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TIP(とかち・イノベーション・プログラム)参加レポート(TIP9期)②

2023年7月から始まった「TIP 9」第2回目のセッションは「テーマ探索」でした。

キックオフで齋藤さんが話されていた、事業を考えるときのヒントになる”Wants”を探します。

セッションを通して、やりたいことだけではなく、自分の好きなことや大切にしたいと思っていることも見えた回でした。


TIP(とかち・イノベーション・プログラム)とは

2015年から始まった十勝で新規事業を創造するプログラムです。2024年の開催で10期という節目を迎えます。

十勝で何かを始めたい、やってみたいと思う人たちが集まり、いくつものセッション(ワークショップ)を重ねていきます。セッションの中でチームを作り、事業プランをブラッシュアップさせ、最終的には事業プランのプレゼンもあります。

2023年TIP9のセッションプログラム。1セッション、約2~3時間

最終プレゼンの場には、全国から投資家や起業・支援に興味のある方々が集まるため、これから事業を始めたいと思う人には、絶好の機会です。

ちなみに「TIP」は、ティー・アイ・ピーと言ったり、ティップと言ったり、呼び名は様々。 

2023年度の参加者募集は6月14日に始まり、第一回目の開催は7月10日でした。公式アカウントはこちらです。

2023年、第一回目の参加レポートはこちら

2回目<テーマ探索>

会場のテーブルセッティングが1回目とは違い、4~5つのテーブルをひとまとめにした班が作られていました。

今回のセッションのゴールは「Wantsを探して、Canと組み合わせて言語化すること」

人生をかけて取り組みたいことが見つかることで、事業の根幹となる強い想いを知ることが出来ます。それを感覚的に捉えて、自分の中に留めるのではなく、言語化し、他者にも伝えることで、より明確にし、自分に腹落ちさせることが狙いです。

セッションでは、このような流れで取り組みました。

・死ぬまでにやりたいこと100リスト
・Wants分析
・能力貢献
・事業テーマの検討
・チーム内で発表

死ぬまでにやりたいこと100リスト

出来る出来ない関係なく、制限を取っ払って、やりたいことを100個書き出すワーク。取り組む時間は20分。最低でも50個書き出すことが目標でした。

「お金持ちで、働かなくていいから、時間もたっぷりある私」を想像するも、意外に書けませんでした。

20個目で唸る私……。それを見透かしたように齋藤さんから「20個からが出ないんですよね。ここから深層に入ります。絞りだしたものが意外にしっくり来て事業にした人もいます」とアドバイスが入りました。

どうにかこうにか絞り出して43個でした。

なんとか100個出してみようと、続きを家でもトライしたものの89個で終了したまま。

Wants分析

書き出した「やりたいこと」を深堀りするワーク。
やりたいと思った理由には、きっかけとなる体験や喜び、悔しいという思いがあるはず……「なぜ?」を自問していきます。

書き出したすべてに自問していくのは大変なので、書き出した中から強く思う項目をピックアップする、あるいは共通点を探し出し、見つけた共通点を深堀するようアドバイスいただきました。

私は自覚しているとおり「料理・ご飯・食事」が大半を占めており、料理が好きな理由、魅力だと感じている所、料理をしている時どんな自分で居られるか…などを書いてました。

能力貢献

ここまでは「Wants」を中心にやってきましたが、次は「Can」に着手していきます。

仕事に役立つことや資格だけではなく、「できること」「経験してきたこと」を書いていくワーク。書き出したスキルは、どんな場面で発揮したのかも書いていきました。

「得意なこと」と言われると、自信がなくて書けないこともありますが「できること」「経験してきたこと」に変えてもらうと、意外に書けるもんだなーと思いました。

また、発揮場面も書くことで「あ、ここでこういうこともやったわ」と芋づる式に出てくるものもありました。

事業テーマの検討

これまで書き出したWantsとCanを組み合わせて「事業テーマ」を考えてみるワーク。

事業とは「価値ある『何か』を提供して対価を得ること」

対価を得られるか否かは一旦置いておいて、提供したい価値ある「何か」を見つけます。

WantsとCanから事業になりそうだな。あったらいいなと思うことを書いていきます。テーマに出来なければKWでもよく、たくさんあって悩むなら、それも良し。

ちなみに私は、食・自然・人が繋がるような事業を考えてみました。

発表

ここまで個人ワークでしたが、最後はグループワークです。検討した事業テーマを発表しあいました。発表することで、より明確に深く自分の中に腹落ちさせます。

発表にあたって、聞き手には「深め役」という役割が与えられました。
発表者が自分の言葉で話せるようにサポートする役割です。

傾聴の姿勢でいること、発表後は、発表者の内容を深められるよう「オープンクエスチョン」で質問をすること、批判や一方的なコメントは避けることが事務局から説明されました。

ただ聞くだけではなく、役割があるのだと思う、知恵熱が出そうな頭でももうひと踏ん張り出来ました。

最後に、野村総合研究所の齋藤さんから事業テーマについて、お話がありました。

「”誰かと出来ること”を事業テーマにしたほうが、TIPというバックグラウンドや仲間を活用することができ、TIPを使う価値がある」

感想

3時間に及んだセッションは、頭頂部がぼーっとするくらい脳みそを使いました。

やっぱり私の頭は「食」でいっぱいで、「食」のことを考えるのは本当に楽しい時間でした。

疲労がありつつも、自分がなんとなく思い描いていた「ちょっとやってみたいこと」が、今回のセッションを通して形を変えた時、驚くほど、しっくりきました。

この次は場所を変えて「相互理解セッション」です。

セッションの後にはバーベキューというお楽しみもあります!しかし、TIPのバーベキューは毎年雨が降っているそうで、この時も週間予報では「雨」にんなっていました。

果たして当日、どうなることやら…。


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