210730 楽しい毎週の習慣の話

毎日は難しくても、週に一回必ずやることが決まっている人は多いだろう。
忙しい社会人なら家族と密にコミュニケーションを取るだとか、家庭人なら息抜きに紅茶を入れるとか、我が実家であればパスタを食べる、とか。
小さなことから大きなことまで多様で、自分の為や他人の為など様々な理由や目的・目標があってやっていたり、本人の意識外でやっていることだったり。
そんな中で私が2年半ほど続けているのは、友人との鑑賞会だ。

楽しい毎週の習慣の話

鑑賞会、といってもそんなに難しいことをしたりしている訳もなく、ただ「互いがオススメの映像作品(9割9分9厘アニメ)を持ち寄って、順番に見ていく」というだけのもの。
約3年前に、はじめて一人暮らしを始めた。実家は都内でもかなり田舎の方で、会社に行くのには時間がかなりかかるため、というのは建前で、実家から出てみたかったというのが本音だった。
実家にいる頃から中高の友人は親戚の家に来るみたいにしょっちゅう出入りしていたからか、私が一人暮らしになっても変わらず人が遊びに来て、多いと週に1日しか一人で夕飯を食べる機会がないくらいだった。

そんな中で1人暮らしをし始めて暫く経った頃、一人の友人とあるアニメに関して思い出話の花が咲いた。そのアニメは私が途中から見なくなり、友人は全て見ていたタイトルで、今観ても絶対面白いから!と言われて気付けば毎週集まってそのアニメを見るようになっていた。
仕事終わりに2人で待ち合わせしてスーパーで食材を買い、家に着いたらご飯を作ってそれを食べながら2時間ほどアニメを見る。
2年くらい放映されていたアニメだったので見終わるのに3ヵ月以上はかかったと思う。それだけ長い期間やっているともう習慣になっていて、見終わった達成感の中「次、何観る?」と言い出したのは私だったのか友人だったのか。今ではとんと思い出せない。

1年半後にはその会は4人で構成されるようになっていて、日程調整が大変ではあったけれどなんとかみんなでやり取りをしながら様々なアニメ(1回だけ舞台)を見た。楽しかった。
そんな折にこのご時世になり、一緒にご飯を作って食べ、アニメを観るのは難しくなったが、インターネットの力は偉大だ。
一時体調を崩していた頃は出来なかったものの、今はまた、今度はリモートでアニメを鑑賞している。メンバーは様々な理由が相まって2人に減ってしまったが。
Amazonのウォッチパーティなどを使えば簡単なのかもしれないが、通話を繋げて指定のアニメの該当する話数を開いたら、片方が「せーのっ」といってお互いがボタンをぽちっと押す古風なスタイルで感想を言い合いながらアニメを見ていく。お互いのプライベートの時間も考慮して、観るのは1~3話とまちまちだ。

ご時世で出来なくなったことはたくさんある。ただ、嘆くだけでは終われない。
その中で如何に自分も周りも楽しく遊べるかを探すのが楽しいのは、決められた世界の中で如何に目標を達成するかを考え続けてきたゲーマーならではかもしれない。
もし方法が無い訳ではないのなら、試す。ダメだったら、次を考える。
ゲーマーはそうやって、いつだってゲームを攻略してきたから。

習慣だってそうだった、だから諦めなくても良いと分かった。

私達は、来週もそのまた次も、一緒に楽しくアニメを観ているだろう。
それがもう習慣になっていて、楽しくて仕方ないからだ。
隣で同じ釜の飯を食いながら観れるようにならなくたって、この習慣は続いていくだろう。
習慣付いたものは、病気の前でだって負けない。
もし方法が無いと諦めかけたら、ネットの海に潜ればいい。きっと同じことを考えて既に行動している人や、模索している人に出会ってあなたの頭上にも電球のマークが光り輝くから。


ちなみに今観ているのはログ・ホライズンというアニメ。NHKで放送されていたので観たことがある人も多いかもしれないが、観たことがない人は是非(結局布教だよ)。

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