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14/説得するな伝えよ

ツイッターで#いぐちの1日1ポエムと称して、日々の気付きを投稿しています。その「ポエム」の意図などを、備忘録的な意味と、共感してくださるひとがいたらいいな、という目的で書き残していきます。はじめたきっかけなどはこちら

今回は、意図的なコミュニケーションのゴール設定を捉えなおすべし、という気づきです。

ついついぼくたちは、コミュニケーションのゴールを「じぶんと同じように考え、じぶんと同じような行動をすること」に設定しがちです。こうやって文章にしてみれば、その異常さというか傲慢さに気付きます。逆の立場に立ってみると、そんなかんたんに人の言うことなんて盲信しないよって思うに決まっているのに。

他人の考えを聞くことは当然ですが可能ですし、真摯に聞くことはマナーである場合すらあります。それでもそのお話の結果、自らの考えと行動を変えるかどうかの主導権はじぶん自身にあるわけです。

それなのにぼくは知らずしらず相手の行動変容を求めていて、なんならそれが当たり前くらいの心持ちになったりしていて、その思考・行動の変容をもって、彼は誠実だよねとか、あいつ素直だよね、とかそういった評価をしているのです。ああはずかしい。

できるのは熱っぽく伝えることだけだ

主導権が相手にある以上、実際にわたしたちができるのは、誠実に、精一杯じぶん自身の考えをただただ伝えることだけなのです。説得なんておこがましい。

もちろんじぶんの考えや求める行動が正しいことなんだ!素晴らしいことなんだ!と熱意を持って伝えることに問題はありません。ただそれを聞き入れられないことで、相手を貶めることはあってはならないと思うんです。

おわりに

じぶんが伝えたいそのことの大切さや重要性をとても強く信じる。それと同じくらい相手の尊厳を大切にする。

わかってもらえない可能性を高く見積もることで、過剰な期待をすることなく、しかしながら熱意を持ってあらゆる手を尽くさないとわかってもらえないからこそ、精一杯がんばって伝えようとすることができるのです。


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