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3~4歳児に役立つ育児哲学

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3~4歳児のお子さまの育児に役立つ、育児哲学の記事をまとめたマガジンです。
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#子育て

”おもちゃをねだる”子どもの心理は「所有物」と「親の愛情」の確認【育児哲学#36】

公園の砂場で遊んでいる他の子のおもちゃを欲しがったり、きょうだいのおもちゃをうばい取ったり。 子どもが少し大きくなると、今度はおもちゃ屋さんで買って買って!とダダをこねる・・・。 他の子のママや、周りの目が厳しくなってストレスを感じることがあるかと思います。 年齢による差もありますが「おもちゃをねだる」子どもは「所有物」や「親からの愛情」を確認したい、という心理からおこることがあります。 他人のおもちゃや、お店のおもちゃをねだったりするときは、子どもの本当の欲求を落ち

「ママ友はめんどくさい」これからのママ友は1人だけでいい理由【#育児哲学35】

「ママ友」で検索をすると ”怖い” ”いらない” ”いじめ” など、 ネガティブなキーワードが上位に目立ちます。 「ママ友はめんどくさい・・・」と思いつつ、「子育ての悩みとか園・学校のことについて気軽に聞けるママ友ってあこがれる」と思っている方も多いと思います。 信頼のおける本当の「ママ友」は1人いれば問題ありません。 コロナ禍の影響で会って長く話せる状況では有りませんが、LINEやネットでつながり、信頼関係を築き、本当に気の合うママ友をみつけましょう。 日本トレンド

「子どものウソ」に困らない!年齢別に対応するコツをかんたん解説【育児哲学#34】

人はウソをつきます。 ピノキオもウソをつきます。 子どもにウソをつかれたとき、親はどう対応したらよいでしょうか? 答えはひとつ。 怒らずに話を聞きましょう。 子どもがウソをつくのには、かならず理由があります。 その理由を聞くためにも、まずは子どもの話を聞いて味方になってあげましょう。 ウソをつくのは子どもが成長している証拠です。 「ウソをつくことは悪いことだ!」と決めつけないで、怒らず対応してあげてください。 ウソに関する哲学と、子どもがウソをついたときの親の対応

”やってるつもり”育児パパがママに怒られる理由は話を聞いてないから【育児哲学#32】

世の「イクメン」パパ達に問う。 自分では「育児を頑張ってる」と思っているのになぜママに怒られるのか? それはママや子どもの話を聞いてないからだ。 夫婦のコミュニケーションは家庭円満の秘訣であり、女性としてママはとにかく話を聞いて「共感」して欲しいのです。パパは結論を急いではいけません。 そして、ママがいちばんして欲しいことは「子どもとの会話」です。 家事より、なによりも、子どもの話を聞いて欲しいのです。 一日に男性は8,000語、女性は20,000語を話すと言われて

子どもに怒りすぎて自己嫌悪してしまうときの対処法は「認める」こと【育児哲学#27】

育児はうまくいかないことだらけ。ついイラッとして子どもにあたり、自己嫌悪におちいってしまうことがあります。 ですが、イライラは脳の「アラーム機能」。人間が生存するうえで必要な感情になります。イライラを認め、増幅するのをふせぐことが大切です。 この記事では、イライラしてしまうときに役立つ哲学と、イライラする自分の認め方をご紹介します。 イライラした自分と向き合えると、等身大の自分がわかるようになり「無理をしない家事と育児」ができるようになります。 【哲学】 われわれの内

子どもの「遊び=学び」、「ゲーム」も4つのルールを決めて学習に【育児哲学#25】

【哲学】 遊びによって人は(…) 自己抑制の教訓に耳を傾けるようになる ◆フランスの哲学者・批評家・編集者 ロジェ・カイヨワ『遊びと人間』引用 ゲームや試合などの「遊び」は、基本的に「勝利」を目指すのが前提だが、その中で思いがけない「敗北」を味わう経験にもなる。ルールに従うこと、チームメイトを信用することはもちろん、敗因の分析、次の勝利にこだわる努力や意思・・・。私たちは、「遊び」を通してさまざまなことを学ぶことができる。ときには思い切って、気の向くままに遊ぶのもよい。

子どものタイプ診断は気休め程度で、ありのままを観察し発見しよう【育児哲学#22】

・先入観や思い込みは自分の世界と子どもの世界を狭くする ・目の前の子どもをよく観察し、理解しようとすることで、新しい発見を得ることができる ・子どもの個性はそれぞれ違うので、その子に合わせた対応を 私はただ 愛することによって 他の個性を理解する。 ◆日本の哲学者 三木清『人生論ノート』引用 先入観や思い込みは、目の前にあるものごとへの理解をじゃまする。「この人はこういうタイプの人だろう」「きっとこの映画もお決まりの展開なんだろうな」と、実際に中身を知る前に決めつけてし

子どもの「得意なこと」は「見つける・ほめる・感謝」で「才能」に【育児哲学#21】

・「得意なこと」は親の価値観や見る角度を変えれば簡単にみつかる ・ ほめる、感謝することで子どもは「快楽」を得て「やる気」を出す ・「得意なこと」を「夢中」にさせて才能開花 活動ぬきに快楽は生じず、 いかなる活動も快楽が完成させる。 ◆古代ギリシャの哲学者 アリストテレス『ニコマコス倫理学(下)』 音楽家が、優れた聴覚から心地よいメロディーを生み出すことには、一種の快楽がともなう。登山家が、鍛えられた脚力を使って高山に登頂することも同じだ。アリストテレスいわく、「快楽

「子育てに疲れたママ」にさせない「支え合う」パパの子育て【育児哲学#19】

・ママは身体の疲れではなく、精神の疲れがいちばんのストレス ・「支える」のではなく「支え合う」ことがパパの役目 ・完全に育児を交代してママがひとりになる時間をつくってあげましょう 疲れには多くの種類がある。 そのうちのあるものは、 幸福にとって ほかの疲れよりもはるかに 深刻なじゃまになる。 ◆イギリスの数学者・哲学者 B.ラッセル『ラッセル幸福論』引用 肉体の疲れは、適度であれば幸福感をもたらしてくれる。深い眠りは健全な食欲をもたらしてくれるからだ。けれども神経の疲れ

「子どもの可能性を信じる」という本当の意味【育児哲学#16】

・「信じる」ことは「証明する」こと ・子どもの可能性に期待するだけではなく、信じているならば実現するための行動をおこしましょう 信じるというのは、ただ「それが」 真実だと信じるということではありません。 それ以上、ずっとそれ以上なのです。 信じることを真実のことにするのです。 ◆オーストリアの精神医学者 V・E・フランクル 『でも人生にイエスと言う』引用 信じるというのは、可能性に期待を寄せることではなく、可能性を自ら実現させる、ということである。つまり、「意味がある」

子どもに「やる気」と「主体性」を身につけさせるには【育児哲学#15】

・「欲望」は具体的なアイデアを生みます ・思いつきだけで満たされる欲望はありません ・子どもがやりたいことがあればできる限りやらせてあげ、その中から「夢中になれること」を見つけ出し、「やる気」と「主体性」を育てていきましょう 欲望は盲目的なものになる一方で、 アイデアを刺激し、 それに推進力を与えることになる。 ◆アメリカの哲学者・教育学者 ジョン・デューイ 『経験と教育』引用 欲望は具体的なアイデアを生む。しかし、欲望がアイデアに転化されず、欲望のままで終わってしまう

はじめてのママ&パパに知ってほしい子育ての心得【育児哲学#14】

・スマホの情報や身近な人の意見を鵜呑みにしない ・自分で考えなければ、知識は上辺だけのものになる 他人から学んだだけにすぎない真理は、 整形でつくった鼻のようなものにすぎない。 ◆ドイツの思想家 ショウペンハウエル 『読書について他二篇』引用 読書や見聞によって得ただけの知識は、整形で取りつけた鼻のような「飾り」にすぎない。しかし、自分で考えて得た知識は、自分の手足のように機能させることができる。これは、テクニックのみで描かれた美しい絵と、画家がメッセージ性を込めて描か

何をするにも時間がかかる子供だが、時間をかける育児は親を裏切らない【育児哲学#3】

・私たちはつい即効性を期待しすぎる ・子どもが言うことを聞かず時間がかかるのは家への安心感から ・育児は「筋トレ」「貯金」にたとえてあせらずコツコツと 一羽のツバメが春をもたらすわけではないし、 一日で春になるのでもない。 ◆古代ギリシャの哲学者 アリストテレス 『ニコマコス倫理学(上)』引用 私たちはつい即効性を期待しすぎる。しかし、幸福は一瞬ではなく、継続的に追求していくことでこそ成し遂げられるものだ。アリストテレスは知恵・勇気・節制・正義を正しく追求し続けることの

子どもの気持ちの切り替えが早くなる5つの方法【育児哲学#1】

「後悔」すると確実に心のモヤモヤが残るので、やりたいことをやりながら「終わりの合図」を具体的でわかりやすく提示しましょう 1.「あと1回(個)だけね」 2.「10数えたらおしまい」 3.タイマー・砂時計時計 4.時計 5.できそうなことで誘う いつでもどこでも起こらなかったことだけは、 けっして古くなることはない。 ◆ドイツの哲学者 ショーペンハウワー 『存在と苦悩』引用 これは、ショーペンハウアーが『存在と苦悩』の中で引用した、詩人シラーの言葉である。実際に起こった出