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3~4歳児に役立つ育児哲学

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3~4歳児のお子さまの育児に役立つ、育児哲学の記事をまとめたマガジンです。
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#子ども

「子どものウソ」に困らない!年齢別に対応するコツをかんたん解説【育児哲学#34】

人はウソをつきます。 ピノキオもウソをつきます。 子どもにウソをつかれたとき、親はどう対応したらよいでしょうか? 答えはひとつ。 怒らずに話を聞きましょう。 子どもがウソをつくのには、かならず理由があります。 その理由を聞くためにも、まずは子どもの話を聞いて味方になってあげましょう。 ウソをつくのは子どもが成長している証拠です。 「ウソをつくことは悪いことだ!」と決めつけないで、怒らず対応してあげてください。 ウソに関する哲学と、子どもがウソをついたときの親の対応

子どもの「得意なこと」は「見つける・ほめる・感謝」で「才能」に【育児哲学#21】

・「得意なこと」は親の価値観や見る角度を変えれば簡単にみつかる ・ ほめる、感謝することで子どもは「快楽」を得て「やる気」を出す ・「得意なこと」を「夢中」にさせて才能開花 活動ぬきに快楽は生じず、 いかなる活動も快楽が完成させる。 ◆古代ギリシャの哲学者 アリストテレス『ニコマコス倫理学(下)』 音楽家が、優れた聴覚から心地よいメロディーを生み出すことには、一種の快楽がともなう。登山家が、鍛えられた脚力を使って高山に登頂することも同じだ。アリストテレスいわく、「快楽

「子育てに疲れたママ」にさせない「支え合う」パパの子育て【育児哲学#19】

・ママは身体の疲れではなく、精神の疲れがいちばんのストレス ・「支える」のではなく「支え合う」ことがパパの役目 ・完全に育児を交代してママがひとりになる時間をつくってあげましょう 疲れには多くの種類がある。 そのうちのあるものは、 幸福にとって ほかの疲れよりもはるかに 深刻なじゃまになる。 ◆イギリスの数学者・哲学者 B.ラッセル『ラッセル幸福論』引用 肉体の疲れは、適度であれば幸福感をもたらしてくれる。深い眠りは健全な食欲をもたらしてくれるからだ。けれども神経の疲れ

子どもへの「無償の愛」と「自己犠牲の愛」は違うもの【育児哲学#18】

・無償の愛は自分の中の愛を与えるもの ・自己犠牲は心身共に削られるが、  自分のために、自己犠牲の精神を神聖化する人もいる ・いずれにしても、自己犠牲は削った愛を取り戻そうとする愛 与えることは犠牲を払うことだから美徳である、と考えている人もいる。そうした人たちに言わせると、与えることは苦痛だからこそ与えなければならないのだ。 ◆ドイツの精神分析学者・社会思想家 エーリッヒ・フロム『新訳版 愛するということ』引用 「相手に何かを与えること」を、「自分が犠牲を払うこと」だ

何をするにも時間がかかる子供だが、時間をかける育児は親を裏切らない【育児哲学#3】

・私たちはつい即効性を期待しすぎる ・子どもが言うことを聞かず時間がかかるのは家への安心感から ・育児は「筋トレ」「貯金」にたとえてあせらずコツコツと 一羽のツバメが春をもたらすわけではないし、 一日で春になるのでもない。 ◆古代ギリシャの哲学者 アリストテレス 『ニコマコス倫理学(上)』引用 私たちはつい即効性を期待しすぎる。しかし、幸福は一瞬ではなく、継続的に追求していくことでこそ成し遂げられるものだ。アリストテレスは知恵・勇気・節制・正義を正しく追求し続けることの

育児は「善い」も「悪い」もない、つねに「最善」を想像するだけ【育児哲学#2】

・昔は「善い」とされていた育児方法でも現代では「悪い」とされることがある ・時代や環境によって「善悪」の基準は左右される ・つねに「想像力」を持って「最善」の育児をこころがけよう 何がよくて、何がわるいのか。 それは、まだ誰も知らないのだ。 ◆ドイツの詩人、哲学者 ニーチェ 『ツァラトゥストラ(下)』引用 何が「善い」ことで、何が「悪い」ことかはわからない。戦時中は「善い」とされていたことでも、現代では「悪い」とされる常識など、多々ある。「善悪」の基準は時代によって左右

子どもの気持ちの切り替えが早くなる5つの方法【育児哲学#1】

「後悔」すると確実に心のモヤモヤが残るので、やりたいことをやりながら「終わりの合図」を具体的でわかりやすく提示しましょう 1.「あと1回(個)だけね」 2.「10数えたらおしまい」 3.タイマー・砂時計時計 4.時計 5.できそうなことで誘う いつでもどこでも起こらなかったことだけは、 けっして古くなることはない。 ◆ドイツの哲学者 ショーペンハウワー 『存在と苦悩』引用 これは、ショーペンハウアーが『存在と苦悩』の中で引用した、詩人シラーの言葉である。実際に起こった出