豊中の図書館問題連絡会ニュース2号

2022年12月発行



「豊中市(仮称)中央図書館基本構想」にまつわる動き

「豊中市(仮称)中央図書館基本構想」にまつわる動き

■開催報告「どうなる?豊中の図書館 市民によるタウンミーティング」

9月17日、私達「豊中図書館問題連絡会」は「どうなる?豊中の図書館」と題して市民によるタウンミーティングを開催しました。予想を超える183名の参加がありました。身近にある図書館は、豊中の誇れるものでそれを大切にしたいという市民の熱意にあふれる集会でした。

 中川幾郎さん(豊中の図書館協議会を始め多くの自治体の文化政策作りに関わる)の講演は、「図書館は日本を救う、図書館は本だけではない」という表示に、講演の趣旨が貫かれていました。中川さんは、人権の重要な要素として文化的権利が大切で、図書館は文化的権利を多様な人々に保障する施設であり生きていく力を保障するものだと話されました。

 その後、教育長の挨拶、読書振興課課長と主幹の「豊中市(仮称)中央図書館基本構想」についての説明、市議会議員の方から現状に対しての意見、そして市民の意見交流と続きました。

 参加者からは、「歩いてちょこっと行ける図書館がありがたい」「図書館の司書さんに協力してもらって親子で楽しめている」「皆さん図書館基本構想を知らない。地域の図書館を残していく努力を」「ベビーカーを押して週3~4回図書館に行っている。子どもは表紙を見て絵本を借りている。遠くになったらいけない」「中央図書館基本構想の魅力とは何か」「中川さんの話の中にあった、映画「ニューヨーク公共図書館」を上映して、市民が学ぶ努力をしていきたい」等積極的な意見が次々に出されました。

 最後に主催者から、市の方も一生懸命やってくれています。これが出発点です。地元ごとに集会をもってほしい。年内をめどに署名を集めてほしいというまとめでした。
(木田)

■参加報告「図書館ネットワークの未来を考えるワークショップ」

10月13日から隔週木曜日の6:30~8:30の日程で、4回予定されています。1回目;基本構想について 2回目;図書館ネットワークについて 3回目;中央館の場所について考える 4回目;中央館の適地の重要要素とは という展開です。

 最初驚いたのは、市の主催行事ですが、会を仕切るのは「建設技術研究所」という民間団体社員だという事でした。当日のテーマの基本構想についての説明も社員でした。

 ワークショップは6人ずつ4テーブルに分かれて、テーマについての各自の意見を貼紙に書いて見せ合い、論議するものです。参加者には連絡会の人もおられて活発な議論が進みました。

 基本構想について、市民の意見をしっかりと聞いてほしい、周知されていない、市民に問題を問いかける姿勢をもってほしいなどの注文やコンセプトの「つながる私の図書館」は具体案では私の図書館がなくなることになるとの批判が出ました。システムへの知識のない司書さんへの注文、読み聞かせもしてくれる親しみやすい司書さんが欲しい、自習スペースやグループで論議したり調べたりできるスペースがほしい、ゆったり本が読める場所が欲しい、市民ボランティアや高齢者・民間人を活用して色んな講座もして欲しい、閉館時間を延ばし開館時間を早めて欲しい、専門書をもっと充実して欲しい、兵庫県の図書館との連携も作って欲しい、中央館の場所はバス1本では来られない所に住む利用者の事も考えて欲しいなど、様々な意見や注文が、各テーブルからの報告という形で全体に紹介され、散会しました。

 ワークショップ方式は効率的に色々な意見を紹介し知り合うには適した方法と思いますが、意見をかみ合わせて一つの合意をつくるという事には道が遠いやり方だと感じました。
(福井)

■署名の経過報告
2022年4月 第1回提出  7,522筆
2022年8月 第2回提出  3,417筆 
2022年11月現在       3,928筆 
               累計  14,867筆
引き続き、署名を受け付けています。
オンライン署名はコチラ
https://chng.it/GKfgrF8N


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