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沖縄の史跡

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沖縄には「御嶽(うたき)」や拝所と呼ばれるウガンをする場所がいたるところにあります。観光地ではないので紹介されることはありません。場所によっては不思議な雰囲気をかもしだす御嶽や史…
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2019年8月の記事一覧

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上ヌ御嶽 下ヌ御嶽

■ 梵字碑 ■

何度か紹介している「梵字碑」、今回は読谷村にある梵字碑です。この碑は、16世紀前半に琉球王国に仏教を広めた日秀上人と関係があるといわれています。碑には五文字刻まれており、サンスクリット語の「アビラウンケン」という真言が刻まれているそうです。 建立当時、渡具知港が見渡せるメーヌハンタの断崖にあったそうで、港の安全と比謝川の航路の無事を祈願したと言われています。2016年に台地下の崩落で現在の地に移設されました。渡具知地区では、旧暦の9月のウタキウガンの時に拝んでいるそうで

◾️ 根殿内 ◾️

ある時に県道153号線を走っている時に、偶然見つけた「根殿内」に行ってきました。駐車場が道路沿いにあるので、車が駐車していると見逃してしまうかもしれませんが、ファミリマートを目印に探してみてください。沖縄では村を初めに開いた家を「根所・根屋」と呼び、殿内とはその尊称です。 かつての仲間集落は浦添の歴史の中心であったとされています。根殿内は、仲間集落の草分けの家で、初拝み・御願解き・五月と六月のウチマーに拝まれます。現在は、コンクリート製で鉄の格子戸で閉じられています。

■ 浜比嘉の竜宮神 ■

夏休みを利用して浜比嘉島の史跡まとめて撮影していきました。今回は竜宮神を紹介。 竜宮の神を祀った石碑で、埋め立て以前は浅瀬に平たい石があり、その一帯を竜宮と呼んでいたそうです。かつてはそこで、ジュゴンや魚、家畜などを解体していたそうです。 ずいぶん前からこの石碑のことは知っていたのですが、そこからさらに歩くと砂浜の端に七竜宮も見つけました。こちらは調べてみたのですが、何も見つからず…