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クンツ博士の名を冠したピンクの宝石 クンツァイト


皆さんこんちには。
今回は最近大人気のピンクの宝石クンツァイトです。
東洋ルースでは大きな物から小柄な物、様々なカットの物があります。
自分の推しの宝石でもあります。

クンツァイトは、スポジュミンと呼ばれる鉱物の一種で、和名は「リチア輝石(りちあきせき)」で、リチウムとアルミニウムを含む鉱物でそのうち宝石としては、マンガンによりピンク色に発色するものをクンツァイトと呼んでいます。

1902年に前回お話しにもでた、クンツ博士によって、カリフォルニア州で発見され、発見した博士の名前にちなんでクンツァイトと名付けられました。
スポジュミンという名前の由来は、クンツァイトが加熱されると灰色に変化する性質から、「燃えて灰になる」という意味を持つ言葉に由来しています。

クンツァイトの特徴として、「燐光性」「多色性」という2つの特性があります。


紫外線などを当てると発光するものがあり、この性質を「蛍光性」と呼び、紫外線などの照射を止めた後もしばらく発光し続ける性質を「燐光性」と呼びます。
クンツァイトには「燐光(りんこう)性」があるのですがに紫外線に弱い性質があり、強力な直射日光に長時間当たると退色してしまうことが知られていますので、要注意です。
もう一つは「多色性」


結晶軸に沿って見た場合は大変深いパープリッシュ・ピンクを示し、マンガンの含有量が多ければ色が濃くなります。カッティングの職人もこの方向を正確に識別し、テーブルファセットに色が最大限に現れるようにカットしていきます。90度回すと、ピンクに変化し、板状の結晶面方向から見下ろすとほぼ無色に見えます。
中には美しいキャッツアイが出る物もあります。

クンツァイトは一定の方向に割れやすい性質もあり、小さくカットすることが難しく比較的大きい石があるのも特徴ですね。

クンツァイトの主要な産地は、ブラジルとアフガニスタンです。

ブラジルでは、美しいピンク色のクンツァイトが豊富に産出されていて、更に品質の高いクンツァイトが採取されている事から注目を集めています。
アフガニスタンの鉱山からも、上質なクンツァイトが産出され、深いピンク色やラベンダー色を持ち、その透明度と光沢が魅力となっています。

2021年に9月の誕生石に加えられ、大きくて綺麗な物が多い点でも凄く人気が上がっています!

展示会などで目にした時は、是非お手に取って見てみてください。

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