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スマホを置いて、今を生きよう

「過去の素晴らしい経験を思い返しているとき、人間は幸せを感じる」ことは、すでに研究で明らかにされているそうです。(参考:「Think clearly」ロルフ・ドベリ著)

確かに、子供たちの写真やビデオを見返すのはとても楽しい時間です。あの頃の記憶がよみがえり、思わずニコニコしてしまいます。

とはいえ、その瞬間を十分に楽しまずに、写真やビデオを撮ることに気を取られていたとしたら、それはもったいないし、ある意味馬鹿げているとも言えます。夕日の写真を撮るよりも、夕日そのものを楽しんだ方が良いに決まっています。でも、「記録して後から見直したい」という欲求や、最近は「SNSで自慢したい」という現代的な欲求から、「今、ここで100%楽しむ」ことよりも、それ以外の何かのために、今を雑に生きている僕たちがいます。これは反省しないといけません。

顕著なのは、幼稚園や小学校の発表会や運動会。大人たちは「未来の自分たちの懐かしみタイム」や「ここにはいない誰か」のために、スマホやカメラを子供に向ける。それがゆえに、子供たちの活躍に拍手をすることを忘れている。いや手がスマホでふさがっているから拍手ができない。パチ・・・パチ・・・とまばらな拍手。これは本当に残念な光景です。

がんばっている子供たちに万雷の拍手を。今、この瞬間に。それが子供たちの大切な体験になると思うし、頑張れば大きな拍手がもらえるという小さな成功を体験できる貴重な場になるんじゃないかな、と思います。

スマホを置いて、今ここで、精一杯生きろ、と僕も肝に銘じて、生きていきます、うん。


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