、「中立」の難しさが感じられる話…)

自分が倫理的にも支持できると思う企業ってすごく少なくて、これを突き詰めると何も買えなくなっちゃうんですよね…。それを通したいなら、まず経済力をつけないといけない…。

でも、いいなと思う企業の商品を広めることは、今の私にもできるから。

カラフルなアクセサリーはシンプルな夏服にも合うと思うので、気になった方はぜひに!

ーーー

今週の『ウィークエンドけそ』、いかがでしたでしょうか?

この番組では、皆様からけそへの、褒め言葉・人生相談・質問をお受けしております。

ラジオネームを添えて、この記事のコメント欄に記入するか、以下のリンクからマシュマロ投げてください!採用された方は、番組内でご紹介させていただきます(マシュマロは、Twitterでも回答載せるかも!)

新型コロナの変異株は、これまで以上に感染力が高く、かなり気をつけている人でも感染してしまうケースがあるとのこと…。


家でできる気分転換挟みつつ、今まで以上に、警戒していきましょうね!

それでは、また来週~!

いただいたサポートは、ますます漫画や本を読んだり、映画を観たりする資金にさせていただきますm(__)m よろしくお願いします!