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つどえるサロン「知ってもらうPR参加したくなる企画づくり-広報・新妻幹生さん編-」レポート

みなさんこんにちは。T-projectです。
2022年度3期のつどえるサロンは「広報・PR」をテーマにスタートしました。1月27日に開催の第1回サロンは、茨城キリスト教学園広報担当である新妻幹生さんをゲスト講師に迎え、広報の役割や実例をお話いただきました。

立ち返るポイントは広報の目的

「発信したい(=広報)と思ったということは、届けたい事があるから。それでも私たちは、つい手段が目的になってしまいがちです。

そんな時は、なぜ発信しようと思ったのかを立ち返ると、自分の行動の意味や、広報でするべきことの本質が見えてきます。

今日参加したみなさんには、なぜ発信するのか?という自分なりの意味付けをそれぞれ持って帰っていただけたらと思っています」

という新妻さんの言葉から、今回のつどえるサロンはスタート。

広報には必ず目的があるものですが、活動中につい見失ってしまいがち。
これらは新妻さん自身も、常に自問自答し立ち返るポイントなのだと話します。

なんで私はこの発信をしているのだろうか?
ただ流行だからと時代に流されてはいないか?

新妻さんが、自信を持って行動を起こすことができるのは、それらの自問自答の積み重ねなのだそう。


広報とは?

そもそも「広報とは、魅力を再発掘して『語り直す』こと」であると新妻さん。

元々存在しているが、埋もれてしまっているもの、可視化されないまま、存在するものを再発掘し定義し直す仕事と認識しているのだとか。

そんな新妻さんが思う「広報がうまくいっていないケース」の2つの例は、
・発信のやり方が分からない
・発信しようと思ってない
の2パターン。

前者は客観的な目で広報する価値ある題材を発掘出来ていないことが原因、
後者は時間の制約や広報への不理解が原因に挙げられます。
そのいずれにしても、広報担当者が「なぜ(このテーマを)発信しなければいけないのか」の理由を明確に持てていないと、正しい題材の選択も、誰かを説得して対応の優先度を上げて貰うことも難しくなることから、序盤に新妻さんが語った意味付けの重要性をうかがい知ることが出来ます。

発信のポイント

実際に、広報業務の際に意識しているという発信の方向性は、
「出来上がったことの報告ではなく、スタートしたことや小さな幸せ」を取り上げること。
HPや広報誌に載せる事例には、結果が出たプロジェクトの立派な「報告」を取り上げたくなりがちですが、あえて小さなテーマや動き始めたを取り上げることで、

「私にもなにかできるかも/地域が誇らしい/応援したい」
という「湯上がり感」を狙います。

新妻さん
「完成したことの報告だと、せっかくその広報物を読んでくれたに人『すごいけれど、私には介入できない』という印象を与えがち。特に、私は学校法人の広報であるため、物事の途中経過や小さな幸せ、人との見えないつながりを中心に発信することで、『私にも何かできることがあるかも』と思ってもらうようにしています」


茨城キリスト教学園広報以外の新妻さんの事例

新妻さんは、茨城キリスト教学園以外でも、幅広く「広報」として活躍中。その事例もいくつかシェアして頂きました。

その1:STAND IBARAKI

永続的な地域の発展のために ✔地域を知る機会をつくる ✔発信の視点を増すをテーマに参加。誰でも「発信することが当たり前」に「チャレンジを応援」できるあたたかい街をつくることを目標に活動した。

新妻さん
「一人は有限。みんななら無限です。活動中は、自分がどうやって発信したいか、それによって何を実現したいかを地域プレイヤーの協力を得ながら、継続的にイベントで発言し続けました。STAND参加後、周りの人からたくさんの反応をもらい『思いを込めれば人の心を動かせる』と学びました」


その2:ひたち若者かがやき会議
「知れば好きになる」がテーマ。

新妻さん
「日立市に『何があるのか』を働きや暮らしに触れながら学ぶ『ひたち産直講座』は、日立で育ったがここで就職する/暮らしてゆくイメージが湧かないと市外へ若者が流出するのを防ぐ狙いがあります」


その3:HITACHEER

よみもの+写真+(想いを繋ぐ)イベントをコンテンツに、「思いを可視化」したWEBサイト。チームのビジョン は“想い”が可視化され、つながりを感じることで安心できる地域 。

新妻さん
「掲載コンテンツの検索軸はテーマではなく『思い』。みんなの思いを知る事が周囲を動かしうるのでは?と市に直談判して、あえてネガティブな検索タグも掲載しました」

まとめ

最後に、「発信力」は仕事で広報に関わらずとも、誰かと生きる上では必要不可欠なスキルである、と新妻さん。

「なぜなら、仕事、趣味、家族との時間といったあらゆるシーンで自分の思いや意見を相手に伝える必要が常にあるから」

また、トレーニングを兼ねて「誰に届けるでなくても文字にしてみる」ことを「自分の思考の足跡残し」と新妻さんは呼び、「迷った時、自分の思いや原点に自分で立ち返るためのツール」になるとおすすめしてくれました。

新妻さんへの質問(抜粋)

サロン参加者からの新妻さんへあがった質問と、その回答を抜粋してお届けします。

Q「広報として発信や記事づくりをする際に意識していることは?」

A「速報性・社会性・独自性の要素を盛り込むようにしています。トレンドや季節性、社会的インパクト、『ウチらしさ』です」

Q「地方でのメディア活用や運営についての意見を教えてください」

A「独自ホームページは見てもらえるようになるまでが大変なので、まずは既存SNSを活用し使いこなすことを目標にすることを強くおすすめします。また、地方ではWEBよりも『地方新聞』掲載のインパクトが強いので、新聞社からの取材もうまく活用しましょう」

おわりに

広報とは「何を相手に届けたいか、何を伝えるのか」が重要という新妻さんのお話し。広報やPRに直接関わる仕事に限らず、私たちに必須のスキルであることを痛感する内容でした。

今期のT-projectつどえるサロンは「広報」がデーマ。サロンに参加したい方や見学希望の方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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【主催】東海村T-project 
【企画サポート】株式会社カゼグミ

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