青赤果敢学入門(構築編)
プリズマリ大学モダン学部果敢学科へようこそ。
講師の(豊)です。今回、1年程度使い続けている青赤果敢について書いていきたいと思います。量が多そうなので、まずは構築についてのみ書いていきます。
長くなりますが、情熱と完璧の葛藤の中で踊って行きましょう。
●固定枠
とりあえず、2021年5月現在の自分の青赤です。
この中でほぼ全ての人が4枚いれそうな枠は、<<僧院の速槍>>、<<損魂魔道士>>、<<稲妻>>、<<溶岩の投げ矢>>、<<魔力変>>、<<嵐翼の精体>>、<<スプライトのドラゴン>>になります。嵐翼とスプライトは3枚の人もいるかもしれません。
今挙げたカードは、青赤果敢というアーキを組むに当たってほぼ4枚から変わらないカードでしょう。デッキの軸になっているカード達です。
今回の記事では、これ以外のカードで入れ代わりそうなカードを比較していこうと思います。
入門といいながら細かい話をしますが、よろしくお願いします。
メイン編
●<<選択>>と<<血清の幻視>>について
まずは<<選択>>と<<血清の幻視>>について。
<<選択>>はインスタントであること、<<血清の幻視>>は戦術2によりデッキトップの操作ができるメリットがありますね。
どちらも強みがありますが、個人的には<<選択>>を推しています。理由は、
・インスタントなので、相手ターンに構えることができる。(稲妻避けられる、カウンターが構えやすい)
・<<血清の幻視>>は打ったターンにはトップしか引けないが、<<選択>>は2枚目に触れる。
・<<血清の幻視>>は、<<嵐翼の精体>>の占術2と被る。
何個か書いてますが、ほぼインスタントであることが理由で<<選択>>を採用しています。それぐらい構えやすいことを重視しています。
<<血清の幻視>>を採用する場合は、ファイマナ多目で自分のターンにしかけることが、多くなる構築では良さそうに感じます。
●<<乱撃斬>>と<<噴出の稲妻>>について
ここも人によって左右される枠ですね。獰猛達成でダメージ軽減を出来なくする<<乱撃斬>>か5マナで4点打てる<<噴出の稲妻>>の比較になります。
どちらもほぼショックとしてしか使いませんが、この枠は<<乱撃斬>>を推しています。理由は、
・環境にメイン<<オーリオックのチャンピオン>>であるヘリオッドカンパニーがいる。(プロテクション赤と対面することが多い)
・<<噴出の稲妻>>をキッカーできるマナに中々ならない。加えて、フルタップしたくない。
・<<乱撃斬>>の獰猛達成はそこまで難しくない。<<嵐翼の精体>>がいるだけで大丈夫。
ここを変えたからめちゃくちゃ変わるってことは無いですが、<<噴出の稲妻>>を使う理由が弱いので<<乱撃斬>>でいいのかなと思います。
●<<舞台照らし>>と<<表現の反復>>について
ストリクスヘイブンまでは<<舞台照らし>>が採用されていた枠に現在はほぼ<<表現の反復>>が採用されています。<<舞台照らし>>自体は1マナで打てるので普通に強いですが、<<表現の反復>>が予想以上に強いです。
・単純にカードを探す能力が高く、相手に見せずに1枚手札に入る。シンプルにカードパワーが高いです。
・相手にダメージ与えられないときでも2マナで打てる。このおかげで<<嵐翼の精体>>をスムーズに出しやすい。
などありますが、加えて
カウンターをサイドインするマッチで枚数が増えるカードを抜かなくて良くなった点が良いです。
今までは<<呪文貫き>>など受けのカードをサイドインするときは<<舞台照らし>>をサイドアウトしていました。(照らしで捲れるとカウンターが強く使えない、そもそも照らしが1マナで打てないことが多いため)
受けのカードをサイドインするマッチは、枚数が増えるカードが強いのに抜かなければ行けないジレンマに悩まされていました。
その点、<<表現の反復>>は手札に入るので、受けのカードをそのターン以降にも構えることができます。
●<<蒸気の絡みつき>>と<<厳格な放逐>>について
青赤というカラーは、火力で触れないクリーチャーに無力になりがちです。そのため、バウンスがよく採用されます。
よく見るのはこの2種類でそれぞれに強みがあります。
<<蒸気の絡みつき>>は、
・ダメージが飛ぶので、デッキの方向性と合っている。
・自分のクリーチャーバウンスが出来るので、除去避けができる。
<<厳格な放逐>>は、
・<<太陽冠のヘリオッド>>や<<シガルダの助け>>などエンチャントをバウンスできる。(スパイクの回復やハンマーキャストにスタックすると相手の計算を大きく崩せます)
・自分のパーマネントは、バウンスできない。
両方とも強みがあるので、環境次第で採用を考えたいです。
・・・実はバウンス枠についてはここからが本番です。自分はバウンス枠として<<厚かましい借り手>>を以前から推しているので、ここからは<<厚かましい借り手>>について解説というかプレゼンしていきます。
●<<厚かましい借り手>>がいいって話
こいつについて書きたくてこの記事書いてるまであります。マジで強いです。強すぎてメイン1サイド1ずつ取ってます。強みについてまず書いていきます。
・アーティファクトもバウンスできる。
・バウンスした後に出てくる3/1飛行が多くのマッチで強い。
・コントロール相手にはエンドの仕掛けとして使える。
・スペルの枚数を減らさずにクリーチャー枚数を増やせる。
などです。3/1飛行がシンプルに強く、ミラー以外ではだいたいのマッチで強いです。
・・・ここまでめちゃくちゃ褒めてますが、無視できない弱みも存在します。
・バウンスが2マナ。土地バウンスができないのでミシュラをバウンスできない。(ちらつき蛾が戻せないのは辛い)
・3/1飛行が青ダブシン要求するのが辛い。
・地上をブロックできないのでブロッカーになりにくい。
などです。バウンス2マナなのはまあまあキツイです。自分でも2枚は取りすぎな気はしていますが、1枚採用はかなりオススメできると感じています。
●マナベースについて
青マナ要求が多いので島1枚採用です。バーン戦などでよく活躍します。また、ファストランドを3枚に削っています。山でなく、タップインがかなり頻発するのが気になったためです。0枚にしたいぐらい嫌いですが、現状は涙を流して使ってます。
<<表現の反復>>の影響もあり、しっかりランド置きたいので19枚取ってます。元々、ランド面での事故は、ほとんどフラッドではなくスクリューなのでランド19枚のがいいと思います。
サイド編
●<<霊気の疾風>>万能説
かなり色々なマッチで使えます。バーン、白日系、タイタン、ミラー、グルールなどなど…
果敢でここまで受けのカードを使うのかという意見はありそうですが、青赤はそもそもそこまで3キルするデッキではないです。クロックパーミッションするほうが勝率安定すると考えています。
●対プロテクション赤について
バウンスでも対応できますが、プロ赤を破壊できるカードはあったほうがいいと思います。今回は<<コジレックの帰還>>を採用しています。(赤白果敢に対して入れたいため)
特に理由が無いなら<<黄鉄の呪文爆弾>>のほうがいいと考えています。
・任意のタイミングで果敢できる点
・マナコストが軽い点
・火力を盤面に置いておける点
以上の点からこちらの方が使い勝手いいです。
●墓地対策について
<<トーモッドの墓所>>、<<外科的摘出>>、<<大祖始の遺産>>、<<魂標ランタン>>あたりが候補。
ドレッジが辛いので、<<魂標ランタン>>、<<トーモッドの墓所>>がよさそうな気はしてます。
<<大祖始の遺産>>はリビングエンドや<<タルモゴイフ>>を使うデッキが多かったら採用するのは普通にありです。環境次第で変えたい枠です。
●緑トロン用サイドについて
後手は普通に負けるので、採用は全然ありです。ただ、バウンスでずらすなど、無くてもそこそこ勝てるので、この枠削って他のカード採用した方がよさそうには感じています。
●<<ドラゴンの爪>>は結構怪しいって話
少しだけ採用していないカードについて触れます。
今回の記事で伝えたかったこと2つ目が実はこれです。<<ドラゴンの爪>>はいらないって話です。
もちろん赤いデッキ相手にしっかり刺されば強いのですが、
・バーン相手にはそもそもカウンターだけでも戦える。もし<<粉々>>がサイドインされていた場合、的が出来てしまうのはまあまあ危険。
・青赤果敢に対しては相手にクリーチャーがいないなら強いですが、相手の盤面が残っているところに出しても焼け石に水です。
・赤白果敢に対してはそもそもこんなカード出している場合ではありません。
以上のようにそもそも必要か怪しいカードで、後手のときは出している暇はないと言って過言ではありません。
めちゃくちゃピンポイントなカードのくせに、効果が十分ではないことから不採用です。果敢ミラーみたいなら<<炎の斬りつけ>>のがよいと思います。
●まとめ
めちゃくちゃ長くなってしまいました。とりあえず、言いたかったのは青赤果敢は3キル狙いの高速アグロというよりそういうプランも取れるだけで幅広いプランが取れるよってことです。そのために様々なカードを採用する余地があるので、色々試していただけると幸いです。
途中から結構雑になってしまい申し訳ありませんでした。何かありましたらDMやリプをいただければ僕でよければ答えますのでお気軽にください。というかコメントいただけるとめちゃ嬉しいです。記事書くモチベになります。
少し時間かかりそうですが、次は青赤果敢学入門(プレイ編)でお会いしましょう。
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