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信じてはいけないゴルフスイング理論

1.悪のゴルフネットワークに騙されるな

教則本、インターネット、練習場、今日も日本各地で悪のゴルフネットワークが初心者の上達を阻み、無限にお金を搾り取りとろうとしています。数多の刺客の謎理論とアドバイスを信じ、永遠に間違った練習を続け、時間とお金を無駄にしている人のなんと多いことか。
かくいう私もプレーもアドバイスもド素人のおっさんが語る野球のスイング論の如く、誰かの手垢が付着しまくった大間違いの理論やらアドバイスのせいで、普通にボールが打てるようになるまでだいぶ遠回りしてしまいました。そこで私なりに実践で気づいた、信じてはいけないゴルフスイング理論をこちらの記事で示していきたく思います。

2.大事なことはとてもシンプル

まず、ゴルフのスイングで大事なこと。それは至極シンプルな以下の2点に集約されると考えます。
・クラブフェースを正しい向きでボールに当てる
・スイングの力をしっかりボールに伝える
上記2点を実現するために気をつけることは以下のとおりです。
・クラブフェースを必要以上に回転させない
・体の向きを必要以上に回転させない
ここからは先ほど示したポイントを押さえるうえで邪魔になる理論と理由を挙げていきます。

3.信じてはいけないゴルフスイング理論

回転運動を意識する

巷にはびこる理論の中でも最悪中の最悪です。親の仇よりも憎むべき相手です。回転運動を意識するとテークバックの時に体全体を後方に向けてしまいます。あなたは体幹を軸に回っているつもりかもしれませんが、実際は体が後方に流れて左右の体重移動が起きます。そしてスイングがブレまくり、力が分散してまうのです。また、クラブを横に振ろうとする意識が働くため、フェースも外を向いてしまいます。これが無駄にフェースを回転させてしまうことにつながるのです。

左腕一本で打つ意識を持つ(右利きの人)

回転理論と同じくらい罪深い理論です。ニナ・パープルトン、カテジナ・ルースなんかよりもずっとタチが悪いです。「利き手と逆の手首の使い方が大事」そう言いたいのだと思いますが、無駄な力が入って自然な手首の返しができなくなったり、スイングの軌道がブレたりします。こんな理論を取り入れたところで良いことなんて一つもありません。これまで何一つ良いことがなかった私の人生といっしょです。最初から存在しなかった方がマシです。

テークバックで両腕の三角形を崩さない

大嘘です。崩さなきゃ打てません。あなたがバッティングセンターのピッチングマシンみたいな機械なら問題ないかもしれませんが、人間だったら大問題です。どうしても右腕は曲がるし、左腕だって多少はしなります。無理に三角形を維持しようとすれば体が後方に流れ、左右の体重移動も発生します。その後、前述の回転理論と同じことが起こるのです。

膝を曲げたり伸ばしたりしてはいけない

プロのスイングを見たことがあれば大嘘だとわかります。右利きの人ならまず左膝が曲がって、インパクトの時はそれが伸びる格好になります。棒立ちで無理してスイングしようとすれば、これもまた横の回転運動に頼る原因になります。

ドライバーはレベル/アッパースイング、アイアンはダウンスイング

これを言ってる本人がホントにできてるか専門機関で検証してほしい。こんなこと意識する必要一ミリもありません。横打ちをしようとクラブを寝かせ、ぐるぐる横回転している年期の入ったおじさんゴルファーの姿に騙されないでください。ボールの軌道は立ち位置とクラブが勝手に作ってくれます。

4.じゃあどうすれば良いんだ!?

ここまで私が恨んでも恨みきれないクソ理論を並べてきましたが、一つ一つに対策を用意する必要はありません。冒頭述べたように大事なことは2つだけです。どうしたらそれを実現できるか?

ぶっちゃけこの人のウェブサイトと動画を見れば大丈夫です。以上、終了です。

とはいえ、他人の動画だけ貼って終わりなのも寂しいので、私なりの気づきを以下に言語化させていただきます。

ねじれ、縦向きの動きを意識する

もうほとんどこれだけ。これだけでみなさんのお悩みは
大部分が解消されます。具体的にどう動くのか。「ツイスト」です。みなさん、その場に立ってツイストダンスしてください。右、左、右、左……。このイメージです。

右利きの人は右のお尻が左後方に向かいます。左膝は曲がって右脚がつっぱります。そして右腕は上に向かって動いていきます。このとき右膝は外に向けないようにしてください。さもなくば体重が左右に流れます。「右のお尻を引く」ことでねじれの力が働きますが、体が左右にしなることはなく、軸も移動しません。同時に腕は理想的な方向に勝手に上がっていくのです。打つ時はこのねじれを元に戻します。腕を振り下ろしたらお尻はまっすぐに、曲げた左膝は伸びていきます。

右腕で打つことを意識する(右利きの人)

ねじれに加えて意識するのが利き腕です。テークバックは右腕とねじれの力を使ってクラブを上方向に持ち上げる感じでやります。その過程で右肘は自然に曲がります。利き手と逆の腕は自然に伸ばしておきましょう。曲げまいと力を入れるのはダメ。「左手は添えるだけ」です。名作『スラムダンク』はゴルフにも応用可能だったのです。振り下ろすときはテニスのスイングみたいに、曲げた利き腕を伸ばしながらボールを引っ叩く感覚でいきましょう。

5.最後に

世の中にはさまざまなゴルフスイング理論が溢れています。その正しさを判断するための一番の指標は再現性ではないでしょうか。自分でやってみたときに安定して同じような結果が出せるものを取り込んでいく、そんなことを地道にやっていきたく思います。

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