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沖縄の史跡

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沖縄には「御嶽(うたき)」や拝所と呼ばれるウガンをする場所がいたるところにあります。観光地ではないので紹介されることはありません。場所によっては不思議な雰囲気をかもしだす御嶽や史…
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2020年12月の記事一覧

◼︎ ザズンの殿 ◼︎

沖縄の南部をドライブしている時に見つけた拝所です。百名公民館の前にあり、かつては「ヂャチュンノ殿」・「茶屯之殿」とも呼ばれていたそうです。ザズンの殿は、御嶽の山に鎮座する祖先神を村落内にお招きし、おもてなしをする祀りの場所だそうです。殿には、火ヌ神が祀つられ、この火ヌ神から各家庭に火種を分ける行事も行われたそうです。 かつては、旧暦2月3日の麦のウマチー、5月6月の稲のウマチーに盛大な祭祀を催し、村建ての神様に感謝をささげ、農作物の豊作を祈願していました。沖縄戦で破壊さ

■ 宮里公民館周辺の拝所郡 ■

今日紹介するのは原付で沖縄市をウロウロしている時にみかけた拝所群です。いろいろ調べてみたのですが、何もみつかりませんでした。 ちなみに調べている時に、Googlemapを見ていると、マップが古かったようで、トプ画にある白い祠?はありませんでした。きっと最近建てられたものだとおもわれます。

◼︎ 手登根殿 ◼︎

南城市の手登根集落にある「手登根殿」に行ってきました。以前、案内板通りに探してみたのですが、見つからず諦めました。調べてみると農園の裏手にあることが分かり、再度行ってみました。以前は、農園の木に隠れて発見できなかっただけでした… 手登根殿について調べてみたのですが、何も見つけられなかったのですが…「殿(とぅん・とん)」について書いておこうと思います。 「殿」とは、集落や御嶽に接している広場のことです。かつての沖縄では「殿」より上(丘)に御嶽やグスク、「殿」より下に村が

◼︎ ヒータチー(灯台) ◼︎

奥武島にある「ヒータチー(灯台)」を撮影してきました。小さい島なので、車を止めて運動がてら歩きながら撮影してきました。 「灯台」とあるように、油ランプを灯して夜間の安全、航路に重要な役割を果たしたそうです。明治45年以前から使われてたようで、昭和の白黒写真では、現在のように家などはなく、島から遠くなければ火は見えたかと思います。ちなみに手前にある拝所については、調べても何も分かりませんでした。