フジコ・ヘミングを懐かしむ
フジコ・ヘミング。
私にとって、彼女は、生きる希望であった。
中学生の頃、不登校の私の心に寄り添い、温めてくれたのが、彼女の音色であった。
2017年、2019年にはコンサートにも行った。
彼女の奏でるピアノの音色は、美輪明宏に言わせれば『上質な真珠が鍵盤の上をコロコロ転がる様な』ものである。
私も、美輪の表現に同感である。
フジコは、非常に遅咲きのピアニストであった。
片耳の聴力を失ったり、国籍を失ったり…あまりにも苦労の多い人生を送ってきたが、1999年にNHKのドキュメ