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毒親の自覚がない人の3つの特徴とは   『親といるとなぜか苦しい』

今回は、世界中で50万部の反響を呼んでいるベストセラー、『親といるとなぜか苦しい』をピックアップします。

最近では、ニュースで壮絶な親子関係が語られることがよくありますね。子どもが成人してからも、子どもに負の影響を与え続ける親のことを「毒親」と表現することも一般的になってきました。
しかし、「毒親」と聞いてイメージするような、暴力を振るったり、物質的にネグレクトをするような人だけが、子どもに負の影響を与えているわけではありません。

子どもの健康を気にかけ、子どもへの投資も惜しまないような、一見、「幸せそうな普通の家庭」。しかし、 親が精神的に未熟なために、親と子の間に「心のつながり」が全くなく、子どもの人生を壊してしまう 、というケースが増えているといいます。

本書では、そのような「精神的に未熟な親」を取り上げ、 「精神的に未熟な親」とはどんな人なのか、そんな彼らに育てられた子どもたちが大人になってどのような課題を抱えるのか 、臨床心理学者の筆者がわかりやすく解説します。

「精神的に未熟な人」の3つの特徴とは?

まず、 「精神的に未熟な親」 とはどんな人なのでしょうか?

筆者によれば、精神的な未熟な人には、行動、感情、精神面において、以下の3つの特徴が見られると言います。

①融通がきかず、1つのことを思い詰める。
②ストレス耐性が低い。
③自分が一番いいと思うことを押し通す。

そして、彼らには、主観的に物事を考えたり、自分に自信がないために自分を中心に据えた行動するなどの、特徴的な行動が見られます。その行動ゆえに、 子どもとの心のつながりを十分に築くことができない のです。

また、「精神的に未熟な親」に見られる行動は、 無意識で行われていることが多く、自分がそのような行動を取っていることに気づきません。

皆さんも、下記のチェックリストで当てはまる項目がないか、ぜひチェックしてみてください。

□ 些細なことにも過剰に反応することがよくある
□ 子どもに共感したり、相手がどう思うかを気にすることがあまりない
□ 精神的な親密さや感情といった話題になると、気まずく思い、それ以上話はしない
□ 子どもの成長に伴い、子どもの相談相手になることよりも、子どもを相談相手とすることが多くなった
□ 会話の内容はたいてい、自分の興味があることが多い

(※本書の表現を一部変更しています)

どうでしょう、いくつ当てはまったでしょうか?複数の項目が当てはまる場合、お子さんとの心のつながりが十分に築けていないかもしれません。

4タイプの「精神的に未熟な親」とは?

さらに筆者は、「精神的に未熟な親」を以下の4つのタイプに分類しています。

通常は、ほとんどの親がどれか1つのタイプにおさまりますが、ある種のストレスにさらされると、違うタイプに見られる行動をとっている場合もあります。

本書では、各タイプの考え方や行動をチェックリストで確認できるほか、彼らの子どもが持つ問題や悩みについても、詳しく見ることができます。

親子の抱える課題を客観的に知ることができる1冊

一見ふつうの家庭でも、親が精神的に未熟で、心のつながりが十分に築けていない場合、子どもは、 相手を試すような行動を取ったり、自分に関心を持ってもらおうと「いい子」を演じようとする 傾向がある、と筆者は言います。そして、さらには、精神的に不安定な状態を引き起こす子どもも多くいるのです。

あなたは、自分のお子さんや親御さんと、心のつながりが十分に築けていると感じるでしょうか?
本書の内容が、親子関係を見直すきっかけとなれば幸いです。

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