夫の借金29,035,436円と私⑲
第19話 感情の目盛り
昨年の11月に夫から借金11,351,393円を告白され3か月が経とうとしています。
この3か月間は脳細胞が壊死しそうなほど、ストレスに満ちた日々でした。
3月になり、夫の会社から賞与がでました。
夫の稼いだ給料も賞与も、私たちの上を通り過ぎ、一直線にクレジット会社の口座へ・・
虚しすぎて放心しそうになります。
先日、司法書士から今後の返済計画が記された書類が届きました。
カードローン会社8社へ、毎月約10万円、3年間の返済・・
それに加えて住信SBIの460万の借金の返済が加わり、最低でも毎月14万円を返済する日々が始まります。
ただでさえ物価が上がり、毎月の生活費だけでも苦しいとうのに、それに加えて毎月14万の返済なんて・・
考え付く限りの節約をし、あとは貯金を切り崩すしかありません。
夫は私と結婚した時、貯金はほとんどありませんでした。
若い頃から、お金をある分だけ全部使ってしまう、計画性の無さと浪費癖があったようです。
夫と結婚して約20年、観察をしてわかっているのは、ペイペイポイントや楽天ポイントなど、目の前の1000ポイントには目の色を変えるのに、数万、数十万単位の出費には無頓着なのです。
男性にはこういったタイプの人が多いのではないでしょうか。
夫は、両親が亡くなり誰も住んでいない実家の家賃を、15年にわたって払い続けていました。
毎月8800円+固定資産税です。
年間約11万円も無意味な出費をしていた事になります。
私からすれば、身体から血液が垂れ流れていると同じ事です。
夫の実家は大手住宅販売会社に依頼して、苦労の末やっと手放すことができました。
私が奔走していなければ、未だに家賃を払い続けていたでしょう。
夫は常人とは感情の目盛りが異なるというか、目盛りの幅が大きすぎるのでは無いか、と思うことがあります。
デブな夫に対し私が運動のため、「少し歩いてくれば?」と言ったところ、8駅もの間を6時間かけて歩いて帰ってきました。
テレビの音量も、25~30くらいで聞いています。
近所迷惑になるのでは、と思うほどの音です。
「今日は、疲れたから早く寝る」といって、夕方6時から翌日の10時まで寝ていたこともあります。
通勤カバンが異常に重いので中をチェックした所、バッテリーが6個も入っていました。
すべてが過剰で、微調整のできない人間なのです。
こんな人間なので、11,351,393円の借金も常人ほど深刻には考えないのでしょう。
私は子供の頃、実家のお風呂にあった、中々丁度いい温度のお湯が出ない、性能の悪い混合水栓を思い出してしまいました。
借金残額 令和5年3月現在 8,316,557円
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