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松本大洋さんのSunnyを読みながら、母のことを思い出していた。

気持ちのいい朝。(昨日は母の日だったのか)

2,3,4,5巻を1冊100円でまとめ買い。
1巻だけなかったがまたそのうちに出逢うだろう。
Sunnyは松本大洋さんのあまりのうますぎる濃密な絵に圧倒されて
ずいぶん長い間ケイエンしていた。

絵に慣れて少しずつ馴らし運転のように読む進めるうちに、
物語にボツニュウ。
みなしごではなく親にナニがしかの事情があって
あずけられている子供たちの話。

Sunnyは日産の車Sunnyの事だったんだね。
もう動かなくなって、子供たちの憩いの場所になっている。
Sunnyと言う名前が希望があって象徴的。

読んでいるうちに自分の体験と重なる。

大阪。
小学校3年(だったかな)、弟は1年。
父は小学1年生の時に心臓麻痺で亡くなっている。

1年間だけ、Sunnyに出てくる施設のような場所に預けられた。
コンクリート造りの3階の建物で、中庭があって、教会もあった。

日曜日には礼拝があって賛美歌を歌った。
賛美歌を歌うのは好きだった。

月に1度母が面会に来てくれた。

おかあさんキレイやね

と褒めてくれるのが誇らしかった。
施設では、上下関係や、やなこともたくさんあったと思う。
けど、いまとなってはほとんど覚えていない。

1年後、約束通り、弟と僕ふたりを迎えに来てくれた。

ふたりの息子を抱えて暮らしを立てるのは
なまはんかの苦労ではなかったろうな。

忘れてしまわないうち書いておこう。

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