妙厳(みょうごん)寺豊川稲荷東京別院


2023.11.21
ちょくちょく目の前を通るのに未だ参拝したことがない東京赤坂にある「豊川稲荷東京別院」にやってきた。


意外に知られていないのが、稲荷といってもここが神社ではなくて、寺院ということで、門前に鳥居はなく立派な山門があります。


建立の経緯は、大岡越前が信仰し自邸に祀った『吒枳尼真天(だきにしんてん)』という神様をご本尊に祀り、芸能やスポーツにもご利益があるといわれ、昔から多くの芸能人からも信仰を集めていることでも知られています。


豊川稲荷と名前がついていますが、神社ではなく「曹洞宗」のお寺で、お稲荷さんなのにお寺と思われるかもしれませんが、ご本尊の吒枳尼真天は稲穂を荷い、白い狐に跨がっておられるお姿から「稲荷権現」と同一視されている。


赤坂豊川稲荷の正式名称は「妙厳(みょうごん)寺豊川稲荷東京別院」と言う。


文政11年(1828)、三河妙厳寺が赤坂一ツ木の大岡邸に「豊川稲荷江戸参詣所」を建立された。


赤坂豊川稲荷はお寺ですが、本堂ではなく「本殿」と称し、神社ではないので、拍手はしません。


本殿では、ご真言「南無吒枳尼真天、オンシラバッタ ニリウン ソワカ」と唱えるってそこまでは知りませんでした。


ソワカ(娑婆訶)とは願うことである。


ここは「融通稲荷尊天」で、財宝を生む尊天様を祀り、真心を込めて願えば金銀財宝の融通を叶えてくれるそうで、融通稲荷尊天には、黄色の袋に入った融通金が置かれていて、誰でも自由に頂戴することができ、これを財布の中に仕舞っておけば、お金に困ることがなく、開運招福が叶うとされ、融通金をお借りし、一年後願いが叶った際には、 御礼の気持ちを込めて奉納するのが習わしであり、拙者も1袋頂いてきました。


1年後のお返しが楽しみだな。

境内の中には、七福神も祀っていて巡ることもできます。こちらは七福神紅一点の「弁財天」で音楽・弁才・知恵を司る神様で、銭洗いもできます。


その奥には「叶稲荷」もあり、あらゆる悪縁を断ち切る縁切り専門の稲荷です。


奥の院近くには、願の込められた千本のぼりが並んでいます。


参道の両側には諸願成就の千本のぼりが立ち並び、豊川稲荷らしい光景です。


その奥には、三段造りの八角型大理石塔がある、塔は霊狐塚と呼ばれ、各地の廃院したお寺や神社から集められた霊狐がたくさん並ぶ、狐のお墓のようなもので、集められた狐はおたきあげ供養をして地下へ納められている。


名奉行・大岡越前守忠相公は、tvドラマで有名で、言わば中級武士から大名へと異例の大出世をとげ、それにあやかろうと、大岡邸に押しかけるようになり、大岡家では毎月「午の日」と22日は稲荷参拝を許し、参拝者が絶えなくなっていた。


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