運気の変わり目

高熱を出して4日ほど寝込みました。

高熱を出すことはあまりないのですが、微熱で寝込むよりキツイ分、短期戦で終わるように感じます。今はやっと平熱に戻ったところで、昨日まで絶食状態だったものですから、少し食べては満腹になり、またすぐに空腹になるというのを繰り返して普段の食事に少しずつ慣らしているところです。

さて、高熱というと運気の変わり目なんていう説があります。

運気の変わり目とはどういったものでしょうか。
自分の人生を振り返った時に、「人生の転機だったな」と思えるタイミングはいくつかあるかと思います。
みなさんはどうでしょうか。

何かを変えたくてたまらなかったある時、ひたすらに部屋の断捨離を行いました。かなり思い入れのあったものも含めて、持ち物の半量以上を処分しました。何をどう変えたいのかも定まっていなかったものの、とにかくこのままじゃダメだ、身軽にならないとどこにも行けない、そんなふうな想いで片っ端から選別と処分をしました。かなりの労力が要りました。でもその行為の中で、生きていくのに必要なものはいくらもないと知りました。

その後ちょっとしたきっかけがあって、海外へ行こうと思い至ることになり、一年程オーストラリアで暮らしてきました。
向こうで暮らすとより一層、生きていく上で「必要だと思い込んでいたもの」に気付かされて次々と脱ぎ捨てていきました。物に限らず、習慣や固定観念なども含めてです。

日本に帰ってきた時、私は様々な人から「変わったね」と言われましたし、自分でも「変わったな」という実感があります。そして尚且つ、「もう、戻れない」とも思います。
今の方が圧倒的に快適で好きだからです。

さて、こんな名言を一つご紹介します。

運動の第三法則…前に進むには、何かを後ろに残していかねばならない
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Newton's third law – the only way humans have ever figured out of getting somewhere is to leave something behind.

映画『インターステラ』(2014年)

大変名作で私の最も好きな映画の一つ、『インターステラ』の終盤に人類の未来を仲間に託して自らが犠牲になることを選択した時のセリフです。
運動の第三法則とは作用反作用の法則といえば思い出す方もいるでしょうか。このとき実行しようとしていたのが、宇宙の特殊な場所においての作戦です。行きたい方向と逆へ行くエネルギーを利用して前に進むエネルギーに変えるという物理学的作戦なのですが「後に残る俺の分も前に進むエネルギーに変えてくれ」みたいな心理的シチュエーションと重ね合わせて表現されている感動的なシーンなんですね。

私は日常的によくこのセリフを思い出します。
お片付け思想論で語られる
 何かものを手放すと、新しいものが入ってくる。
というのと似ていますね。

高熱からも解放されましたし、過去の大断捨離から月日が経ってそろそろまた不要なものが溜まってきたので、処分しながら前に進むエネルギーに変えて、運気も切り替えていこうかなと思います。

どこかにたどり着くためには何かを置いていかないと行けない。

私はまだ、留まりたくないのです。



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