旧熊ノ平駅 信越本線


2024.04.13
群馬県と長野県の県境旧碓氷峠にやって来た目的は、世界遺産候補の碓氷第三橋梁、通称めがね橋であった。今このめがね橋を見学を終えアプトの道を歩いて辿り着けなかった熊ノ平駅の存在を初めて知り車で向かうことにした。


駅近くには無料の駐車場がありとても便利に使わせて頂いたが、この時間他の車は止まっていなかった。ここにはJRバス関東のバス停があり軽井沢駅または横川駅からバスで辿り着ける方法もあったんだ。


横断歩道を渡り標高差50余mを登れば旧熊ノ平駅に辿り着ける、ここには2020年5月に初訪問をしていたため4年ぶりの訪問であった。今までこの旧碓氷峠道を何回も通っていたが、当時ここに駅があったことを全くと言って不覚だった。


駅に辿り着いて驚くのは埋設されたまま線路が残っていたことだった。


もしかしたら将来再び列車が走ることを想定しているのかな。それとも世界遺産めざし少しでも遺跡として残してあるのかな。


駅構内は見学者やアプトの道を歩く観光客を見据えて整備されている。


1997年北陸長野新幹線が開業と同時に廃止され早27年の年月が経ち施設の老朽化が迫っていた。


この駅は乗降客のために作られたのではなく、機関車に給水給炭をする中継点及び列車の相互交換地に適した広さから設けられていた。


だが、僻地故自然の猛威による崖崩れや列車事故で尊い命が奪われた地でもあり、構内には殉職者の慰霊碑が建っていた。


中央隧道右側の隧道がアプト式の隧道であり、ここから横川駅まで5.9kmのアプトの道始終着点でもある。


日本にはまだまだ知らないことが多いね。やっぱり止められないねぶらり旅は。


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