日光山輪王寺 強飯式


2024.04.02
栃木県にある「日光山・輪王寺」で行われる「強飯式」を見にやって来た。



強飯式とは、日光山輪王寺で執り行われる行事で、日光修験の名残をとどめ、日光三社権現とその応化(おうげ)たる大黒天・弁財天・毘沙門天から御供を戴く儀式です。


4月2日、三仏堂では紋服裃姿の強飯頂戴人が大盃の酒や三升もの山盛り飯を差し出して「75杯、残さず食べろ」と責め立てる儀式は見ものです。


日光山輪王寺は天台宗の寺院で、日光東照宮、日光二荒山神社とあわせた「二社一寺」として国の史跡に指定されています。


また、「日光の社寺」として世界遺産にも登録され、輪王寺の本堂(三仏堂)は、大猷院、慈眼堂などのお堂や15の支院で構成されており、日光山の歴史を形作ってきた、まさに日光の歴史の中心的存在とも言える寺です。輪王寺の創建は奈良時代と言われ、もともとは日光二荒山神社と共に山岳信仰の社寺として創建されたと言われています。


この輪王寺の本堂でもある三仏堂では、「阿弥陀如来」「千手観音」「馬頭観音」の主な三仏が祀られていることから建物名となっていた。強飯式のご飯を食べる人のことを「頂戴人」と言い、昔々の江戸時代には身分の高い人が競って参加していて、近年は、報恩している企業の社長が選ばれ、一個人は選ばれないようだ。そして、それを観覧するにも3千円掛かっていたのも、福杓子祈祷札と言う式典に参加することで、たくさんの福を家庭に盛り上げる意味があり、五色の帯は、健康運・家庭運・財産運・事業運・除災運の五つを表すシャモジ型の御札を頂けることから3千円もしていた。そして、もう一つ福米も頂け、食事の際にお召し上ることが出来る。 この儀式に参加して「御札」を授かるとご利益が得られて「七難即滅・七福即生の現世利益疑いなし」と言われています。けちな拙者は、折角、見に出掛けていたが、3千円をケチってしまい見ずに帰ってしまった。式はコロナ禍では一般参列を控えてきたが、5年ぶりに元の形に戻せたと関係者を喜こばせ、式に続いて、縁起物などをまき、福を分かち合う「縁喜がらまき」も5年ぶりにあり、参拝客らは必死に腕を伸ばして福を授かっていたそうだ。来年の4/2は水曜日か、来られそうも無いと思ったら、悔やんでいた拙者がいた。


これは「金剛桜」で、ヤマザクラの突然変異種で、白花大輪、豊かな花香の極めて珍しい桜で、 開花時期は4月下旬〜5月上旬であったが、まだ蕾みさえ付けていなかった。


樹齢約500年の天然記念物に指定されていた。


ところで輪王寺と東照宮の違いはと言えば、日光山内の社寺には、東照宮、二荒山神社、輪王寺があり、これらを総称して「二社一寺」と呼ばれ、東照宮は徳川家康を「東照大権現」という「神」として祀る神社であり、一方、二荒山神社と輪王寺は奈良時代に山岳信仰の社寺として創建されたもので、東照宮よりはるかに長い歴史をもっていた。


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