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沖縄の史跡

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沖縄には「御嶽(うたき)」や拝所と呼ばれるウガンをする場所がいたるところにあります。観光地ではないので紹介されることはありません。場所によっては不思議な雰囲気をかもしだす御嶽や史…
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2020年5月の記事一覧

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■ 船越の配所群 ■

◼︎ 島根殿 ◼︎

昨年、熱田公民館で行われた豊年祭を撮影のため訪れた時に見つけた「殿」です。集落の中央にあり、「オミヤ」とか「シマニドゥン」と呼ばれているそうです。 祈願の対象は、海水に浸食された大きな岩だそうです。昭和15年の紀元2600年記念祭に本殿を石造りの拝所から現在の鉄筋コンクリートに建て直されました。 拝殿は入母屋造りの木造本瓦葺きで、軸部は戦前のものだそうです。沖縄戦前は、神人がウマチー(旧暦2月15日、5月15日、6月15日)に御花、線香、神酒を供えて集落の人々の健康とム

◼︎ マルチャ石 ◼︎

GW中、どこに行こうか迷いながらなんとなくたどり着いた安座間地区。このあたりは史跡が集中していたので、まとめて撮影してきました。マルチャ石は安座間サンサンビーチの端にあります。 旧暦の12月24日の御願解き(ウガンブトゥチ)で、マルチャ石、ウチャンガナシー、コマカ島にある拝所2ヶ所で、一年間の無事の感謝、航海安全を祈願するそうです。

◼︎ 喜舎場公の墓 ◼︎

喜舎場公の墓に行ってきました。喜舎場公園にあり、立派な鳥居をくぐり、出迎える階段を登っていくとあります。喜舎場公は、13世紀半ば頃に実在した人物で、喜舎場村の創建者だそうです。 遺老説伝(いろうせつでん)によると… 往昔、喜舎場公ナル者有リ、此ノ村ヲ創建ス。因リテ喜舎場村卜名ヅク。是レ故ニ今二至ルマデ毎年二月、村長皆其ノ墓ヲ祭ル。墓ハ本村後岩二在リ 、と記されています。かつては2月に祭っていたそうですが、現在は旧9月18日に例祭が行われているそうです。そういえば、最初