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【エッセイ】トイレに大集合する家族の話

言葉の爆発期である2歳の娘は、毎日色んな言葉を覚えてくる。

でも、その中にはまだ舌足らずの娘の口では上手に発音できない言葉がたくさんあって、その言い間違えが可愛くて仕方がない。

「たんぽぽ」は、「たんぽこ」
「しまじろう」は、「しまろう」
「いっしょうけんめい」は、「いっしょうメーメー」

その中でも特に母が気に入ってるのは、トイレットペーパーの言い間違えだ。

絶賛トイトレ中の娘は、最初は便座に座るのをひどく怖がったが、トイレットペーパーがきっかけでひとりで座ることができるようになった。

娘は、「トイレットペーパー」を、「トイレパパー」と言う。
そしてそのあと必ず、
「トイレママー」
「トイレ〇〇ちゃんー(長女の名前)」
「トイレ〇〇ちゃんー(次女の名前)」
と続けて、トイレに家族が大集合となる。
みんなの名前を読んで気を紛らわしながら、用を足す練習を頑張っているようだ。

そのうち正しく発音できるようになってしまうのだろうが、しばらく可愛いこの言い間違えと誤解を楽しみたい。
できることなら、トイレに家族が大集合しているうちに、トイトレも無事に完了することを祈っている。



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