今熊公園の薬師堂
説明
豊田西八幡宮の境内の南側の区画を今熊公園と呼び、そこに薬師堂があります。薬師堂は八幡宮境内の広場の片隅から階段を10mほど登ったところにあります。階段の登り口には涸れた池があり、そのわきに地蔵菩薩の石像があります。薬師堂の屋根は宝形でその頂上に擬宝珠の大きな棟瓦が載っています。お堂の格子扉の奥に極彩色に彩られた薬師如来の木像が安置されています。お堂の右手には稲荷神社の祠が組み込まれています。(F)
沿革
言い伝えによると、ここに安置されている薬師如来像は、室町時代の豪族、矢田新左衛門の菩提寺である長松寺の本尊であったとされています。そのお寺が火事で失われ、横野に建てられた宝蔵院に移されました。さらに1672年に発生した悪疫をきっかけに、1673年に今熊に移されたそうです。
私の記憶によれば、1975年ごろまでお堂の左手に小さな庫裡が建っていて、ホームレスに似たお坊さんがいつも寝ておられたような気がします。(F)
画像
薬師堂に続く石段の登り口、涸れた池と地蔵が見えます。
階段の下の地蔵菩薩像
涸れた池に残る噴水台
薬師堂の外観
お堂の屋根の上の擬宝珠
お堂右手のお稲荷さん祠
格子扉の奥の薬師如来像
薬師如来像の左手に他の仏像もあります
場所
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