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楢原 祇園社

説明

 楢原の北海道(小月から仙崎にぬける道)から緩やかな坂を20mほど上ったところにある小さなお宮です。神仏習合のお宮によくある拝殿と本殿が一体となったお堂のような形状で、赤瓦葺き入母屋造り妻入りの、壁のない開放的な建物です。本殿の手前一段下の平地には、摂社の石祠もあります。すでに座が落ち始めていますが、参道や境内は綺麗に清掃されており、丁重にお世話されていることが分かります。神秘的な空気の漂う、秘境のお宮と言えます。(F)

沿革

 創建の年代等は分かりません。位置からすると室町時代の大内氏の関係者により建立されたと考えられます。明治の寺社改革の際に、神社の名前を須賀神社に改められ、1914年に豊田西八幡宮に合祀されたそうです。祇園とはお釈迦様が仏法を説かれた仏教の聖地のことで、京都の八坂神社を総本社として全国各地に建立されていましたが、神仏混交のお宮であったことから明治政府の神社統合の際に大部分が統廃合されました。このお寺もすでに神社庁の帳面から消えていますが、地元の厚い志に支えられて現在の姿を保っています。(F)

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拝殿(本殿)

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摂社の石祠

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自然石の石碑(?)

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登り口と参道

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場所

〒750-0422 山口県下関市豊田町大字楢原

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