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第31回 東日本大地震から10年|トロントの多様性をクリエイティブに楽しむ

 3月は東日本大震災から10年を迎える月でした。この震災は自分自身にとっても大きなターニングポイントで、自分の人生を大きく変える出来事であったことは間違いありません。

 自分は元々大学を卒業してすぐに新卒で公務員をやっておりました。2008年の新卒だったので、2011年の3月は社会人3年目も終わりに差し掛かるタイミングでした。正直その3年間で、かなり公務員組織に対して嫌気をさしており(もちろん様々な職場があると思うので私の環境がそうだっただけです。高い志が無い職場にストレスを感じていたのが大きな要因でした)新しい環境にチャレンジをしたいと考えていたタイミングでもありました。

 そんな時に起きた大震災。当時の仕事柄、様々な現場にも向き合い、自分が考える正しい事をやったと今でも信じておりますが、それもやはり当時は無力。組織の考え方に大きな変化は特になく、自分の心に残ったのは、本当にこんな人生で良いのかなって、自問自答を繰り返した時でもありました。震災を経験して、明日死ぬかもしれないし、限られた時間は真っ当に、自分に正直に生きようと決断した時でもあります。この考え方は今も変わりませんし、あれから10年経っても走り続けていられるのは、3.11があったからです。

 2020年のコロナもそうですが、ある日突然私たちを襲い、日常を奪います。

 ただそんな中でも環境は自分で変えられるものです。皆さんも大きな思いがあってカナダに渡ったと思いますが、その時の気持ちは忘れずに、夢に向かって諦めず進んでください。最後になりますが、東日本大地震から10年を迎え、改めて被災地の皆様が置かれている状況をいつも心に留めながら、一日も早く元の暮らしが戻りますよう願っています。

 写真は2011年3月18日にWE CAN STAND@GRASSROOTS横浜にてアーティストのGravityfreeが描かれた作品です。


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